第6回やまとフォーラム(夏の公開講座)を開催しました。

2014/09/03更新

西山厚氏(前奈良国立博物館学芸部長)を基調講演者に迎え、

全14講座にのべ1,300人が聴講!

 

 

冬木学園(畿央大学)が地域の文化交流の要となり、地域の発展に貢献することをめざして、毎年8月最後の日曜日に開催しているやまとフォーラムも今年で6回目となり、2014(平成26)年8月31日に開催しました。

 

今回は帝塚山大学文学部文化創造学科教授(前奈良国立博物館学芸部長)の西山厚氏を基調講演者としてお招きし、「江戸時代の大仏復興~公慶上人の生涯~」と題して講演していただいた後、畿央大学教員および地域で活躍されている方々を講師として全14の公開講座に、のべ約1,300人の地域住民の方々が参加されました。

 

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今年の夏は台風、局地的豪雨が続いていますが、この日は穏やかな晴天となり来場者も予想を上回る好調な出だしでした。正門、北門、第2駐車場、会場の冬木記念ホールでの受付、案内誘導、1限目・2限目使用教室担当などはボランティア学生に運営を任せており、手作り感いっぱいのフォーラムです。 

 

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13時から冬木智子学長による挨拶、日頃お世話になっている地元広陵町から山村吉由町長によるご挨拶をいただき、続いて西山先生の基調講演が行われました。

 

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東大寺の大仏造立の詔を発した聖武天皇の頃の、飢饉や疫病が続き混沌とした時代背景のなか、「すべての動物、すべての植物が、共に栄える世の中を作りたい」という聖武天皇の崇高な思いが、多くの民の力で建立されたこと。当時の日本の人口500万人のうち260万人が協力したという。その後大仏は二度焼失することになるが、ともに大仏復興に尽くした鎌倉時代の重源、江戸時代の公慶上人にも聖武天皇の意志は引き継がれ、公慶は全国に勧進状を募り多くの人から現在価値で125円のわずかな募金が12億円相当の費用が集まった。また元禄5年の開眼供養には1日だけで奈良に4万9,054人の宿泊者が集まったという記録があり、ここから奈良が観光都市になった始まりと思われる。しかし、現在宿泊施設では全国最下位クラスといわれる観光県奈良に苦言のひとことでした。

 

 

基調講演後は、Ⅰ限目7講座、Ⅱ限目6講座と続き、今回も多方面から秀でた才覚をお持ちの講師をお招きして興味あるお話をしていただきました。

 

 

【No.1】栢野新市講師:畿央大学健康科学部 健康栄養学科教授
      くだもの、足りていますか?~ドライフルーツの健康パワー~

 

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普段の生活では生の果物は十分に摂取しにくいのですが、保存の効くドライフルーツでも健康に対する様々な効果があることをご紹介いただきました。

 

 

 【No.2】大原弘信講師:菩提山真言宗 正暦寺住職

      奈良は清酒発祥の地~菩提泉という僧坊酒の歴史的価値について~

 

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平安中期一条天皇の時代、寺院で造られていた酒を僧坊酒といい奈良正暦寺が発祥の地。今は酵母菌を使って冬に仕込むが当時は菩提泉といい乳酸菌を使って夏に作っていたという歴史を語っていただきました。

 

 

 

【No.3】松本泉美講師:畿央大学健康科学部 看護医療学科准教授
     禁煙でいきいきライフしませんか?~禁煙の成功の秘訣は上手なサポート活用から~

 

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企業や地域で禁煙サポートをしてきた経験と研究から、ニコチン依存、心理的依存、社会的要因からの依存症の弊害を指摘。禁煙に成功すればたばこから解放され、自分に自信が持てると説かれました。

 

 

 

【No.4】河村真希講師:香芝市福祉健康部 地域包括支援センター 社会福祉士、精神保健福祉士
      あなたも「悠遊老活」はじめませんか?~「私の☆年後 悠遊ノート」を作成しよう~

 

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元気な今から数年後、数十年後の自分、健康・介護・お金・生活支援などを想定して、悠遊自立の豊かな暮らしを実現するために、「悠遊ノート」の作成を提案していただきました。

 

 

 

