身体運動制御学/高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会を開催しました。

2016/08/02更新

2016年7月30日(土)、31日(日)に、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター主催の『第2回 身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会』と『第1回高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会』が開催されました。

 

全体

 

招待講演として、井澤淳先生(筑波大学)、今水寛先生(東京大学大学院)、前田貴記先生(慶應義塾大学)、吉田正俊先生(生理学研究所)にご登壇頂きました。

 

招待講演

 

井澤先生からは、「計算論からアプローチする運動学習・運動障害・機能回復」と題して、運動学習の計算理論、計算論的にみた様々な疾患における運動障害のメカニズムと機能回復の可能性について、お話頂きました。特に運動学習における2つのコンポーネントである内部モデル(順モデル)と再最適化のお話は、臨床で認められる患者さんの運動障害の様態と非常にマッチしており、参加された臨床セラピストの視点が広がったと思います。

今水先生からは、「認知・運動学習と脳のネットワーク」と題して、内部モデルが小脳で形成されること、運動学習におけるfast dynamicsを担う前頭-頭頂ネットワーク、slow dynamicsを担う小脳、そして運動学習前のresting stateから個人の運動学習能力を予測できることまで、非常に美しい研究成果の数々をご紹介頂きました。

前田先生からは、「自己意識の神経心理学」と題して、身体所有感や運動主体感に関することを神経心理学的にご説明して頂きました。また、運動主体感の定量的評価である「Keio Method」についても詳しくご解説して頂きました。また質問時間では非常に活発な意見交換が行われ、非常に良い雰囲気でした。

吉田先生からは、「マカクザルを用いた半側空間無視動物モデル」と題して、半側空間無視に関連する病巣について分かりやすくご説明して頂き、自身のマカクザルでの半側空間無視研究をご紹介して頂き、脳のネットワークとして捉える重要性について解説して頂きました。

 

またケースディスカッションや指定演題では、植田耕造先生(星ヶ丘医療センター)、菊地豊先生(脳血管研究所美原記念病院)、生野公貴先生(西大和リハビリテーション病院リハビリテーション科)、高村優作先生 (村田病院リハビリテーション科)にご登壇頂き、Lateropulsionを呈する症例、脊髄小脳変性症、半側空間無視のケーススタディおよび臨床研究をご紹介頂きました。どの先生も充実したサーベイから得られた豊富な知識に基づく仮説・検証作業を臨床実践されていました。

 

ケースディスカッション

 

ポスターセッションでも研究者、臨床家などの垣根を超えたディスカッションが繰り広げられていました。

このように、第1線の研究者と臨床家が一堂に会して議論することで、未来のリハビリテーションが作られていくのだと思います。お集まり頂いた皆様に感謝致します。

 

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