平成30年度教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業に採択されました。

香芝市教育委員会との連携事業が、独立行政法人教職員支援機構「教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業」に採択されました。

 

平成29年10月3日、研究所が香芝市教育委員会と「現職教員の資質能力向上に関わる校内研修プロジェクト」の開発について連携協力に関する協定書を締結しました。

 

【平成30年度プログラム】

学校教育の今日的課題の解決を基に学校づくりを目指す、

研修リーダーの育成と支援からなる校内研修プログラムの開発

 

本プログラムは、畿央大学現代教育研究所により独立行政法人教職員支援機構が行う平成30年度 教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業に申請した結果、同機構の審査を経て採択されました。平成30年度は同事業との契約の下、委嘱経費を得て運用します。プログラム概要は下記の通りです。

 

1.研修プログラムがめざすもの

学校教育の今日的課題である「教育の情報化」と「特別支援の充実」を軸に、香芝市立各学校の教育課題の解決に取り組みながら、学校づくりに取り組む教員に必要な資質や能力の育成を目指す研修プログラムの開発と普及を行なう。

2.開発の背景

平成29年改訂の学習指導要綱解説の『指導計画の作成と内容の取扱い』において、コンピュータを始めとする情報機器及びネットワークを活用すること、障害のある児童などへの指導の充実を図ることが各教科で明示されている。本事業に関わる歌詞足教育委員会、畿央大学現代教育研究所それぞれのスタッフによる会議の過程で、プログラミング的思考力の育成、個々の教育的ニーズに応じたきめ細やかな指導や支援ができるようにすることなどの課題を追求し、教育的方策として具体化するにあたり、各学校で児童生徒の指導にあたっておられる教員自身による校内研修が果たす役割は重要であると共通認識するに至り、研修プログラムを開発に共に取り組もうということになった。

3.研修プログラムの計画と普及のイメージ

(1)平成30年度当初に、拠点校に研修のねらい・方法・期待できる成果などを説明し研修計画の具体化の協議を行う。
「教育の情報化」では香芝市立真美ヶ丘西小学校
「特別支援教育の充実」は香芝中学校の通級指導
平成30年度の拠点校は次のように決定した。決定の過程では,現代教育研究所と香芝市教育委員会との協議、推薦があった学校と相談などを経ている。
(2)リーダー研修と校内研修を一つのサイクルとして、一学期中に1〜2回、二学期に2〜3回実施する。具体的な回数は拠点校との協議にて決定する。
(3)三学期は成果と課題をまとめ、平成31年2度末に月上旬発表の準備及び発表を行う。

RIME

 

5.本プログラム開発に期待している成果
4 プログラム開発・普及のため施策
(1) 研究所による本プログラム開発の意義と期待できる成果の説明
研究所(研究所所長及び研修課題を専門とする研究所員(以下:主担研究所員))拠点校の管理職及び主任級教員対象に本プログラムを通じて獲得が期待される下記の基礎知識と基本的視点、本プログラムを行なう意義と期待できる成果を提案する。
・プログラミング教育と情報モ定している。

○教員一人一人が校内研修力の向上を意図して自らの資質や能力を高め、キャリアに応じた役割を意識し、教育力を高めるチームとしての学校の取り組みが鮮明化する。
○香芝市立学校に無線LANやタブレットコンピュータが導入されるだろう近い将来、全教員がICT環境を無理なく活用し、情報化社会に柔軟に対応するとともにプログラミング的思考を働かせて自らの課題を探求できる児童・生徒の資質や能力を育成する学校づくり。
○香芝市率学校が従来から取り組む小学校の通級指導及び平成29年に新設した中学校の通級指導を利用する児童・生徒の困り感と合理的配慮の在り方等の理解を深め、全ての児童・生徒に必要な配慮が実現するインクルーシブ教育システムが具現化する学校づくり。
○成果発表会、報告書等を通した研修の成果の共有による研究所と香芝市立各学校との連携強化と双方の実践的な教育研究の活性化。