平成28年度 在外研究説明会を開催しました。

2015/12/10更新

本学には教育研究水準の向上および国際交流の進展に資するため、学術の研究・調査等のため外国に在外研究員を派遣する制度があります。平成28年度の在外研究員には教育学部現代教育学科の大城愛子講師が選ばれました。平成28年4月から平成29年3月までの期間、スウェーデンのGöteborg University(イェーテボリ大学)で研究活動にあたられます。これに先立ち、平成27年12月3日(木)に行われた在外研究説明会の様子を紹介します。

 

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 研究課題名 スウェーデンにおけるEducare理念に基づく幼児教育・保育の理論と実践に関する研究
       (英文)Study on ‘Educare model’ ECEC theory and practice in Sweden
 在外研究機関 Göteborg University, Department of Education, Communication and Learning
 受入研究者  Professor Ingrid Pramling Samuelsson

 

これまで、大城先生はスウェーデンにおける幼児教育と保育に関する研究をされてきており、科学研究費助成事業(科研費)では、以下の研究課題が採択され、研究成果をあげられています。

 

 就学前教育・保育施設の設置主体多元化に関する日瑞比較研究(2009年度-2011年度、若手研究(B))
 幼保一元カリキュラムの策定及び実施に関する日瑞比較研究(2012年度-2014年度、若手研究(B))
 スウェーデンにおける幼児教育・保育と義務教育の学びの連続性に関する研究(2015年度採択、基盤研究(C))

 

説明会では研究計画に基づき大城先生より、福祉国家路線を歩んできたスウェーデンにおいては、乳幼児に対して教育とケアを統合したEducareという理念に基づいて幼児教育と保育を就学前学校(förskola)と呼ばれる施設で一体的に展開されていることが紹介され、Educare理念に基づくスウェーデンの幼児教育・保育の3つの特徴が説明されました。

 

 1.スウェーデンにとって、福祉国家を維持していくためには、子どもの自律的な成長を促すことによる人材育成の観点から

  重要であり、就学前学校の普遍性・平等性を保障することが重視されている。
 2.低年齢の時期はケアの占める割合が大きいものの、就学前学校は「一生涯にわたる学びのスタート」と考えられており、

  1歳児からケアだけでなく、教育的な目的をもって幼児の活動が構成されている。
 3.1歳から5歳児を対象とした就学前教育と義務教育以降の学校教育が制度的に統合されていること。つまり、子どもの

  年齢に応じて教育とケアの割合を段階的に変化させることにより、子どもの自律的な成長を促していること。

 

在外研究では先行研究をもとに、学術的な観点からスウェーデンにおけるEducare理念に基づく幼児教育・保育の理論と実践について研究されます。

 

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また、受入研究者である、Professor Ingrid Pramling Samuelsson(イングリッド・プラムリング・サミュエルソン教授)はスウェーデン国内のみならず、OECD、UNESCO関連の調査研究でも実績がある他、OMEP(世界幼児教育・保育機構)の主要なメンバーの一人であり、スウェーデンの幼児教育・保育研究の第一人者で世界的な研究者であることが紹介されました。

最後には、大城先生自身が研究者を目指されたきっかけが、高校生時代におけるスウェーデンでの体験であることが紹介され、在外研究員としてスウェーデンの地で研究できる喜びについて語られ、在外研究員に選定されたことに対する謝意が述べられました。

 

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日本の幼児教育・保育環境は大きな変化が生じており、このような状況の中、世界的な研究者と共に、子どもの自律的成長を促すという観点から教育とケアを保証するEducare理念について研究されることは大変意義深いことであるといえます。
1年間、研究に没頭できる環境の中、多くのことを探求し、吸収し、大城先生の更なる飛躍につながることを期待します。

 

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