畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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人間環境デザイン学科

2021年3月3日(水)

人間環境デザイン学科 教員の加藤信喜です。

家具を制作する授業として「立体表現Ⅱ」があります。授業の要の先生としてプロの木工作家に来ていただいていますが、その先生と一緒に家具を制作しています。私がデザインをして木工の先生に制作してもらうというコンビで多くの家具を制作してきました。今回はその椅子を紹介させていただきます。

 

おにぎりスツール(制作:永田健一先生)

ピクニックや遠足に行くときに持っていける小さな折りたたみスツールです。上から見ると「おにぎり」のカタチになっています。紐を外したり結んだりして脚を折りたたみます。

おむすびの三角形の一辺は28センチ、座の高さは20.5センチと持ち運びに便利なように小ぶりにしました。

 

椅子の実践的研究~人間環境デザイン学科加藤信喜~1-1

 

愛のないアルファベットスツール(制作:湯浅則夫先生)

このスツールは正面からみると、文字通りAからZの文字になっています。全てのアルファベットをつくってはいませんが(試作は6脚)、1文字だけできなかったものがあります。それは「I」というスペルです。Hを90度回転させれば行けそうでしたが、座面が小さくしかも構造的に問題があり結局「I」だけ諦めたのです。ネーミングはそのために洒落ています。

 

椅子の実践的研究~人間環境デザイン学科加藤信喜~2-1

▲(上:アルファベットのE、下:アルファベットのM)

 

椅子の実践的研究~人間環境デザイン学科加藤信喜~3-1

▲(上:アルファベットのX、下:アルファベットのZ)

 

BLACK&WHITE チェアー(制作:湯浅則夫先生)

リートフェルトのRED&BLUEチェアーはあまりにも有名な名作椅子で、大学のエントランスホールにも飾られています。その横に同じような椅子がありますが、ジョイントをよく見れば少し違います。日本古来の接手技術「三方組手」を採用し釘なしで部材をばらばらにすることができます。リートフェルトへのオマージュとして制作。

 

椅子の実践的研究~人間環境デザイン学科加藤信喜~4-1

 

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▲写真:三方組手の様子

 

ZICZACチェアー(制作:湯浅則夫先生)

この椅子もリートフェルトへのオマージュとしてつくりました。本物のZIGZAGチェアーも大学のエントランスホールに並んでいます。この椅子は木だけで制作されているため、折れ曲げ部のジョイントが楔(くさび)で補強されています。この楔を取ることができたらもっとシンプルなカタチができるのではと考えました。最初の試作では木製でチャレンジし、板の内部に鉄板が入れたものを作成し、2回目は薄鉄板を折り曲げて、薄さを意識したデザインで完成させました。

 

椅子の実践的研究~人間環境デザイン学科加藤信喜~5-1

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▲写真上:完成品、写真下:試作品(木製の椅子の内部に鉄板を入れたもの)

 

⑤最新作・素敵な椅子

このタイトルも駄洒落です。ステッキのようなデザインになっているため命名しました。そもそも椅子は休息するためのものですが、この椅子はおちおち安息することはできません。軽作業をするときに補助的に使用するためのものだからです。スツールには3本脚のものも多いのですが、3本脚は最も安定するカタチです。この椅子は人間の2本脚を加えて合計3本になって初めて成立します。

 

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▲左:実際の座ってみた様子、右:制作いただいた稲葉先生

 

畿央大学のエントランスホールには数々のデザイナー椅子が並んでいます。名作椅子といわれていますが、全ての椅子が座りやすいわけではありません。座りやすいだけなら他にもっとあるでしょう。もちろん座ることができなければ椅子ではありませんが…

では名作椅子とはどんな椅子なのでしょう。僕は、その時代を最も映しだしその時代の人に最も愛された椅子、それが名作椅子と呼べるのではないでしょうか。したがってそんなにたくさんはありません。特に21世紀になって深澤直人氏の「HIROSHIMA」以外は知りません。それほど名作椅子をつくり出すことは難しいのです。足元にも及びませんが、これからも椅子づくりに関わっていたいと思っています。

 

人間環境デザイン学科 教授 加藤信喜

 

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エントランスホールに新しい椅子を設置!

