健康科学研究科 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
736300
専門科目
リハビリテーション学分野
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
736303
神経リハビリテーション学特論(信迫)
2
代表担当者名
信迫 悟志
科目内容
〔授業の到達目標〕
神経リハビリテーション特論(発達・高次脳機能系).基礎として上肢運動制御,感覚運動機能(内部モデル,ミラーニューロンシステムなど),および身体意識(身体所有感,運動主体感)に関連した神経メカニズムについて理解する.その上で,高次脳機能障害(失行,半側空間無視,病態失認,身体失認など),神経発達障害(自閉症スペクトラム障害,注意欠如多動性障害,限局性学習障害,発達性協調運動障害など)の神経メカニズム,および評価とニューロリハビリテーション技術について理解する.

〔授業科目内容の概要〕
ニューロリハビリテーションに関する研究および実践において,神経科学的理解を深めることは前提である.したがって,上肢運動制御,感覚運動機能,および身体意識に関する神経機構およびメカニズムについて理解したうえで,高次脳機能障害,発達障害に関する病態研究,評価・ニューロリハビリテーション研究についての現状を把握する.その上で,これらに関する自身の研究へと発展させる.

〔授業計画〕
第1回 神経リハビリテーションとは
第2回 上肢運動制御の神経機構
第3回 道具操作の神経機構
第4回 身体意識(身体所有感・運動主体感)とその神経機構
第5回 失行の病態
第6回 失行の評価と神経リハビリテーション
第7回 半側空間無視の病態
第8回 半側空間無視の評価と神経リハビリテーション
第9回 病態失認の病態・評価・神経リハビリテーション
第10回 身体失認の病態・評価・神経リハビリテーション
第11回 自閉症スペクトラム障害の病態
第12回 注意欠如多動性障害の病態
第13回 限局性学習障害の病態
第14回 発達性協調運動障害の病態
第15回 発達性協調運動障害の評価と神経リハビリテーション
第16回 総括

〔授業外学修の指示〕
継続的な先行研究のサーベイ

〔使用教材〕
OpenCEAS登録資料.先行研究論文.およびZoomを使用した遠隔授業.

〔参考図書〕
授業時に紹介

〔成績評価の方法・基準〕
レポート・プレゼンテーション50%,受講態度50%

〔学生へのメッセージ〕
継続的で網羅的な先行研究のサーベイを実施し,自身の研究計画立案に発展させてください.

〔教員の実務経験〕
理学療法士として,運動障害(脳卒中片麻痺,神経疾患),高次脳機能障害(失行,半側空間無視),および小児期障害(脳性麻痺,発達障害)にリハビリテーションを提供してきた経験とそれらの基礎研究・臨床研究を実施してきた経験を生かし,症例報告から臨床研究の方法を指導している.
履修に関して留意すること
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