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2014.01.08

畿央大学開学10周年記念プロジェクト研究中間報告会及び在外研究報告会を開催しました。

平成25年12月26日(木)に「畿央大学開学10周年記念プロジェクト研究中間報告会」及び「在外研究報告会」を開催しました。

プロジェクト研究は開学10周年事業の一環として、本学健康科学研究所が持つ研究リソースや社会的ニーズを踏まえた研究テーマ2領域を設定し、学内公募によるプロジェクト研究を実施してきました。平成24年度を初年度とした3ヵ年計画で、本年度は中間点となるため、研究統括及び各研究代表者よりこれまでの成果及び今後の方向性等の中間報告をいただきました。

また、開学10周年を機に教育研究水準の向上と国際交流の進展のため、在外研究員制度を創設し、平成24年度に3名の在外研究員を派遣いたしました。この度、在外研究員が1年または半年に亘る海外での研究活動を終了し帰国されましたので、その活動をご報告いただきました。 

報告会開催にあたり、健康科学研究所 山本隆所長より、プロジェクト研究の学術的な重要性及び本学の研究推進における重要なファクターであることと、在外研究員制度により若手研究員が海外での研究活動を通じ、学際的な研究知見を得ることの有用性についてお話いただきました。 

 

プロジェクト研究中間報告会は2研究領域の研究統括を座長として行い、研究統括及び各研究代表者より中間報告がありました。

 

在外研究2

 

はじめに、研究領域「心豊かな生活をおくるための健康科学」森岡研究統括(理学療法学科教授)より中間報告をいただきました。

建学の精神である「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」は、人間の社会生活における根幹をなしており、「こころ豊かに生活するための健康科学とは何か」について、人間が持つ「こころと社会」の関係から探究し、それらの成果を教育の現場や社会に明示・還元して行くことが本研究領域の使命であり、4つの研究テーマが進捗していることが説明され、研究統括を座長に各研究代表者より中間報告がありました。

・研究テーマ「社会的相互作用の神経メカニズムの解明」(研究代表者:理学療法学科 松尾准教授)より、社会的排斥感および自他評価について

・研究テーマ「内的報酬および外的報酬がヒトの運動・行動学習効果に及ぼす影響に関する研究」(研究代表者:理学療法学科 冷水准教授)より、社会的報酬価値と行動変容について

・研究テーマ「自閉症スペクトラム児に対する教育的プログラムの効果検証」(現テーマ: 発達障害のある子どもの健康づくり –家族・学校・医療の包括的支援を考える– 研究代表者:現代教育学科 岡本教授)より、広汎性発達障がい児の身体性の問題について

・研究テーマ「負傷競技者のリハビリテーション生活に関するスポーツ心理学研究」(研究代表者:現代教育学科 辰巳准教授) より、負傷障害者の障害受容と行動変容について(※海外出張中につき書面報告) 

次に、研究領域「質の高い健康寿命をめざす健康科学」坂田研究統括(看護医療学科教授)より中間報告をいただきました。高齢化時代において最も大切なことは、糖尿病、認知症、脳卒中などによる寝たきりなどにならず、健康でいきいきとした暮らしを維持することであり、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子の発現がその暮らしにおいて重要であることを実証することが本研究領域の目的あると説明され、研究統括を座長に各研究代表者より中間報告をいただきました。

・研究テーマ「健康長寿にかかわる食成分を疾患モデル動物を用いて探索する」(研究代表者:健康栄養学科 山本教授)より、わさびの糖尿病抑制の可能性について

・研究テーマ「自発的運動による長寿遺伝子の活性化は2型糖尿病の発症を抑制するのか」(研究代表者:看護医療学科 坂田教授)  

・研究テーマ「 サーチュイン活性化を標的としたアンチエイジング戦略の探索研究」(研究代表者:健康栄養学科 金内教授)  より、平均年齢90歳の高齢者を対象とした調査について 

 

在外研究報告に先立ち、教育学部 白石学部長に在外研究制度の創設の経緯にふれていただき、3名の在外研究員と研究先、渡航先のご紹介があり、引き続き、3名の先生より在外研究報告をいただきました。

在外研究

■今北教授(理学療法学科)         

研究課題名:「不動および過動による骨格筋の適応と免疫反応系の関連性」

期間:平成24年9月17日~平成25年8月20日

渡航先研究機関:The North Carolina Research Campus(Appalachian State University:Human Performance Laboratory)

■竹下准教授(現代教育学科)        

研究課題名:「19世紀イギリス社会・文化における、Mary Seacoleの伝記的研究」

期間:平成24年9月24日~平成25年9月25日

渡航先研究機関:英国、ロンドン大学

■堀内准教授(看護医療学科)           

研究課題名:ミクロネシア連邦ポンペイ州住民の生活習慣予防のための行動変容におけるバリアとインセンティブに関する調査研究

期間:平成24年10月30日~平成25年3月30日

渡航先:ミクロネシア連邦ポンペイ州

それぞれ、現地での生活や風土、滞在中の出来事などにふれながら、研究の進め方や成果などをご報告いただきました。

最後に健康科学研究科 金子研究科長よりプロジェクト研究の研究成果への期待と在外研究の経験が学内に波及することの期待を込めて講評をいただきました。

この報告会を契機に、畿央大学ならではの研究活動をさらにおし進め、社会に貢献していきたいと考えています。

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