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2016年の重要なお知らせ一覧

2016.10.05

大学院生の研究成果が神経学領域で最も権威ある雑誌「Brain」に掲載されました~健康科学研究科

脳卒中後の回復過程についての新たな発見   本学大学院健康科学研究科博士後期課程の高村優作さん(医療法人穂翔会 理学療法士)、国立障害者リハビリテーションセンター研究所運動機能系障害研究部の河島則天室長(兼 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員教授)、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周教授らの研究グループは、脳卒中後に生じる「半側空間無視」の回復過程での重要な特徴を発見しました。半側空間無視は、空間にある物体やできごとを認識できない不思議な現象で、症状が残存すると復職時の妨げとなったり自動車運転再開の困難を招くなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。研究グループは、半側空間無視の回復過程にある症例の多くが無視空間に注意を向けすぎる傾向があることを明確にし、脳の前頭領域を過剰に活動させる結果、疲れやすさや運動遂行の非効率化を招いていることを明らかにしました。今後の研究により、過剰に注意配分を行うことなく無視空間への気づきを高められるようなリハビリテーションを構築することで、日常生活での困難改善につながる可能性があります。この成果は9月23日付けで、神経学領域で最も権威ある雑誌『Brain』に掲載されます。   臨床と研究を両立する理学療法士の研究成果が世界的な国際雑誌であるBrainに掲載されることは極めて稀であり、快挙です。 研究概要 臨床現場での無視症状の判定には行動性無視検査(Behavioral Inattention Test:BIT)が用いられ、この検査にて基準点以上となることが無視症状の改善を推察する一つの判断基準となります。しかし、臨床経験上、基準点を上回るものの日常生活では依然として無視症状が残存し、生活に困難を持っている症例がいることも良く認識されています。そこで研究グループは、患者群を、①BITで基準点を下回る無視症状が明確な群、②基準点を上回るものの日常生活での軽微な無視が残存する群、③無視症状のない右半球損傷群に分類し、コンピューター画面上に表示されるターゲットを眼で追うような反応課題を実施し、眼球運動の特性と、課題実施時の脳活動を計測しました。その結果、無視あり群では課題実施前の視線は非無視空間である右側に傾き、左無視空間のターゲットへの反応性が低下することを確認し(従来どおりの知見)、一方、軽微な無視群では視覚刺激呈示前の時点であらかじめ、左無視空間へ視線を配分して課題に臨んでいることを確認しました。 研究内容 【図1:研究結果の概要】 患者さんはコンピュータスクリーン上の5つの●のうち、赤点灯するオブジェクトにできるだけ早く視線を移動させる課題を行います。右図のように、無視のない症例(③黒線)の場合には、刺激呈示前にはほぼ真ん中に視線を位置しており、オブジェクトの点滅に応じて、左右対称な視線移動の特徴を示します。一方、無視症状のある症例の場合(①)には刺激呈示前から右空間に視線があり、左空間にあるオブジェクトが点滅しても反応することが困難です。そして、無視症状が軽微に残存する症例(②)では、刺激呈示前の段階からあらかじめ左方向に視線を配分する結果を認めました。   上記のような左空間への視線偏向は、無視症状への認識の高まりとともに、意図的に行われる「代償」的な戦略であると予測されます。そこで、この代償戦略の背景にある脳活動を明らかにするために、USN+群,RHD群を対象として課題実施中の脳波計測を実施しました。   【図2:脳波計測結果の概要】   軽微な無視症状のある群(左)では、課題実施前の段階で前頭領域の活動が大きく、その活動量は視線の偏りと関連を持つことが明らかになりました。   冒頭に述べたように、臨床経験上、基準点を上回るものの日常生活では依然として無視症状が残存する症例が多いことが良く認識されています。今回の結果は、臨床検査で無視症状が改善したと判定される症例の多くが、無視空間への注意配分を高めることで機能低下を「代償」する戦略をとっていることを示唆するものです。脳波計測によって明らかとなった前頭領域の活動増加は、患者の多くが訴える課題実施時の易疲労性と大きく関連している可能性を示しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 軽微な無視症状の残存は、復職時の妨げとなったり、自動車運転再開の困難を招くなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。従来より、無視症状のためには『無視』が生じていることへの気づきが重要であり、リハビリテーション現場および病棟生活においては、無視空間に注意を向けるようセラピストが言語教示による働きかけを行ったり、無視空間への注意配分を高めるような課題を実施するということは通例となっています。今回の研究成果は、無視空間に注意を向けすぎることで前頭機能の過剰な活動が生じ、結果として疲労を招く原因となる可能性を示しています。すなわち、無視症状への気づきを高めることの重要性とともに、過剰に注意を向けすぎることの弊害を認識することが重要であると考えられます。今後の研究の進展により、過剰な注意配分を要することなく、無視空間への気づきを高められるようなリハビリテーションが可能となれば、日常生活での困難を改善させる手がかりとなるかもしれません。この点に関して、同研究グループは、半側空間無視症状の改善には、従来重要視されてきた意図的な注意配分を促すようなアプローチとともに、外からの刺激に対しての反応性を促すような、外発的な注意機能を高めることが重要であると考えており、現在,症状改善のための新しいリハビリテーション方法の開発を進めています。   なお、本研究はJST(日本科学技術振興機構)研究成果最適展開支援プログラムA-STEP フィージビリティスタディ(FS ステージ:探索タイプ)の助成を受けて実施したものです。研究成果の一部は既に実用化され、製品販売されています。 関連記事 本研究成果は国立障害者リハビリテーションセンター プレスリリースにも掲載されています. 論文情報 Takamura Y, Imanishi M, Osaka M, Ohmatsu S, Tominaga T, Yamanaka K, Morioka S, Kawashima N. Intentional gaze shift to neglected space: a compensatory strategy during recovery after unilateral spatial neglect. Brain. 2016 Sep 23. (オンライン先行) 問合せ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 高村優作(タカムラ ユウサク) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: takamura0437@yahoo.co.jp   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp   国立障害者リハビリテーションセンター 研究所 運動機能系障害研究部神経筋機能障害研究室 室長 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員教授 河島 則天(カワシマ ノリタカ) Tel: 04-2995-3100 Fax: 04-2995-3132 E-mail: kawashima-noritaka@rehab.go.jp

