科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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821100 |
専門科目 |
1回生 前期 |
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授業コード | 科目名 | 単位 | |
821101 |
臨床・教育相談実践演習Ⅱ(カウンセリング) |
2 |
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代表担当者名 | |||
大久保 賢一 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 教育相談に必要となるカウンセリングの基本的な考えかたと関わりかたを説明できる。問題の理解と解決にむかうためのカウンセリング技法を実践できる。 〔授業科目内容の概要〕 学校等でおこる様々な問題をどのように理解し支援するかは,教育相談の実践において重要な課題である。カウンセリングの技法だけでなく,その考えかたや相談を受ける側のありようも,教育相談に役立つ。一般にカウンセリングでは,一方的なアドバイスや指導を行わず,相談する主体である児童・生徒やその保護者の意向や考えを大切にする。また相談する側と相談を受ける側の信頼関係を重視し,それを構築するための様々な技法がもちいられる。本授業では,まずカウンセリングの基本的な考えや関わりについて学び,次に様々な事例をもちいたロールプレイやケース検討によって,カウンセリングの考えかたにもとづいた教育相談の実践を体験的に学ぶ。なお,受講者の人数や特性に応じて内容や進め方は適宜調整する。 〔授業計画〕 第1回 オリエンテーション 第2回 学校教育・特別支援教育の制度と教育相談 第3回 発達障害の定義と学習障害 第4回 注意欠陥多動性障害と自閉症スペクトラム障害 第5回 様々な精神疾患とそのアセスメント 第6回 恐怖や不安への対応 第7回 行動問題への対応 第8回 カウンセリングの基本的姿勢 第9回 傾聴と共感 第10回 反射と要約 第11回 生物・心理・社会モデルとケースフォーミュレーション 第12回 様々な心理療法 第13回 文献検討:不登校 第14回 文献検討:発達障害支援 第15回 文献検討:保護者支援、まとめ 〔授業外学修の指示〕 授業中に紹介された参考図書を積極的に読んでくること。人の話を丁寧に聴いたり,共感的に理解しようとすることを,普段の人間関係でもぜひ実践すること。 〔使用教材〕 教員が作成したレジュメを配布する。 〔参考図書〕 松木邦裕 (2015) 耳の傾け方:こころの臨床家を目指す人たちへ 岩崎学術出版社 竹尾和子・井藤元 (編) (2019). ケースで学ぶ学校カウンセリング ナカニシヤ出版 〔成績評価の方法・基準〕 授業における演習(100%) 〔学生へのメッセージ〕 カウンセリングの基本的な考えは,児童・生徒との関わりや普段の人間関係に非常に役立ち,また自己理解のきっかけにもなります。事例をもちいた検討やロールプレイを行うため,積極的な参加を期待する。ただし,個人的な悩みや問題をもちだすことは,クラス内での関係に影響するため,控えること。 |
履修に関して留意すること |