科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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710900 |
共通科目 |
1回生 後期 |
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授業コード | 科目名 | 単位 | |
710901 |
ケアリング特論 |
2 |
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代表担当者名 | |||
池辺 寧 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 医療行為はどうあるべきか、反省できる倫理的思考力を身につけている。 〔授業科目内容の概要〕 人間は社会的存在、関係的存在である以上、他者をケアすることは人間存在の根底に存している行為である。ケアすることはケアを受ける者だけでなく、ケアする者自身もともに変わりゆく相互行為である。今日、さまざまな場面でケアの重要性が指摘されているが、ケアのあり方を考えようとすれば、責任、感情、身体、時間、社会構造など、種々の要素を考慮しなければならない。本講義では以上のことを踏まえ、ケアの本質を哲学・倫理学的な観点から問うていく。特に、倫理学の分野において提唱されている「ケアの倫理」を念頭に置いて、他者をケアするとはどういうことなのか、そもそもケアとは何かと問い直し、医療や看護、介護などの臨床場面でのケアのあり方を考えていく。 〔授業計画〕 第1回 ケアの倫理(1)―相互依存― 第2回 ケアの倫理(2)―応答責任― 第3回 カント倫理学とケアの倫理(1)―人間の尊厳― 第4回 カント倫理学とケアの倫理(2)―他人に対する義務― 第5回 メイヤロフのケアリング論 第6回 ノディングズのケアリング論(1)―普遍性の拒否・受け容れ― 第7回 ノディングズのケアリング論(2)―自然的ケアリング・ノディングズ批判― 第8回 ベナー/ルーベルのケアリング論(1)―関心・状況・意味― 第9回 ベナー/ルーベルのケアリング論(2)―感情・身体・時間性― 第10回 トゥームズの医療観 第11回 痛みとケア(1)-痛みの意味- 第12回 痛みとケア(2)-痛みと医療- 第13回 ナラティブとケア 第14回 死とケア 第15回 スピリチュアルケア 〔授業外学修の指示〕 講義時に配布するプリントを用いて、復習・予習を行うこと。 〔使用教材〕 使用しない。プリントを配布する。 〔参考図書〕 講義時に随時紹介する。 〔成績評価の方法・基準〕 レポートの提出によって評価(100%)する。 〔学生へのメッセージ〕 明確な問題意識を持って講義に取り組み、疑問点は積極的に質問するようにすること。 |
履修に関して留意すること |