畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

人間環境デザイン学科

2020年5月22日(金)

人間環境デザイン学科を今春卒業した矢野です。私の「卒業制作」について、ご紹介させていただきます。

 

人間環境デザイン学科では4回生に卒業制作に取り組みます。卒業論文でも卒業制作(作品)でも、まず、テーマを決定しなければなりません。私は兵庫県養父市で生まれ育ちました。縁あって畿央大学に進学しましたが、卒業制作では何か地元に貢献できるものにしたいと思いました。自宅の近くにある小学校の廃校舎を利用して地域の活性化はできないだろうかと考え、市役所の方に協力していただきながらテーマを決めました。姉と兄の母校である小学校だったこともあり、私にとっても身近な建物でした。少子化によって廃校となったものの、まだまだ施設設備が整っていたため地元の方も色んな利用の仕方を企てていましたが、小学校の形から脱し、用途を変更することでもっと地域の活性化につながるよう計画を練ってみようと、テーマは『であい~旧出合小学校リファイニング建築による地域創生計画~』としました。

 

廃校舎を用途変更する過程で、養父市の良さを地域外の人に知ってもらいながら、地域の人々の交流の場にもしたいと考えたとき、加藤先生(人間環境デザイン学科教授)にサードプレイスという考え方を教えていただき、採用することにしました。サードプレイスとは、自宅や職場とは隔離された、心地の良い第三の居場所のことをいい、以下のような8ヶ条があります。

 

1)個人が思いのままに出入りでき、もてなすことを要求されず、全員が心地よく、くつろぐことができる中立地帯

2)会員等アクセスに制限なく、あまねく人々が入ることができる

3)会話が楽しく、活気で満ちている

4)アクセスがしやすく、中に入る人々が協調的

5)常に“新参者”を快く受け入れる“常連”がいて、いつも心地よい空気をつくる

6)日常に溶け込む簡素な外観をしている

7)明るく遊び場的な雰囲気を持っている

8)もうひとつの家、リビング、家族的な存在である

 

collageyanomako4

 

上記のことを踏まえ、私は、様々な年代や立場の人が気軽に集い交流する場でありながら、新たな活動やコミュニティの構築、移住者と地域の人たちの出会いを促す拠点となり、交流のなかで地域住民が日々の暮らしを伝え、この場を拠点とした周辺の自然や文化に触れながら過ごすことで “住みたくなる、帰ってきたくなるまち” にできるような計画を提案し、卒業制作としました。

 

この卒業制作は養父市市役所の方にも「感激した」と評価していただき、現在、養父市の公民館ロビーに、模型とコンセプトボードを展示していただいています。実際に暮らしていたまちの将来について、拙いながらも市役所の方と関わりながら考えられたのは大きな経験となりました。成果物のクオリティとしては高いとは言えないものでしたが、世の中の流れから生まれた身近な問題解決を自分のやってみたいという気持ちと合わせてテーマとして挑戦できたことは、今後の社会人生活でも活かしていけると思っています。

 

collageyanomako2

 

いつまで続くか分からない新型コロナウイルス感染症の影響により、遠隔授業、就活のイベント中止等、今までとは異なる制限のされた毎日を過ごしている学生が多いと思います。私自身も4月に新入社員として入社したものの、基本はリモートワークになり、会社には週1回しか出勤できていません。しかし、“こんな状況下だからできること”もあります。皆さんも自宅待機によって以前よりも自由な時間が増えたのではないでしょうか。その時間をどう使うかで、自宅待機期間後にコロナの時期を振り返った時、ネガティブな印象だったのか、良い機会だったかな、と思えるかで大きく差が出ると思います。実習や就活、部活動など、できない焦りも多いとは思いますが、きっとできることはあります。ぜひ、周りの人も巻き込んで楽しく自宅待機を過ごしてくださいね!

 

人間環境デザイン学科2020年3月卒業生 矢野眞子

【関連記事】

令和元年度 卒業研究講評会を行いました~人間環境デザイン学科

2020年3月6日(金)

畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年春休みと夏休み中に行われます。春期実施分では、英語学習はもちろんのこと、カナダの文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫することもできます。

 

【畿央大学春期短期語学留学プログラム2020概要】

場  所:カナダのビクトリア(バンクーバーの西、フェリーで1時間半程の場所にあります)

研修場所:グローバルビレッジ イングリッシュセンター ビクトリア

期  間:2020年2月22日から20日間

内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のバンクーバーでの文化体験、観光等

 

参加学生からのレポート、第7弾をお届けします!

