専攻科 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
780010
助産学基礎領域
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
780011
性と生殖の形態機能学
2
代表担当者名
岡田 公江
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.生殖の形態機能、生殖補助医療について理解できる。
2.母子が健康を維持増進でき、対象の持つ力を最大限発揮できるようにするため栄養、薬剤、母子を取り巻く環境及び社会資源について学ぶ。
3.助産師の立場から女性の健康問題について知識を深め、人間の性と生殖について理解できる。

〔授業科目内容の概要〕
人間の性と生殖の形態機能、性と性行動、生殖補助医療、生殖に関連する疾患,薬剤等について学びを深めて、助産診断とケアができる能力を養う。性と生殖の概念、セクシュアリティの問題、性感染症や人工妊娠中絶の問題についてお互いに議論しあいながら助産学の基礎としての知識を深める。
薬剤(周産期の薬剤・注意すべき薬剤)、妊娠・分娩・産褥期と薬物、ライフサイクルにおける薬剤の影響について解説する。

〔授業計画〕
第1回 ガイダンス・人間の性とセクシュアリティ
第2回 性行動と機能
第3回 性と生殖に関する健康問題とケア
第4回 性教育と人工妊娠中絶
第5回 避妊と性感染症 家族計画
第6回 事例を用いた演習・グループ討論
第7回 事例を用いたグループ発表
第8回 生殖補助医療の実際(八木)
第9回 生殖補助医療の問題点(八木)
第10回 周産期と薬剤の関係(その1):マタニティサイクルと薬物の関係、妊娠中の母体と薬(杉田)
第11回 周産期と薬剤の関係(その2):妊娠中、随伴症状がある時に使用する薬(杉田)
第12回 授乳と薬:授乳と薬、薬の情報を収集する時の資料、リスクコミュニケーション(杉田)
第13回 合併症と薬(その1):高血圧・喘息・甲状腺機能障害・精神疾患合併の妊婦に使用する薬剤(杉田)
第14回 合併症と薬(その2):糖尿病・自己免疫疾患・てんかん合併等の妊婦に使用する薬剤(杉田)
第15回 婦人科領域で使用する薬・健康食品:婦人科領域で使用する薬(低用量ピル・更年期障害・感染症(HIV治療薬も含 む)等)、健康食品について、薬の情報の検索(杉田)
(受胎調節実地指導員関連内容)
第16回 定期試験

〔授業外学修の指示〕
受胎調節実地指導員認定に必要な科目であり、性と生殖に対する考え方を自ら整理しながら学んで欲しい。
講義内容を理解し復習が大切です。

〔使用教材〕
『助産学講座2 基礎助産学(2)母子の基礎科学 第6版』我部山キヨ子他編 医学書院 2021年(ISMN 9784260042048)
『助産学講座3 基礎助産学(3)母子の健康科学 第6版』 我部山キヨ子他編 医学書院 2023年(ISBN 978-4-260-04991-7)
『助産学講座4 基礎助産学(4)母子の心理・社会学 第6版』我部山キヨ子他編 医学書院 2023年(ISBN 978-4-260-05003-6)
『助産学講座5 助産診断・技術学Ⅰ第6版』堀内成子他編 医学書院 2021年(ISBN9784260042260)
『産婦人科診療ガイドライン産科編2023』日本産科婦人科学会編 日本産婦人科学会事務局 2020年(ISBN9784907890186)
『受胎調節指導用テキスト受胎調節実地指導員認定講習指導指針 第2版』一般社団法人日本家族計画協会 2017年(ISBN)
『母子保健の主なる統計―令和4年刊行』母子衛生研究会(ISBN)
「今、これだけは知っておきたい!妊娠・授乳とくすりQ&A 第2版」(じほう)
講義で配布するプリント等

〔参考図書〕
『助産師基礎教育テキスト 2023年版 第2巻 ウィメンズヘルスケア』(看護協会出版会)
『国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻第9号 通巻第1066号』(厚生労働統計協会)
『助産学講座6 助産・診断・技術学Ⅱ(1) 妊娠期』(医学書院)
助産師国家試験問題集
授業時に適宜紹介

「今、これだけは知っておきたい!妊娠・授乳と薬Q&A 第2版」(じほう)
1000例の相談事例とその情報 実践 妊娠と薬 第2版 (じほう)
一般社団法人日本糖尿病・妊娠学会ホームページ
産婦人科診療ガイドライン産科編2020 (編集・監修 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会)
OC・LEPガイドライン2020年度版(日本産科婦人科学会)
Medications & Mother‘s Milk 2023 HalePublishing、L.P
薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳 改訂3版 伊藤真也・村島温子編集(南山堂)
「妊娠高血圧症候群の診療指針 2021 Best Practice Guide」(MEDICAL VIEW)
バセドウ病治療ガイドライン2019(日本甲状腺学会)
甲状腺疾患診断ガイドライン2021(日本甲状腺学会)
高血圧治療ガイドライン2020(日本高血圧学会)
てんかん診療ガイドライン2018(日本神経学会)
喘息予防・管理ガイドライン2021(日本アレルギー学会)
アレルギー総合ガイドライン2022(日本アレルギー学会)
妊婦の糖代謝異常 診療・管理マニュアル 改訂第3版 編集 日本糖尿病・妊娠学会(株式会社メジカルビュー社
ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版(日本産科婦人科学会)
骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2015年版(日本骨粗しょう症学会ほか)
今日の治療薬2024(南江堂)
よくある不安や疑問に応える 妊娠・授乳と薬のガイドブック(じほう)
緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成28年度改定版)
性感染症診断・治療ガイドライン2020(一般社団法人 日本性感染症学会編集)
Drugs in Pregnancy and Lactation 第12版(2022)(LWW)
糖尿病リソースガイド
お薬110番(妊娠と薬)
「健康食品」の安全性・有効性情報(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)
医薬品医療機器情報提供ホームページ
NLM/NIH lactation database:LactMed
妊娠と薬情報センター資料
一般社団法人日本糖尿病・妊娠学会ホームページ
周産期メンタルヘルス コンセンサスガイド2023(日本周産期メンタルヘルス学会)

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験 30%(授業で学習した内容全体を出題範囲とする)(岡田)
グループワーク・レポート 30%(岡田)
定期試験 30%(授業で学習した内容全体を出題範囲とする)(杉田)ミニテスト10%(杉田)

〔学生へのメッセージ〕
受胎調節実地指導員に関する講義です。役割と責任について考えながら参加しましょう。
「今、これだけは知っておきたい!妊娠・授乳とくすりQ&A 第2版」(じほう)は毎回持参してください。講義の際、グループワークを実施します。
薬剤に関する妊婦様・授乳婦様からの問い合わせは、多く寄せられています。妊婦様・授乳婦様を支援するため、学んでいきましょう。
履修に関して留意すること
〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)女性のライフスタイルにおけるリプロダクティブヘルスに関する課題を捉えることができる。
(4)保健・医療・福祉チームとの連携を図り、地域社会に貢献できる。
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