シンポジウム「健康を支え育む脳研究と科学的手法の進歩」を開催しました。

2008/10/22更新

最先端の研究成果を紹介――畿央大学健康科学研究所/大学院健康科学研究科

健康科学の教育研究に取り組んでいる畿央大学では、10月18日午後、「健康を支え育む脳研究と科学的手法の進歩」に関するシンポジウムを冬木記念ホールで開催しました。     photo01

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畿央大学の健康科学研究所と大学院健康科学研究科の共催で実施したもので、昨年度の健康科学研究所シンポジウム「健やかに生きるために~脳とこころの科学からの新たな挑戦」に引き続き2回目。会場では、世界の最先端の研究を進めている研究者の講演に、遠くからもお越し頂いた他大学・企業の研究者や医療関係者、畿央大学の教職員、学生たちが耳を傾け、質疑応答でも熱心な議論が交わされました。 photo02

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シンポジウムの中心になる特別講演は、自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授が「様々な神経イメージング手法を用いた人間の脳機能の研究」と題して行いました。柿木教授は、ご自身が出演して解説したテレビ番組を交えながら、脳波を使ったウソ発見器や脳の可塑性(柔らかさ)、他人の顔や表情の認知の際の脳の働き、痛みとかゆみを感じるメカニズムについてわかりやすく説明されました。 photo03

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その後、食味、運動、リハビリテーションのそれぞれに関する脳科学について3人の先生方から話題提供がありました。「秋茄子の脳科学-おいしさを越える高次脳情報処理」(農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所食認知科学ユニット、檀一平太主任研究員)、「両手運動の脳内表現」(情報通信研究機構未来ICT研究センター、荒牧勇研究員)、「脳イメージング手法を用いた神経リハビリテーション効果の検証」(畿央大学大学院健康科学研究科、森岡周教授)といずれもタイトルは難しそうですが、檀先生は、秋茄子のえぐみなど、もともと毒を見分ける機能のはずの苦みをおいしいと感じる脳の働きを「秋茄子を食べているのか、秋茄子という情報を食べているのか」という問題提起を軸に説明、「超雑食性のサル」である人間が記憶情報からトップダウンの味覚を感じていることをわかりやすく提示されました。

 

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檀先生

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また、荒牧先生は、利き手ではない手だけでは書きにくい鏡文字を、両手を一緒に使うと書きやすいことを紹介され、両手トレーニングが片手運動制御に転用できる可能性を示されました。森岡先生は新しい研究分野であるニューロリハビリテーション(神経リハビリテーション)を紹介しました。

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荒巻先生

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森岡先生

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今回のシンポジウムで紹介された最新の研究成果は、人間の脳や神経の働きを直接測ることができる計測機器の発達によるところが大きいと言えます。畿央大学でも最新鋭の近赤外線イメージング装置(fNIRS)を導入しており、シンポジウムの中でもビデオで紹介されました。この装置は研究や教育に活用されており、学会での発表や卒業論文、修士論文にその成果が生かされています。

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