 

初めまして。人間環境デザイン学科2回生の砂田菜摘です。

現在カナダに滞在して1週間です。今回は“Week1”ということで、初めの1週間の出来事、主に学校終わりの放課後の過ごし方についてと、カナダならではのイベント“Pink Shirt Day”についてご紹介します。

 

まず、放課後の過ごし方。Global Villageの学生のほとんどが午後の1コマを選択しているため、授業終了時刻は14時10分です。そこから私たちはみんなでビクトリアの街を散策したり、学校のアクティビティに参加したりしています。ビクトリアにはたくさんの観光地があり、毎日少しずつ観光をして回れるので、とても楽しいです。ビクトリアで有名な観光地と言えば、インナーハーバー、ビーコンヒルパーク州議事堂ブッチャートガーデンなどがあります。どれもとても景観の綺麗なところです。

学校付近の街はダウンタウンというビクトリアの中心部の街で、多くの観光地が集まっているため、私たちは歩いて観光をしました。大きくて立派な州議事堂に圧倒され、夕暮れのインナーハーバーの美しさに感動しました。

学校のアクティビティでは、カナダで有名なスポーツ、アイスホッケーの試合を見に行きました。初めて見るスポーツでしたが、間近で行われる迫力あるプレーに見入り、日本とはまた違った会場の盛り上がりや一体感を体感し、とても興奮しました。

こういったカナダの文化に触れることができて、満足しています。

 

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.7~1-1-side

 

次に、“Pink Shirt Day”について。これは「いじめをなくそう」と呼びかける日、いじめ反対運動を意味するカナダ発祥のイベントです。きっかけは、ある学校でピンクのシャツを着た男の子がホモセクシャルだといじめられ、他の生徒がそれを見ていじめをなくしたいと思い、みんなに「明日ピンクの服を着ていこう」とみんなに呼びかけをしたところ、次の日学校がピンクであふれ、そこからいじめがなくなったという話です。私たちもこれに参加しました。まだまだあまりメジャーなイベントではないそうですが、とても素敵で大切な話なのでぜひもっと多くの人に広めたいと思いました。

 

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.7~3-1

 

残りのカナダでの生活、またとない機会、たくさんの人と交流し、色んな所を観光し、有意義に過ごしたいと思います!

 

人間環境デザイン学科 2回生 砂田菜摘

 

【関連記事】

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.6~WEEK1編

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.5~ホームステイがスタート

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.4~ホームステイ先に到着

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.3~出発編(羽田からビクトリアまで)

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.2~出発編(羽田からバンクーバーへ)

カナダ短期語学留学2020 現地リポートvol.1~出発編(事前準備)

2020年3月2日(月)

令和元年度最後の課題制作! 

 

加藤プロジェクトゼミの最後のプロジェクトは「エコール・マミ(通称:エコマミ)」への提案です。バレンタイン装飾と100年後のエコマミ未来のショッピングセンターデザイン提案は終了し、最後の課題が残るだけになっていました。エコマミ様から与えられた課題はマーミン・ミーマンの巨大絵本の製作です。

 

提案場所は北館吹き抜けの1階です。提案に当たっての前提条件は

①エコマミのキャラクター「マーミン」と「ミーマン」が登場する物語であること

②明るく夢のある物語や楽しくなる物語であること

③900×1300のダンボールを1ページとし、10ページものとすること

④来館者の印象に残るもの、特にお子様によろこばれるもの

という厳しいものでした。

 

作業風景

 

巨大絵本の内容は、エコール・マミのイメージキャラクターのマーミンとミーマンが登場し、東京オリンピックを舞台に彼らが困っている子どもたちを助けるお話です。1ページが、縦90センチ、横130センチの10ページ構成なのでとても存在感がある作品になりました。1ページに盛り込める内容の少なさに苦しみ、楽しんでもらえるお話にするには、と考えるのが難しかったです。たくさんの子どもたちに読んでもらえたらいいなと思います。

 

完成①

 

~制作メンバーからのコメント~

絵本の制作で大変だったのは、物語の内容を考えることでした。どうしたら子どもたちに読んでもらいやすい内容になるのか、文字の分量、絵のアングル、全てが難しかったです。色を塗り始めると、1ページが大きいので迫力が出て、いい仕上がりになりました。実際に設置してみると小さいかなと思いましたが、設置している時に小さい子が来て、見てくれているのをみると、ちょうど良いサイズだったのかなと思いました。