2021年2月25日(木)

人間環境デザイン学科の学生は3大インテリア資格(インテリア設計士・インテリアコーディネーター・インテリアプランナー)を数多く受験してきました。インテリア設計士は今年度29名の合格者を出しましたが、インテリアコーディネーター、インテリアプランナーは学生にとっては大変難しく、簡単に通る試験ではありませんでした。

その中、今年3回生の橿山知花さんがインテリアコーディネーターインテリアプランナーの両方に合格する快挙となりました。インテリアコーディネーターは6人目、インテリアプランナーは3年連続合格で3人目となりました。本当におめでとうございます。

 

インテリアコーディネーター・インテリアプランナー両方に合格!!!~人間環境デザイン学科1-1

 

【橿山 知花さんコメント】

この度、インテリアプランナー試験とインテリアコーディネーター試験に合格しました。どちらの試験も学科試験と設計製図試験があります。学科試験はテキストを用いて学習し、何度も復習することで広い出題範囲をカバーしました。

インテリアプランナー試験の設計製図試験は関西インテリアプランナー協会の講習を受けて対策しました。図面やパースの描き方を丁寧に教えていただいたので、たいへん分かりやすかったです。インテリアコーディネーター試験の設計製図試験はインテリアの授業で過去問を解く機会があり、何枚も描くうちにコツを掴むことができました。

勉強は大変でしたが、良い経験になったと感じています。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

 

今年度はコロナ禍の為、遠隔授業の割合が増え大学に来る時間も例年よりは少なくなりました。その環境下の中、資格試験の勉強をするには多くの勉強時間を割くだけでなく、勉強を続ける精神力が必要になります。橿山さんは和歌山から通学しており、通学時間は片道2時間半近くかかりますが、学修環境の現状をポジティブにとらえて取り組んでくれました。

インテリアプランナー試験では大きなインテリアパース(着彩)を描かなければならず1級建築士でさえ、てこずる難解な試験です。また学科試験はアソシエイト・インテリアプランナーの合格者でないと本試験を受験することはできません。

インテリアコーディネーターも学科の1次を合格した者だけが2次(本試験であるプレゼンテーション試験)に挑戦することができるという高いハードル(1次、2次をあわせた全体の合格率は例年20%程度)を乗り越えてくれました。本当に素晴らしい結果であると思います。

 

人間環境デザイン学科 教授 加藤信喜

 

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2021年2月17日(水)

人間環境デザイン学科の学生の多くは、一級、二級建築士やインテリアプランナーの資格をめざします。その他にもさまざまな資格・免許がありますが、「エクステリアプランナー」という資格もあります。そのエクステリアプランナー(2級)に2回生・藤木花歩さんが合格しました。

 

日本エクステリア建設業協会のHPによるとこの資格は、エクステリア工事に従事する設計、工事監理の資格を認定して、技術、知識の向上を図るとともに、エクステリア工事に対する信頼性を高め、快適で豊かな住環境や生活環境の向上に寄与することを目的として制定されたそうです。2級エクステリアプランナーは、一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計に従事する基本的知識を有している者に与えられる称号です。

 

エクステリアプランナー2級合格1-1

 

【藤木 花歩さんのコメント】

私は造園に興味があり、将来はそれに関する職業に就きたいと思っています。そのためには、学校での建築の勉強だけでなく、自ら学んでいく必要があると思いました。しかし、学んだ証拠を得られないと就職活動の時に証明できないので、ある一定の水準を学んでいるということを示すためのひとつの手段として資格を取得しようと決めました。

