健康科学研究科 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
736800
専門科目
リハビリテーション学分野
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
736801
地域系リハビリテーション学特論(高取)
2
代表担当者名
高取 克彦
科目内容
〔授業の到達目標〕
地域高齢者,虚弱高齢者から障害者における健康増進を目的としたリハビリテーション研究の現状を理解し,関連研究の検索から統計手法の理解,またレビューなど実施し,具体的な研究計画立案ができるようになる。

〔授業科目内容の概要〕
研究活動の基礎となる医学研究の分類から,探索的研究・調査・介入研究それぞれの役割を特に介護予防・転倒予防,健康増進をテーマに,関連する研究論文の抄読会を通じて理解できるようにする。介護予防に関しては,本法における介護予防事業の現状と課題について,健康増進については運動療法によるアプローチだけでなく,健康行動理論を用いた行動変容アプローチについても理解を深める。また転倒予防に関しては病院・施設における施設内転倒の予防対策に関する講義と地域高齢者における転倒予防対策についての講義に分けて実施する。

〔授業計画〕
第1回 医学研究の分類
第2回 観察的研究(Observational Study)と実験研究(Experimental study)
第3回 記述研究(Descriptive study)と分析研究(Analytic study)
第4回 因果関係の決定(Clinical trial)と仮説検証(Cross-sectional study, Cohort study)
第5回 加齢と身体機能低下
第6回 地域高齢者の転倒予防(転倒転倒危険因子とスクリーニング)
第7回 地域高齢者に対する転倒予防対策の効果(単一介入から多因子介入)
第8回 施設内転倒の転倒予防(転倒危険因子とスクリーニング)
第9回 施設内転倒に対する対策(単一介入から多因子介入)
第10回 高齢者の健康増進とリハビリテーション
第11回 健康増進のためのアプローチ(Population approachとHigh-risk approach)
第12回 健康行動理論と運動処方
第13回 運動習慣形成支援のためのアプローチ(健康信念モデル,トランスセオレティカルモデル,Locas of control)
第14回 予防医学とリハビリテーション
第15回 本邦における介護予防研究の現状と課題

〔授業外学修の指示〕
研究テーマに関連する先行研究については常に最新の情報を収集する。

〔使用教材〕
配布資料,スライドなど

〔参考図書〕
・大渕 修一 (監修), 鈴木 隆雄 島田 裕之. 完全版 介護予防マニュアル.法研. ISBN-13: 978-4865130829
・荒井 秀典 (編集). サルコペニアとフレイル―医療職間連携による多角的アプローチ. 医薬ジャーナル社. ISBN-13: 978-4753227709
・鳥羽 研二 (監修). 高齢者の転倒予防ガイドライン. メジカルビュー社. ISBN: 978-4758304856
・泉キヨ子(編集). エビデンスに基づく転倒・転落予防. 中山書店. ISBN: 978-4521700519

〔成績評価の方法・基準〕
1. 自身のテーマにおける研究仮説と検証方法に対するプレゼンテーション:80%
2. 授業に対する姿勢:20%

〔学生へのメッセージ〕
積極性と柔軟な思考を持ち,社会貢献度の高い研究テーマを見つけてほしいと思います。
履修に関して留意すること
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