教育学研究科 2024年度版
更新日:2024/04/10
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
810600
専門基礎科目
1回生 後期
授業コード 科目名 単位
810601
ICT応用演習
2
代表担当者名
冬木 正彦
科目内容
〔授業の到達目標〕
教育のデジタル・トランスフォーメーション(DX)に対応することへのニーズに応え,情報通信技術(ICT)を活用した教科指導を実践すること,並びに校務の情報化推進に貢献できることに継続して学校教育のなかで取り組める方法を習得することを目的とする。すなわち,劇的に転換する次世代社会を担う子どもたちの情報活用能力を育むために,社会の急激な変化の中で教員として,自発的に調査・分析し,予測しながら対応できる学習方法を会得する。

〔授業科目内容の概要〕
本演習では,教科指導におけるICTの活用と校務の情報化を,個人及び小グループの発表を中心とした演習により学習する。演習の最初の数回では,教育の情報化が求められる未来社会(Society5.0)に関する理解を深める。ここではビッグデータ、IoT、人工知能(AI)が促進している社会生活の大転換を扱う。つぎに教科指導におけるICTの活用をテーマとする。現実の教育現場を対象に具体的な課題を設定し,コンテンツ・情報システム・授業方法(実践知)の3つの視点から問題解決について検討する。続いて,校務の情報化をテーマとする。ここではソフトウェア工学の知見も扱う。
演習では,受講者のICT利用の習熟度を最初の段階で把握し,課題設定に反映させることにより,より有効に学習できる配慮を行う。

〔授業計画〕
第1回 ビッグデータ、IoT、人工知能(AI)が促進するDXと新たな教育ニーズ
第2回 日本での教科指導におけるICT活用の取組
第3回 日本での校務の情報化の取組と課題
第4回 外国での事例と教育のDX
教科指導におけるICT活用(第5回~第12回)
第5回 コンテンツの視点からの現状把握
第6回 (同上)問題点の分析
第7回 (同上)解決策の検討
第8回 情報システムの視点からの現状把握
第9回 (同上)解決策の検討
第10回 授業方法の視点からの現状把握
第11回 (同上)問題点の分析
第12回 (同上)解決策の検討
校務の情報化(第13回~第15回)
第13回 校務システムの現状把握
第14回 (同上)問題点の分析
第15回 (同上)解決策の検討

*授業計画はあくまでも目安で,最大限の学習効果を考え,受講生の既習項目,学習レベルや学習進捗,グループ活動の動向を観察し,受講生と同意形成の下変更していきます。

〔授業外学修の指示〕
毎回の授業中にグループ課題または個別課題を設定し,その課題に関する調査とレジュメ作成を課す。課題の報告は,インターネット上に掲載し,履修者間で共有する。

〔使用教材〕
インターネット上に公開されているオンライン教材など。授業の進行に合わせ都度指定する。

〔参考図書〕
必要に応じ指定する。

〔成績評価の方法・基準〕
定期試験を行わず,平常試験(個々人の学習進捗の管理となる授業支援システムの記録,小テスト・レポート等)で総合評価する。 平常試験の項目は, 毎週の授業における個人レベルの学修態度(出席点ではない。活発な学修活動の態度や姿勢を評価する)(25%), グループによる学修活動の貢献度(25%), 毎週の授業で提示する学修達成目標を反映した内容範囲の小テスト・課題レポート,学修進捗やふりかえり報告(50%) で総合的に評価する。100点満点で60点以上を合格とする。

〔学生へのメッセージ〕
何が問題であるか,どのような考え方があるのか,どのような先端的な情報技術があるのか,等々,皆さんが自ら解決策を見つけるために学習するためのアドバイスをしたいと思います。なお、メディアを利用して遠隔で授業に出席できるが、メディアの利用はあくまで補助であり、教室での対面授業に出席することが主である。
履修に関して留意すること
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