【No.5】平田政彦講師:斑鳩町教育委員会事務局 生涯学習課文化財活用センター課長補佐
     斑鳩地域における飛鳥時代の様相~聖徳太子ゆかりの遺跡の調査成果から~

 

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平田氏自身が発掘調査に携わった法隆寺(別名斑鳩宮)、中宮寺、法輪寺などの遺物から読み取れる史実と持論を展開して、考古学からみた飛鳥時代の様相についてお話いただきました。

 

 

 

【No.6】中川行夫講師:奈良県神社庁参事、櫛玉比女命神社宮司
      古事記1300年の幕開け~神武以前に大和には大王がいた?~ 

 

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紀元前神武天皇が橿原宮で即位される前、大和は大王に統治されており、その名は饒速日尊、別名大歳大神、櫛玉彦大神、大物主大神、天照御魂大神ともいわれています。古代史を紐解いていただきました。

 

 

 

【No.7】渡邉健治講師:畿央大学教育学部 現代教育学科教授
     いいじゃない、障がいがあっても。共に生きよう!~障がいがある子とない子とが共に学ぶ教育~

 

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日本は最近ようやく障がい者の権利条約を締結したが、国際的にみて遅れているのは明らか。日本における自立生活運動のこれからの方向性や私たちみんながどうすべきかについて熱く語られました。

 

 

 

【No.8】信岡尚講師:広陵町事業部技術監・農業塾 塾長、前奈良県農業大学校校長
     奈良県の農業と、その担い手の育成について~奈良県と広陵町における取り組み~

 

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荒廃する農地と農業の再生のため広陵町では新たな取り組み「農業塾」を立ち上げ、新しい農業の担い手育成をめざしています。この農業塾についての説明とあるべき奈良県の農業の姿を一緒に考えます。

 

 

 

【No.9】山本嘉彦講師:創業亨保四年 油長酒造株式会社 第13代社長
      奈良酒を世界に向けて~日本酒の可能性~

 

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本日の1限目日本酒発祥の地正暦寺とも縁が深く、御所市旧市街にある由緒ある油長酒造若社長の新たな挑戦、日本酒の国内ファンづくりと海外への輸出戦略について熱い思いを語っていただきました。

 

 

 

【No.10】宮本直美講師:畿央大学健康科学部 理学療法学科助教
      肺の健康を考えてみよう!~肺と上手につき合っていく方法~

 

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人の体で最大の容積をもつ「肺」は唯一体外に開放した臓器です。近年よく言われる誤嚥性肺炎は喉頭蓋がうまく機能しなくなることで併存疾患として筋量筋力低下、骨粗しょう症などがあることを紹介されました。

 

 

 

【No.11】石谷香菜子講師:香芝市福祉健康部 保健センター 保健師
      受けるが得!!特定健診で知るからだのこと~結果の見方があなたの未来を変える~

 

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特定健診でわかる結果で、糖尿病、中性脂肪過多、動脈硬化や脳梗塞予防など放置すれば命の危険に関わる病気の怖さ、また生活習慣改善で未然に防ぐ方法など、保健師の立場から警鐘を鳴らしています。

 

 

 

【No.12】露口真広講師:橿原市世界遺産推進課 課長補佐
      日本の国の成り立ち、知っていますか?~世界遺産をめざす考古学遺跡と首都・藤原京~

 

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世界遺産をめざす「飛鳥・藤原の宮都をその資産関連資産群」の発掘遺跡から見て取れる当時の国づくりについて、出土した木簡、貨幣などを日本の歴史に照らし合わせて解説していただきました。

 

 

 

【No.13】李沅貞講師:畿央大学健康科学部 人間環境デザイン学科講師
      色?形?~好きなモノの決め手になる色と形について~

 

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日常生活の中でよく目にすることや聞くことはよく知っていると思いがちです。歩行者用の赤信号はどれ?色彩を認識する人の神経構造や味覚と色彩、色と形と衣食住など、すべてが関連しているそうです。

 

 

魅力あふれる講師の先生方のお話につい引き込まれてしまう、充実したフォーラムでした。

お越し頂いた方々からも「とても良いお話で、感動しました」「今日のお話をずっと忘れないと思います」「健康について考える良い機会になりました」「ありがとうございました」という嬉しい声をたくさん頂きました。

畿央大学の社会貢献事業に今後ともみなさまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

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