2016.08.19

2016年3月卒の就職率、関西3位に~AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学2017」

就職者数300人以上の国公私立大学で、本学の就職率が関西3位に   朝日新聞出版発行AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学」の特集記事「全国539大学 就職率ランキング」地域別ランキングを元に集計したところ、就職者数が300人以上の国公私立大学の中で、本学が関西3位(300人未満を含めた関西全体で14位)にランクインしました。 学生の熱意と教員およびキャリアセンター、教採・公務員対策室のサポートが実を結んでいます。全員の進路保証をめざし、これからも畿央生の夢の実現に向けて、大学一丸となって取り組んでまいります。      関連リンク 就職データ(2016年卒および過去10年間の就職率) 【1分でわかる畿央大学vol.1】どうして畿央大学はこんなに「就職」に強いの?

2016.07.26

田原本町と包括連携協定の調印式を行いました。

畿央大学は田原本町と一層の関係強化を図ります。   畿央大学は2008年5月に田原本町教育委員会と連携協力に関する協定を締結しており、すでに多方面において親密な関係でありましたが、2016(平成28)年7月26日、特別会議室において「田原本町・畿央大学との包括的な連携協力に関する協定書」を取り交わす調印式を行いました。       この調印式には田原本町から森章浩町長、片倉照彦教育長、持田尚顕総務部長、森博康産業建設部長、小林昌伸観光・まちづくり推進課長、本学から冬木正彦学長、金子章道健康科学部長、前平泰志教育学部長、三井田康記地域連携センター長、水上亨男大学事務局長に出席いただきました。協定書の全文が読み上げられた後、森町長と冬木学長が協定書に署名いたしました。     今後、田原本町と畿央大学相互が人的・知的資源の交流・活用を図り、田原本町におけるまちづくり、健康づくり、子育て支援や教育等の充実等多岐にわたる分野で協力し、地域社会の総合的な発展と大学の学術研究の深化に努めてまいります。田原本町との包括的な連携協力は奈良市・香芝市・大和高田市・御所市・橿原市・広陵町・斑鳩町・宇陀市に続き9つ目となります。   【関連リンク】 自治体等との協定一覧 奈良県田原本町連携「味間いもを使ったメニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 田原本町「やどかり市」でアンケート調査を実施!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2016.05.31

週刊東洋経済「本当に強い大学2016」で、関西の私立大学で本学が10位に!

