専攻科 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
780330
助産学関連領域
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
780331
助産学実習Ⅳ(地域母子保健・助産管理・ハイリスク)
2
代表担当者名
岡田 公江
科目内容
〔授業の到達目標〕
1.地域母子保健
1)地域の特徴、母子保健活動の現状と課題を理解する。
2)地域における母子保健活動の在り方について考えることができる。
2.助産管理
1)助産所における助産業務の管理と運営の実際を理解できる。
2)助産所の活動内容と地域における役割について理解できる。
3)地域における多職種連携について理解できる。
3.周産期ハイリスク
1)ハイリスク状態にある妊婦・褥婦の特徴を理解し、必要な助産について考察し、一部実施することができる。
2)ハイリスク状態にある新生児の特徴を理解し、必要な助産について考察し、一部実施することができる。
3)ハイリスク状態の妊婦・褥婦・新生児への継続看護と多職種連携、助産師の役割について理解することができる。
4.思春期教室
助産師における性教育の意義と内容及び効果について学びを深めることができる。

〔授業科目内容の概要〕
1.地域母子保健
地域の特性、母子保健活動の現状と課題を把握し、地域母子保健における助産師の役割を学ぶ。
2.助産管理
助産所における助産業務管理の実際の見学と体験を通して、助産業務管理(PDCAサイクル、リスクマネジメント)の実際について理解を深める。また、地域における周産期医療連携システムの実際について学ぶ。
3.周産期ハイリスク
1)周産期ハイリスクにおける妊産褥婦の受け持ちを通して、入院環境と治療、看護の実際を理解し必要な支援を学ぶ。
2)周産期ハイリスクにおける新生児の受け持ちを通して、入院環境と治療、看護の実際を理解し必要な支援を学ぶ。
3)周産期の施設内の多職種連携、地域における連携システムの実際について学ぶ。
4.思春期教室
1)対象の発達課題に応じた思春期教室・性教育に参加し、助産師が実施する意義について理解する。
2)生命の尊厳とセクシュアリティの尊重について考えを深める。

―実習内容―
1.地域母子保健
1)保健センターで実施している乳幼児健康診査の見学・一部実施する。
2)保健センターで実施している保健指導・母子健康手帳の交付を見学する。
2.助産管理
1)助産所で行われる助産実践と地域活動の実際を見学・参加する。
2)業務管理の実際を見学する。
(1)助産所の理念
(2)組織整備・管理体制・チーム体制
(3)安全確保のための体制・手順および事故への責任と対応
(4)助産所の地域における役割機能
(5)妊産婦の権利を尊重する方針とサービス
3.周産期ハイリスク
1)ハイリスク妊婦・褥婦を受け持ち、家族を含めたケアの実際を見学・一部実践する。
2)NICU/GCUに入院中のハイリスク新生児を受け持ち、看護の展開を行い、ケアの実際の見学・一部実践を行う。
4.思春期教室
1)助産師が行う思春期教室の実際を見学・参加する。

〔授業計画〕
詳細は助産学実習要項・配置表参照
実習期間:保健センター2日、助産所2日、ハイリスク(妊婦/褥婦1日、新生児3日)思春期教室1日

〔授業外学修の指示〕
これまで学修した知識と技術を復習し実習に臨んでください。地域母子保健実習では地域の特性や母子保健事業についても学修し実習に臨みましょう。学生であっても看護師の免許をもった医療スタッフの一員だという自覚を持ち、責任ある行動をとってください。

〔使用教材〕
助産関連の講義で使用した教科書、参考文献、講義資料、自己学習資料を十分に活用する。

〔参考図書〕
実習の進行状況に即して適宜提示する。

〔成績評価の方法・基準〕
1)出席は5分の4以上とすることで、単位認定の資格を得る。
2)実習の評価は、参加状況、実習内容、記録によって総合的に評価する。

〔学生へのメッセージ〕
学内における復習・技術演習等を十分に行い、実習に臨んでください。
履修に関して留意すること
〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)人間性豊かで対象を尊重できる。
(2)母子をとりまく社会のニーズや、産科医療の高度化並びに助産ケアの多様性に対応できる。
(3)女性のライフスタイルにおけるリプロダクティブヘルスに関する課題を捉えることができる。
(4)保健・医療・福祉チームとの連携を図り、地域社会に貢献できる。
(5)助産師としてのアイデンティティを形成することができる。
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