ABOUT 概要

センターの目的

1.我が国のリハビリテーション関係諸氏に対して、
 ニューロリハビリテーションに関連する情報を提供し、その発展に寄与する。
2.近隣の地域住民に対して、脳の健康やニューロリハビリテーションに関連する情報を提供し、健康維持に寄与する。

センター長挨拶

ニューロサイエンスに基づくリハビリテーションは「ニューロリハビリテーション」と呼ばれ、ここ最近注目を浴びています。しかしながら、その研究は端緒についたばかりであり、我が国においては研究拠点が未だ整備されていない状況です。ニューロリハビリテーション研究に求められることは、運動行動や認知・学習能力の変化・改善だけでなく、それをもたらす脳機能の変化を併せて分析することです。それにより、リハビリテーション効果の神経メカニズムに迫ることでき、より対象者に見合った効果的な手法を開発することが期待されます。

本研究センターは、我が国におけるニューロリハビリテーション研究の中核拠点となり、脳科学の進歩・伸展と手を携え、新しいリハビリテーション手法や技術を導入するなど、医療機関や教育機関と連携した研究と実践をつなぐプラットフォームの役割を担うことを目的としています。

本研究センターは、高次脳機能学部門、社会神経科学部門、身体運動制御学部門、発達神経科学部門の4つで構成されています。これら部門の共通したミッションは、①脳損傷後あるいは神経変性により出現した運動障害、②高次脳機能障害(失認、失行、失語、認知症など)、③慢性疼痛、④広汎性発達障害の神経メカニズムについて、脳機能イメージング手法を駆使して明らかにすること。そして、それらの機能回復および発達プロセスについて、神経科学的分析に運動学的・運動力学的分析、そして心理物理学的分析を加え、そのモデルを明確化すること。さらには、それらの基礎的知見に基づいて、神経可塑性や社会的な発達・学習を引き起こす効果的な「ニューロリハビリテーション」の開発を行い、開発された手法を用いて臨床および教育実践研究を進めることです。

これら多様な内容を対象にした本研究センターには、学際的な知の結集が必要であることはいうまでもありません。本研究センターは他の医療機関(現場の医師や療法士)や教育機関(現場の教諭)と連携することで、「研究と実践」のプラットフォームとなる学際的な研究拠点として、社会的要請に基づいた提言を行うことも目的としています。また、本研究センターはニューロリハビリテーションセミナーや地域住民に対する社会貢献事業を通じ、現場や社会に対して得られた情報を発信し、それが多くの患者や対象者に活用されて行くよう、地域住民と研究者が有機的につながる媒体としての役割も大いに持っています。こうした研究企図に対する社会的要請は、人間の脳機能の解明といった時代変化を背景にして、今後ますます大きくなって行くものと思われます。本研究センターは、その社会的要請の旗手としての役割を担っています。

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長 森岡 周

センターの事業内容

本センターは上の目的を達成するため、以下の事業を行う。
1.ニューロリハビリテーションに関する調査、資料収集、研究を行う。
2.ニューロリハビリテーションに関連するデバイスの研究開発を行う。
3.ニューロリハビリテーションに関する講習会、研究会等を開催する。
4.ニューロリハビリテーションに関連する刊行物を発行する。
5.地域住民の脳の健康に関する支援活動を行う。
6.その他目的達成に必要な事業を行う。

当面の具体的事業内容

1.脳損傷者や発達障害児に対するニューロリハビリテーションの研究および関連企業の協力に基づく治療デバイスの開発を行う。
2.脳機能イメージング装置の有料計測ならびに研究活動支援を行う(レンタルラボ)。
3.年4回のニューロリハビリテーションセミナーを開催する。
4.年1回のニューロリハビリテーションフォーラムを開催する。
5.地域の療法士および住民に対してオープンユニバーシティを運営・開講する。
6.脳の健康維持やニューロリハビリテーションに関連する資料、書籍を出版する。
7.脳損傷者や発達障害児ならびにその家族に対しての相談業務およびプログラム支援を行う。

 

組織