科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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811100 |
専門基礎科目 |
1回生 後期 |
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授業コード | 科目名 | 単位 | |
811101 |
比較教育学特論 |
2 |
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代表担当者名 | |||
関口 洋平 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 (1)比較教育学の理論と方法について理解している。 (2)諸外国の教育システムの編成原理について論理的に考察することができる。 (3)諸外国との比較から日本の教育の特性を複眼的に捉え、相対化することができる。 〔授業科目内容の概要〕 本特論は、比較教育学について学ぶものである。具体的には、比較教育学の理論や方法、諸外国の教育制度や改革、そしてこうした国々において日常的に実践されている教育の特質に関する横断的な検討と複眼的な思考を通じて、教育を成り立たせる原理について考察する。諸外国の教育を比較的に検討する際には、「自分の立つ位置と目線を変えること」(=「越境」すること)を意識するとともに、日本の教育制度や実践を相対化するため、複眼的に教育事象を捉え解釈の幅を広げるように努める。 〔授業計画〕 第1回 ガイダンス:比較教育学とは何か 第2回 比較教育学の方法論 第3回 比較教育学と「地域研究」の関係性 第4回 現代アジアの教育①:韓国、台湾の教育 第5回 現代アジアの教育②:中国、ベトナムの社会主義的教育 第6回 現代アジアの教育③:タイ、マレーシアの国民統合と教育 第7回 現代ヨーロッパの教育①:先進国イギリス、フランスの教育改革 第8回 現代ヨーロッパの教育②:北欧諸国の教育改革 第9回 アフリカの教育:Education for Allの展開との関連 第10回 現代アメリカの教育①:北アメリカの教育改革 第11回 現代アメリカの教育②:ラテンアメリカの教育改革 第12回 グローバル化と教育①:ボローニャプロセスの展開 第13回 グローバル化と教育②:トランスナショナル教育の展開 第14回 グローバル化と教育③:国際バカロレア(IB)の展開 第15回 総括 〔授業外学修の指示〕 第2回~第14回のテーマに関する資料をあらかじめ配布するので、受講者は授業までに精読し担当箇所のレジュメを作成すること。レジュメをもとに受講者全員で内容の検討をおこなう。特に現場経験を持つ受講者については、自らの実践を振り返り日本の教育の特性を相対化する契機としていただきたい。 〔使用教材〕 授業中にハンドアウトを配布する。 〔参考図書〕 『比較教育学:越境のレッスン』馬越徹、東信堂、2007年(ISBN978-4-88713-754-7) 『比較教育学研究』日本比較教育学会編、東信堂、各号 〔成績評価の方法・基準〕 1.期末レポート:60% 2.授業態度・授業への参加度:40% 〔学生へのメッセージ〕 大学院の授業では教室内のメンバー全員による議論を核として授業を進めていく。配布資料に加えて関連する論文を主体的に渉猟するなど、積極的な授業参加を期待したい。 |
履修に関して留意すること |