科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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415130 |
教養科目 |
歴史と文化 |
1回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
415131 |
日本文芸の世界 |
2 |
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代表担当者名 | |||
八島 由香 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 (1)『源氏物語』に関する基礎的な知識を身につけている。 (2)『源氏物語』の内容や魅力を自分の言葉で説明することができる。 〔授業科目内容の概要〕 日本では上代から現代にいたるまで、さまざまな文芸が生まれ、それによって文化が継承され、また変革されてきた。その営為を知ることは、現代に生きる私たちの価値観を相対化し、視野を広げることに繋がるであろう。また、個々の作品のおもしろさを知ることは、私たちの精神世界を豊かにするはずである。それらは、社会人として生きていく上でも、一つの糧になるのではないか。本講義では、平安時代中期に成立した『源氏物語』を取り上げる。冒頭から主人公・光源氏の若き青年(二十代前半)の頃までを、様々な女君たちの登場場面から読み解くことで、日本文化の幅広さと奥深さとを堪能したい。 〔授業計画〕 第1回 ガイダンス/『源氏物語』とは? 光源氏とは? 第2回 桐壺更衣を読む1―寵愛を一身に受ける更衣―(桐壺巻より) 第3回 桐壺更衣を読む2―更衣の死―(桐壺巻より) 第4回 藤壺を読む(桐壺巻・若紫巻・紅葉賀巻より) 第5回 紫の上(若紫)を読む1―走りくる少女―(若紫巻中心に) 第6回 紫の上(若紫)を読む2―紫のゆかり―(若紫巻中心に) 第7回 大君と浮舟を読む(番外編 宇治十帖より) 第8回 空蝉を読む(帚木巻・空蝉巻より) 第9回 夕顔を読む1-出会い―(夕顔巻より) 第10回 夕顔を読む2―なにがしの院にて―(夕顔巻より) 第11回 末摘花を読む(末摘花巻より) 第12回 源典侍を読む(紅葉賀巻より) 第13回 朧月夜を読む(花宴巻・賢木巻より) 第14回 葵の上と六条御息所を読む(葵巻中心に) 第15回 六条御息所を読む(賢木巻中心に) 〔授業外学修の指示〕 開講前に、日本史や文学史(特に平安時代まで)、古文に関して、高校の教科書などで復習しておくこと。受講の際、講義内容の理解がスムーズでない場合や自分の知識が不足していると思う場合は、授業外での復習を欠かさないこと。 〔使用教材〕 授業資料を配信する。 〔参考図書〕 必要に応じて紹介する。 〔成績評価の方法・基準〕 各回の課題の提出状況とその成績(100%)で評価する。 〔学生へのメッセージ〕 古文は、その言葉の難解さから現代の私たちにとって縁遠い印象があるだろう。しかし、内容に踏み込むと意外なおもしろさを発見することが少なくない。授業資料では、現代語訳もあわせて参照できるようにするので、能動的に読むことを心がけてもらいたい。歴史的背景や古文を読む際の基礎知識に関しては授業資料においてあらためて説明する予定ではあるが、できれば、高校レベルの日本史や文学史、古文の知識をあらかじめ蓄えておく方が望ましい。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕HIC0011 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (1) 生命に対する深い畏敬の念と倫理観をもち、幅広く豊かな教養を備え、社会において活動できる。 (2) 人間を総合的に理解し、修得した専門的知識と技術をもって健康と教育に関する諸課題に適切に対応できる。 |