  5月16日東洋経済新報社発行「週刊東洋経済」臨時増刊「本当に強い大学2016」の特集記事「本当に強い大学 総合ランキング」において、本学が関西の私立大学で10位にランクインしました。国公立大学を含めると16位(全国では88位)という結果になっています。このランキングは「教育力」「就職力」「財務力」「国際力」の4つの視点から評価されたもので、本学が高い水準で進めてきた教育研究活動が総合的に評価されています。 「本当に強い大学」総合ランキング(抜粋) ※1…関西の国公私立大学  ※2…関西の私立大学 ※1 ※2 大学名 1位 -  京都大学 2位 -  大阪大学 3位 -  神戸大学 4位 1位  関西医科大学 5位 2位  近畿大学 6位 3位  同志社大学 7位 4位  大阪医科大学 8位 5位  兵庫医科大学 9位 6位  立命館大学 10位 7位  関西学院大学 11位 -  大阪府立大学 12位 -  大阪市立大学 13位 8位  関西大学 14位 -  和歌山県立医科大学 15位 9位  関西外国語大学 16位 10位  畿央大学 【備考】東洋経済新報社の「週刊東洋経済」臨時増刊「本当に強い大学2016」中の「本当に強い大学 総合ランキング」をもとに、本学にて関西における順位を作成しています。

2016.05.23

学校法人冬木学園創立70周年記念式典を開催しました。

平成28年5月21日(土)、ホテル日航奈良にて学校法人冬木学園創立70周年記念式典を開催いたしました。創設者である冬木智子名誉学園長が終戦後、三人の教え子を相手にあり合わせの衣服の更正から始めた洋裁教室から70年。創立記念日である当日には200名をこえる来賓の方々にお集まりいただき、その節目を分かち合いました。       記念式典は11時に開式。冬木智子名誉学園長は式辞で、これまでの多大なるご支援、ご協力への感謝の意を表すとともに、建学の精神「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」について、そして創設以来変わらない教育に対する情熱を熱く語りました。       続いて馳浩文部科学大臣代理大路正浩参事官、荒井正吾奈良県知事、中村昭奈良県議長から祝辞を頂戴しました。荒井知事からは、「奈良県内でも教育の模範となる存在であり、誇りである。」というお言葉をいただきました。       式中ではこれまでの70年を振り返る動画が上映され、最後に冬木正彦理事長が「冬木学園のめざすもの」というテーマで今後の教育にかける想いをスライドを使いながら紹介し、冬木学園のさらなる発展に向けての決意を表明しました。       式典に続いて祝賀会が開催されました。山村吉由広陵町長、吉田弘明香芝市長、奥野誠亮前衆議院議員からも祝辞を頂戴するなど、学園の関係者と御来賓の皆様で親睦を深める絶好の機会となりました。       教職員一同、今後も建学の精神である「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」に立ち返り、その具現化に努め、教育・研究・社会貢献に邁進してまいります。       【関連記事】 畿央大学学長の交代について

2016.05.10

管理栄養士国家試験の合格率は93.7%~2016年3月卒業生

2016年3月20日(日)に実施された管理栄養士国家試験の結果が5月10日(火)に発表されました。本学健康科学部健康栄養学科では63名が受験して59人が合格、合格率は93.7%でした。なお、全国平均の合格率(新卒のみ)は85.1%となっています。   全国の管理栄養士養成課程新卒者の合格率が約10ポイントもダウンする中で、畿央大学健康栄養学科10期生は建学の精神である「知をみがく」を大いに実践し、全国平均を上回る結果を出してくれました。学生諸君の努力の結果であり、拍手を贈りたいと思います。卒業生たちが今後、食と健康に関するあらゆる場面で活躍してくれることを願うとともに、来年の全員合格をめざし教職員一丸となって学生をサポートしていきたいと思います。 健康栄養学科 学科長 小西 洋太郎