 2回生 岡所 絵里奈

大きな紙に絵を描くのは想像よりも大変でしたが、楽しかったです。絵本の構成を考えることにも苦労しましたが、みんなで話し合いを重ねた結果、まとめることができました。絵の具の塗り方も工夫することで、やわらかい印象の絵にすることができたと思います。来館者の方々に楽しんで見ていただけると嬉しいです。

 2回生 橿山 知花

 

とにかく難しいと感じたことは、話の運び方、文章の構成、その中から一場面を切り取って絵を描くことです。絵本は、授業での発表などとは違い、相手が疑問に感じることがあったとしても、横に立って、ここはこうで‥と説明が出来ないものです。どうしても、自分達の脳内でのみ完結している部分があるのではないかととても不安になりました。幼い頃から何度となく読み聞かせてもらい、手にとってきた絵本ですが、まさかそんな苦労があっただなんて!という感じです。年齢的に、最近では手に取ることの少なくなった絵本ですが、こんなにも工夫が隠れていたのかと驚きと同時に面白さも感じました。今回、この素敵な企画を提案してくださったエコールマミ様にはとても感謝をしています。ありがとうございました。これからも精進していく所存です。

2回生 八田 采芽


今回のマーミン・ミーマン巨大絵本の制作は、最初に大まかな内容、次に絵本のページ割り、そしてキャラクター達の構図の順に進めていきました。展示対象者が未就学児と言うこともあり、初めての事が多く最初は戸惑いも多かったですが、色々な絵本をゼミ生で読んでみて研究し試行錯誤を何度も繰り返して今回の作品を完成させました。私が1番大変だと感じたことは内容を8(10)ページに収めることでした。未就学児対象ということもあり出来るだけ簡潔でわかりやすく言葉に起こそうとすると、どうしても文章が長くなってしまいかえって読みずらくなることもありました。何度も文章を添削し直して出来上がった作品なのでぜひ読んでみて欲しいです。全体を通して大変な事も多かったですが、子供が参加できるような工夫を入れてみたり、色々な工夫を施し無事終えることが出来たので良かったです。

2回生 麻田 彩花

 

完成②

 

【過去のエコール・マミへの提案】

2019年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」への令和初のデザイン提案

2018年度 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」へのデザイン提案!

2017年度 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!

2016年度 エコール・マミで、バレンタインディスプレイを担当!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

2015年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示!

2015年度 エコール・マミ改修を提案!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ(加藤ゼミ)

2014年度 エコール・マミに改修提案とディスプレイ展示!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

2013年度 さらに発展・エコマミ提案★人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ

2012年度 4年目のエコマミ提案★人間環境デザイン学科 加藤プロゼミ

2010年度 エコール・マミ 改善案 -人間環境デザイン学科 加藤プロジェクトゼミ報告-

2020年2月25日(火)

人間環境デザイン学科で取得をめざす資格として「インテリアプランナー」があります。

インテリアプランナーは、インテリア設計等に建築士の業務と共通部分を持ちつつ、高度な専門知識・技能を有する者として、試験・登録・更新講習制度により、その能力を審査・証明されたプロフェッショナルです。

インテリアプランナー試験は難易度が高く、試験は学科試験と設計製図試験があり、学科試験に合格した方のみが設計製図試験を受けることができます。

 

平成28年度から、インテリアプランナーの称号の他に、新しい称号として「アソシエイト・インテリアプランナー」が設けられました。アソシエイト・インテリアプランナーは、インテリアプランナーの学科試験合格者が登録できる資格で、インテリアプランナーになる前段階の称号です。年齢制限や実務経験は不要で、もちろん学生も挑戦が可能です(合格率約6割)。登録者の平均年齢としては26歳ぐらいですが、約70%が学生です 。

 

アソシエイト・インテリアプランナーに登録した後の次の目標はインテリアプランナー試験(設計製図試験)合格になるわけですが、難しすぎて本学の学生は敬遠しがちでした。畿央大学では、過去42名のアソシエイト・インテリアプランナー合格者を輩出していますが、今まではアソシエイト・インテリアプランナー止まりだったのです。

 

ちょうど1年前、畿央大学初めてのインテリアプランナーが誕生しました。現4回生の森本美里さんです。

 

インテリアプランナー資格試験は6時間の制限時間内でインテリアの平面製図(縮尺1/50)とインテリアパース等を仕上げるというハードな内容です。

 

今年は昨年に続いて、3回生岡田由希さんがみごと合格しました。畿央では令和初めての合格者となりました。

岡田さん、本当におめでとうございます!

