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2010.12.21

畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー(臨床編)を開講しました。

2010(平成22)年12月18日、19日の2日間にわたって、脳損傷後の病態ごとの神経機構からリハビリテ−ションの臨床へどのようにして応用していくかを考察する目的で「畿央大学ニューロリハビリテ−ションセミナー臨床編」が開催されました。今回の臨床編は、基礎編(7月開催)、応用編(9月開催)に続いて開催された今年度のニューロリハビリテ−ションセミナーの第3弾です。全国から理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を中心に約170名の方が受講され、2日間で8講座の盛り沢山の講義を熱心に聴講されました。

 

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今回の臨床編は、過去の基礎編や応用編の内容にもとづき、さらに臨床的な知識や理論に関する講座の構成となりました。それぞれの講座では、参加者のみなさまの臨床に役立つような情報、臨床疑問の解決に役立つような情報が満載の白熱した講義が行われました。ニューロリハビリテーションセミナー臨床編の講義テーマおよび講師陣等は、以下のとおりでした。

 

12月18日(土)

1. 損傷脳の再組織化と機能回復の神経機構   畿央大学大学院健康科学研究科 藤田 浩之
2. 失認の神経機構   畿央大学大学院健康科学研究科 谷口 博
3. 失調症の神経機構   畿央大学健康科学部理学療法学科 冷水 誠
4. Parkinson病の神経機構   畿央大学健康科学部理学療法学科 岡田 洋平

12月19日(日)

5. 失行の神経機構   畿央大学大学院健康科学研究科 信迫 悟志
6. 痛みの神経機構   畿央大学健康科学部理学療法学科 前岡 浩
7. 神経科学に基づくリハビリテーション   畿央大学健康科学部理学療法学科 松尾 篤
8. 神経科学を用いたclinical reasoning   畿央大学健康科学部理学療法学科 森岡 周

 

今回の臨床編をもって、本セミナーでの講義形式での一応の情報提供を終え、次回は実践編(平成23年2月19日,20日開催)が予定されております。この実践編では、本学所有の装置や機器を使用して、参加者の方々と一緒にニューロリハビリテ−ションに関する実験課題を実施し、自己の体験を通してさらにサイエンスに基づくリハビリテ−ションの理解を深めることを目的としております。また、すでに次年度のニューロリハビリテ−ションセミナーの企画も準備中です。畿央大学には最高のチームワークがあります。一人一人の力は小さくても、それらを結集したとき、非常に大きな力が生まれます。このセミナーを通じて、多くの方々と出会い、議論し互いに研鑽していく関係を構築し、さらに大きなチームとしてリハビリテ−ションの発展に寄与できればと考えております。

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