2016.04.01

畿央大学学長の交代について

畿央大学では、開学以来学長を務め大学運営に尽力してきた創設者である冬木智子に代わり、2016年4月1日より冬木正彦が学長に就任いたしました。なお、冬木智子は同日より名誉学園長に就任いたしました。 新学長プロフィール 冬木 正彦(ふゆき まさひこ) 昭和22年2月2日生まれ 京都大学理学博士     略歴 昭和43年 学校法人冬木学園理事 平成7年 関西大学工学部教授 平成19年 関西大学環境都市工学部教授 平成25年 学校法人冬木学園副理事長畿央大学副学長関西大学名誉教授 平成26年 学校法人冬木学園理事長   新学長就任のご挨拶 このたび畿央大学学長の職をお受けすることになり、畿央大学の持続的発展への期待とともに責任の重さを感じています。 畿央大学は、建学の精神「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」を会得する人材の育成を教育の理想に掲げ、健康科学、教育の分野において高い教育・研究の質を持ち、豊かな教養と知性を備えた高度専門職業人の育成を行うとともに、日本の社会に貢献できる大学であることを目指しています。 畿央大学では、学生と教員、職員が一体となって素晴らしい教育学習環境を作り上げてきました。この環境における教育活動をさらに充実発展させ、教育の質と社会への貢献において、日本の中で高く評価される大学の一つになることを、学生と教員、職員と共に目指したいと考えています。 どうぞ皆様方にはご指導ご鞭撻をいただきますようお願いするとともに、畿央大学に対し引き続きご支援下さいますようお願い申し上げます。   平成28年4月1日 畿央大学 学長 冬木 正彦

2016.03.29

理学療法士国家試験、合格率100%!~2016年3月卒業生

第51回理学療法士国家試験(2016年2月28日実施)の合格発表が3月29日に行われました。10回目の卒業生となる健康科学部理学療法学科では、今春卒業した62名が受験し全員が合格を果たしました。全国平均は82.0%(新卒のみ)でした。国内にある理学療法士養成校255校のうち全員合格は18校、そのうち50名以上受験して全員合格を達成したのは本学のみ、という快挙です。   今回の試験の合格率(新卒者全国平均)は昨年に比べて約7%のダウンで厳しい結果となりました。本学の学生は本当によく頑張り、全員が合格を果たしました。国家試験のためには普段からのたゆまぬ努力が大切です。来年にむけても気をゆるめることなく、一層の努力を期待したいと思います。 理学療法学科 学科長 庄本康治

2016.03.25

看護師は3年連続、助産師は4年連続で現役合格率100%!~2016年3月卒業生

2016年2月に実施された看護師、保健師、助産師の国家試験の合格発表が3月25日(金)に行われました。5回目の卒業生となる健康科学部看護医療学科では、看護師国家試験に84名が挑戦し、3年連続となる全員合格をはたしました。また保健師国家試験は受験者32名が受験し、29名の合格(90.6%)という結果でした。   一方、今年が4回目の卒業生となった助産学専攻科では卒業生10名が4年連続となる全員合格をはたし、4月から助産師としての一歩を踏み出すことになりました。   この結果、看護師は3年連続で、助産師は開設以来4年連続での現役合格100%という、嬉しい快挙になりました。   今回の看護師国家試験合格率の全国平均(新卒)は94.9%となりましたが、本学の学生はよく頑張って、卒業生全員が合格をはたしてくれました。さらに専攻科の助産師でも、100%の合格という快挙でした。国家試験の合格を確実にしていくためにはしっかりとした準備が必要です。これからも、なお一層の支援強化をはかりたいと思います。 看護医療学科 学科長 河野由美

2016.02.07

大学院同窓会 臨時総会を開催しました。

大学院同窓会の畿桜会(畿央大学同窓会)への統合が可決されました。   2016(平成28)年2月2日(火)19:30より、畿央大学大学院臨時総会が開催され、大学院修了生18名が参加しました。     今春、教育学研究科1期生が修了し同窓会に入会すること、また会の活動がスムーズに行われ大学院の活性化につなげるため、大学院同窓会の発展的解散と畿央大学同窓会「畿桜会」への統合が提案されました。   統合に向けては下記5点が合わせて提起されました。 ・畿桜会に「大学院部会」を置くこと ・大学院部会の代表幹事は松下会長および畿桜会会長に一任すること ・同窓会口座残金を畿桜会に移行すること ・正会員の終身会費は16,000円とし、大学院同窓会の正会員からは別途徴収しないこと ・大学院同窓会での同窓会補助については、松下会長が畿桜会会長と協議して、畿桜会総会に諮ること   上記内容は会則第12条5に従い、議長を除く総会の出席正会員全員賛成で可決されました。     この総会決議により、大学院同窓会は本年6月19日(日)の畿桜会総会での承認をもって畿桜会に統合され、そのことによって発展的に解散することになりました。   大学院修了生同士のつながりをより深めていくための解散・統合になるよう、畿桜会と連携しながら畿央大学もサポートを続けていきます。