 

ペア

 

【岡田由希さんの感想】

1つ上の先輩に続き、インテリアプランナー 試験に合格することができてとても嬉しいです。課題であるホテルのロビーについて、全く知識が無い状態からのスタートでした。いくつかの図面パターンを頭に入れ、何度も図面、パース、スケッチを書く練習をすることで、プランニングのコツ、早く仕上げる感覚を掴みました。試験当日は、時間と集中力との戦いでしたが、練習の成果を十分に発揮することができました。この試験を通して新たな知識を得ることができたので、挑戦してみると良い経験になると思います。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

畿央大学には、インテリアプランナー登録資格制度があり、所定科目の単位を取得することによって(設計製図試験に合格すれば)実務経験年数0年で登録することができます。岡田さんは3回生終了時で既に所定単位数を取得しているため、登録さえすれば「インテリアプランナー」になれるわけです。

岡田さん、本当におめでとうございます!

 

人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜

 

【関連記事】

インテリアプランナー、在学中での初合格!~人間環境デザイン学科

アソシエイト・インテリアプランナーに10名が合格!~人間環境デザイン学科

「インテリア設計士2級」に21名全員が合格!~人間環境デザイン学科

畿央大学で初のエクステリアプランナー2級合格!~人間環境デザイン学科

「インテリア設計士2級」に23名全員が合格!~人間環境デザイン学科

2020年2月25日(火)

人間環境デザイン学科の加藤信喜(准教授)です。

インテリアデザインや商品開発を中心に実践的な研究を続けていますが、実はモニュメントをデザインするのが大好きです。きっかけは随分古い話で歳がばれますが、中学生の時に行ったEXPO’70大阪万国博覧会でした。建築家丹下健三が全体のマスタープランをつくり、当時の弟子である磯崎新がお祭り広場をデザインしました。広場の大屋根を突き破るようにして堂々とそびえていたのが岡本太郎作「太陽の塔」でした。巨大で異様な感じもするモニュメントに圧倒されてしまい人生の進路が決まりました。

 

いつか、あのような造形をデザインしたいなぁ・・・と夢はふくらんでいきました。

 

写真①

 

モニュメントデビュー作は長崎にある「十八希望の鐘」でした。次に1990年服部緑地で花の博覧会EXPO’90が開催されました。その会場内に「花のモニュメント」をデザインすることができました。博覧会も終わり、このモニュメントも廃棄される寸前でしたが幸いにも移設されました。その移設場所がなんと吹田の万博公園だったのです。今も「太陽の塔」から北西に行ったところにひっそりと建っています。

 

▼モニュメントデビュー作「十八希望の鐘」(長崎県)

最初のデザイン

 

▼「花のモニュメント」(万博記念公園:大阪府)

写真②

 

畿央大学に就任してまもなく、幸運にもモニュメントのコンペがありました。奇跡的に勝つことができ、オーストラリアキャンベラ奈良平和公園にモニュメント「徳」を建立することができました。

 

▼キャンベラ奈良公園彫刻コンクール 最優秀作品モニュメント「徳 TOKU」

「徳」写真(春)700

▼近影

cats写真

 

続いて畿央大学10周年記念モニュメント「徳知美」をデザインさせていただきました。当時、名誉学長・故冬木智子先生と何回も打ち合わせさせていただきました。私にとってそのデザインプロセスは宝物であり忘れることはできません。

 

▼畿央大学開学10周年記念モニュメント『徳知美』

2徳知美モニュメント写真

 

bce60a274eb8907197a2d5c0cf8ba54

 

EXPO2025が大阪舞洲で開かれることになりました。公益社団法人2025年日本国際博覧会協会はPeople’s Living Lab(略してPLL)促進会議を立ち上げ、万博会場で実現したい「未来社会(技術・サービス)」のアイデアを2020年1月末まで募集していました。万博会場で実装あるいは実証する「未来社会(SDGs達成+Beyond、Society5.0等の実現)」を提案するものです。私は万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」(Designing Future society for Our Lives)を象徴する「ミライの樹」をつくろうと考えています。コンセプトは「食」と「緑」です。大きなミライの樹の下で、人々は安らぎ、未来を体感し、いのちを輝かせます。

 

▼提案したラフスケッチ

20200130131649_00001

 

 

健康科学部 人間環境デザイン学科

准教授 加藤信喜