エクステリアとは、塀や門周り、駐車スペース、庭、バックヤードなどを含めた敷地の建物以外のことを指していて、エクステリアプランナー2級は、それらの基本的な知識を問われます。試験は学科試験と実地試験に分かれていて、それぞれ60点以上で合格となります。学科は教科書を読み、過去問を繰り返し解いて対策をしました。実地試験も同じく何回も練習し、そのうち何度かは陳先生にも見て頂きアドバイスをもらいました。

他の資格よりも歴史がまだ浅く、試験に関してあまり情報が無く不安でしたが、応援してくれた友達・先生のおかげで無事に合格することが出来ました!2級は基本的な内容が中心ですが、やはり学ぶ前と後では知識の量が全然違って「勉強して良かった」と思っています。やっと一歩踏み出せたと感じています。これからもこの調子で学び続けていこうと思います。

 

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2021年2月9日(火)

葛城自動車学校倉庫壁面にバーンデザインをペイントしたのは2019年の真夏の頃でした。このプロジェクトをきっかけに香芝市との関係が深まることになりました。香芝市から産官学連携事業を進めたいと正式に依頼され、早速新しいプロジェクトが進みだしました。

 今回のプロジェクトでは、産官学の「産」である企業としてガラス彫刻工房ONO様と連携することとなりました。ガラス彫刻工房ONO様はガラスの表面に印刷するのは実は難しく、その技術で実用新案を取られた企業です。

印刷されたガラス面の裏から光を当てることでとても綺麗になる為、この技術を使い我々は「光るガラスブローチ」というアイデアを考え、ゼミ生で企画実現に向けたプランを考えていきました。

今年度前期授業「ベーシックセミナー」を受講している13名の1回生にそれぞれの「スマイル」を手描きで描いてもらいました。そのデザインをゼミの3回生米田雄人君がデータ化しONO様にデータ送付してもらい、リモートで商品開発を進めていきました。

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」1-1

 

2021年2月5日(金)いよいよ新商品「光るスマイルブローチ」のお披露目となりました。香芝市、ガラス工房ONO様にご来校いただき、完成披露会が開催されました。また披露会と併せて、今後に向けたアイデア出しの会議も行いました。

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」2-1-tile

 

ゼミ生以外にもベーシックセミナー受講者の中から人間環境デザイン学科1回生3名にも急遽参加してもらいました。彼らにとって、いきなり実践的会議に参加するのはかなり荷が重かったかと思いますが、しっかり発言もしてくれました。

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」5-1

 

【完成披露会に参加した学生のコメント】

滅多にない機会に参加させて頂きありがとうございました。自分の考えたデザインがちゃんと形になるという経験をあまりしたことがなかったので、今回のスマイルブローチはとても良い経験になりました。光の色を暖かい色にするとまた印象が変わって良くなるのではないかなと思いました。

人間環境デザイン学科1回生 岡田ひなた

 

産官学連携事業の方々ありがとうございました。自分の書いたイラストがあんなに綺麗に出来上がるとは思っていなくて、さっそく家に帰って家族に披露しました。スマイルブローチ以外にもコラボレーションしているようなので、商品として販売していたら今回のことを思い出して買おうと思います。ありがとうございました。

人間環境デザイン学科1回生 奥山龍介

 

自分たちはデザインのところだけ関わらせてもらったのですが、自分の書いたデザインが実際に形になっていることが嬉しかったです。先輩方が色々意見を言っておられる様子を見て、自分は良い案がぱっと思い浮かばなかったのですごいなと思いました。自分の意見を口にするのは難しかったです。

 人間環境デザイン学科1回生 髙山凌花

 

ゼミ内で商品開発をするのは企画検討から実現まで至難の業でした。ましてやコロナ禍の中、今年度中に製品ができたことは本当によかったです。これもひとえに香芝市様とガラス彫刻工房ONO・尾野様のご協力がなければ出来なかったことですし、3回生プロジェクトゼミ生がよくやってくれたと思います。

ただ、商品化はそんなに簡単なことではありません。ようやく商品開発の入り口に入ったところぐらいだと認識しています。とにかく我々が描いたカタチができたことに感謝したいと思います。ありがとうございました。

 

【学生が制作したブローチ】

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」6-1

(左)岡田ひなた (中)奥山龍介 (右)髙山凌花

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」7-1

(左)有井芙美香 (中)井上翔太 (右)幸田和樹

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」8-1

(左)氏家あすか (中)金田菜月美 (右)佐野元香

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」9-1

(左)浅井妃音 (中)加藤文奈 (右)小谷明日香

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」10-1

(左)髙島さくら (中)麻田彩花 (右)梅林沙采

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」11-1

(左)勝屋翔太 (中)川西梨々花 (右)米田雄人

 

人間環境デザイン学科加藤ゼミ「光るスマイルブローチ」12-1

(左)佐々木優帆 (中)中林ゆき (右)前田瑠唯

 

人間環境デザイン学科 教授 加藤信喜

 

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2021年2月4日(木)

人間環境デザイン学科1回生対象「立体表現Ⅱ」の授業では、2009年から本格的に家具づくりに取り組んでいます。当初はバウハウスのデザイン思想を引き継ぐ「ウルムスツール」を制作していましたが、次第にアイテムは変遷し、現在は「マイスツール」というオリジナルのかわいいスツールをつくっています。

ところが今年度は新型コロナウイルスの影響で例年のような授業が難しく、授業内容を軌道修正して行いました。具体的には、オリジナルデザインの要素を控えめにし、基本形のデザインを基調として各々の作品をつくりあげました。教室である造形実習室には畳1帖大の作業台が9台ありますが、3密を避けるため1台につき1人に制限した為、9人でしか授業ができなくなりました。例年は1組2コマ20名、2組2コマ20名、計40名という定員でしたが、今年度は4班(各9名)×1コマ、計36名という構成にせざるを得ず、時間的にも厳しい制約の中で対面授業を進めました。

 

毎回授業前には学生の体温を一人ひとり測り、十分な換気をして、アルコール消毒を欠かすことなく行い授業運営を進めてきました。

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」1-1-down

 

ところが年末に新型コロナウイルスの感染が拡大してきたため、13回目(全15回)からは急遽スツールを組み立て各自の家に持って帰ってもらい、残り2回をリモート授業に切り替えました。制作工程にあわせた短い動画を作成・配信するなど我々教員(加藤信喜・稲葉崇史)の遠隔指示により、各自の自宅において仕上げ作業を行いました。

本当は例年通り大学の実習室で専門の道具・機材を使用して制作してもらいたかったところですが、自宅で十分な道具がない中でも、全員が見事にそれぞれの「マイスツール」を完成させてくれました。皆さんの成果として完成後に送られてきた作品の写真をこのブログでお披露目させていただきたいと思います。

1回生の皆さん、お疲れさまでした!

 

【学生が製作したスツール】

家具づくり「立体表現Ⅱ」3-1

(左上)青木佑夏 (右上)阿舍利陽菜

(左下)油谷圭輝 (右下)石田風歌

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」4-1

(左上)今村水紀 (右上)上出那奈実

(左下)岡村夢真也 (右下)奥野菜花

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」5-1

(左上)角野歩希 (右上)大石和

(左下)梶原百華 (右下)河口歩夢

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」6-1

(左上)川口蒼真 (右上)切島温子

(左下)後久まどか (右下)田原健

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」7-1

(左上)出口航大 (右上)栂野歩未

(左下)古澤聖也 (右下)櫻井香織

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」8-1

(左上)瀬山采加 (右上)髙山凌花

(左下)谷口遥香 (右下)丹野紗波

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」9-1

(左上)土橋歩波 (右上)中村悠真

(左下)根来昂汰 (右下)平岡初音

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」10-1

(左上)福田莉奈 (右上)藤原彩那

(左下)藤原未唯 (右下)松上萌

 

 

家具づくり「立体表現Ⅱ」11-1

(左上)屋敷奈保 (右上)山岸美月

(左下)山田夏実 (右下)吉井亮徳

 

人間環境デザイン学科 教授 加藤信喜

 

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