畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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助産学専攻科

2020年1月9日(木)

2019年12月7日(土)、本学にて「2019年度全国助産師教員協議会近畿地区研修会」が午前・午後の2部構成で開催され、運営を本学助産学専攻科が担当しました。午前は助産師のみ、午後は本学理学療法学科および現代教育学科教員による特別講演をおこないました。

 

午前の部 「助産師国家試験問題を作ろう」参加者32名

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会1-1

 

講師に杉浦 絹子教授(名古屋女子大学)をお招きして、助産師国家試験作成のポイントを詳しく説明頂いた後、参加者は5人のグループに分かれて話し合い、助産師国家試験問題作成をしました。問題作成の意図やポイントについて最終各グループ発表を行い、全体理解を深めることができました。

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会2-1

 

杉浦先生からは、本学のパソコン(情報管理システム)の準備ができており、今回は、作成した問題を登録する目標達成までスムーズにできたと高く評価していただきました。

 

午後の部 特別講演「学生を認知行動科学の視点から理解する」参加者58名

「学生の主体性を育むために」理学療法学科 森岡 周教授

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会3-1

 

脳科学の視点から、人間の行動の根拠と他者とのダイナミックなコミュニケーションとの関係を大脳皮質の発達・進化を解説しながら述べられました。複数の神経細胞の間に発生する相互作用と人間の創造活動の関連を具体例にそって説明して頂きました。

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会4-1

 

さらに、モチベーションとキャリア・内的動機づけとの根拠となる脳神経細胞活動について説明され、主体感および学習効果を向上させる関わりについて述べられました。特に他者への共感と分析的思考を両立できないことを知り、助産学実習での具体的な関わりを考える機会となりました。我々が人間らしさの特徴・主体感のメカニズム・社会的随伴性と信頼関係についてどうこれから理解していくかの方向性を示唆していただきました。

 

「学生を認知行動科学の視点から理解する」現代教育学科 大久保 賢一准教授

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会5-1

 

森岡先生の脳神経科学的視点の内容を受け、大久保先生からは、人間の多様性と個別性について、専門職養成の教育現場において、「特定の困難性や支援ニーズを抱える学生がいた場合」の関わりの具体的な例を述べていただきました。行動のきっかけ・行動・行動の結果に段階を分けて関わりの具体をあげ、行動をつなぎ合わせる方法と行動の結果に対するフィードバックを具体的で前向きなものにすることが大切であることを説明されました。最後に「発達障害支援」とはある意味で「異文化コミュニケーション」であるという視点と課題をいただきました。

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会6-1

 

参加者の感想

講演内容が大変理解し易く、行動の脳神経科学的根拠を知り、行動へのかかわり方を教育の現場からの具体例を知ることで、今後の活用への見通しができた参加者の声が多く聞かれました。「もっと聞きたかった」など第二弾の講演を希望する声も多くありました。

 

全国助産師教員協議会近畿地区研修会7-1

 

最後の質疑応答でも積極的な意見交換が交わされたことからも、今回のテーマは、教育の現場での関心事であり、対応策を求めるニーズが高く共鳴したものであったと痛感しました。

 

多数のご来場、ありがとうございました。
 
助産学専攻科 講師 上原麻利

2019年8月6日(火)

令和元年7月4日(木)に外部講師の江口美智子先生をお招きし、「側方介助と肩甲難産時の分娩介助」を教わりました。江口先生は、大阪の産婦人科病院の師長をされており、経験された分娩介助件数は2500件以上にのぼります。今回は、江口先生のキャリアの中で工夫されてきた分娩介助の方法を教えていただきました。

 

熟練助産師から「側方介助と肩甲難産時の分娩介助」について学ぶ1-1-tile

 

私たちは分娩介助を始めたばかりで、応用のイメージがまだついていませんでした。児と産婦の安全を一番に考え、介助の手技1つ1つに根拠を持つことが大切であるとわかりました。また、安全・安楽に分娩介助をするためには、腰を十分に落として手に力がかかるように考えていく必要があると学びました。

 

熟練助産師から「側方介助と肩甲難産時の分娩介助」について学ぶ5-1-tile

 

演習の中で、産婦さんが努責や呼吸法をコントロールできない際の分娩介助を行いました。最初は、私たちの今の力では児の娩出をコントロールできず、出てくるスピードに驚きました。児の娩出をコントロールするためには、両手の調和を考え、児を安全に娩出することが大切であると学びました。

 

熟練助産師から「側方介助と肩甲難産時の分娩介助」について学ぶ9-1

 

私たちはまだ分娩介助の練習が始まった段階であり、イメージがつきにくかった部分もありましたが、今回の演習を受けて基礎的な技術を身に付け、応用にも臨機応変に対応できるように日々練習を積み重ね、安全で安楽な分娩介助ができるように頑張っていきたいと思います。

 

 

最後になりましたが、江口先生、臨床から参加いただきました木内助産師、安住助産師、ご指導いただきありがとうございました。

 

 

助産学専攻科8期生 田中魅紅・谷田佳世

 

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2019年7月22日(月)

令和元年7月20日(土)12:45より、奈良県橿原市の奈良県医師会館で、奈良県下の医師、助産師、看護師、看護師・助産師養成所の教員及び学生が集合して、第34回奈良県母性衛生学会が開催されました。                                                                          

 看護医療学科鷲尾ゼミでは、ゼミ生がこの学会発表をするようになり、今年で5年目になります。鷲尾ゼミ9期生5名が卒業研究で行っている母性に関する研究をなんと5題も発表しました。

発表テーマと学生の感想は以下の通りです。

 

1,「胎児異常の診断を受けた母親の心理」

 第34回奈良県母性衛生学会1-1

 

ー終了後の感想

「演題の2番目、鷲尾ゼミ発表として最初だったのでかなり緊張しましたが、多くの医療関係者や他大学生の中で発表する機会は中々ないため、とても良い経験になったと思います。講演会では、生命倫理について改めて考えさせられ、命のあり方や大切さを見つめ直すきっかけとなりました。」

看護医療学科4回生(9期生) 河野美佳

 

2,「10代の妊婦・母親の現状と課題」

第34回奈良県母性衛生学会2-1

 

ー終了後の感想

「学会での研究発表を通して、今後の課題として、思春期にあたる10代の妊婦・母親に対して看護師として具体的にどのように関わっていく必要があるか、検討していきたいと思います。また、ノンフィクション作家の河合香織先生の特別講演の「命を選ぶことの倫理 『選べなかった命‐出生前診断の誤診で生まれた子‐』を通して」を聴いて、生命の誕生について様々な考え方があることを学びました。自分とは異なる価値観を持つ人もいるということを意識して、人と関わって行きたいと感じました。」

看護医療学科4回生(9期生) 神田菜々子

 

 

3,「若年初産婦の現状と必要な看護」

 第34回奈良県母性衛生学会3-1

 

ー終了後の感想 

「沢山の助産師や看護師、医師がおられる学会での発表は緊張しましたが、自分の研究したことを発表するという機会はなかなか無いので良い経験になりました。看護師になっても、仕事だけでなくより深く自分で研究し、学会で発表したいなと感じました。発表だけでなく、学会が始まるまでの時間の間に他の演者の方と会話し、どのような研究をされているのかなどを通して普段は関わることのない方たちと出会う機会でもあったので、とても勉強になりました。」

看護医療学科4回生(9期生) 粉川峰香

 

4,「人工妊娠中絶および望まない妊娠の予防に関する文献検討」

第34回奈良県母性衛生学会4-1

 

ー終了後の感想

「実際に現場で働く助産師や看護師の前で発表するのはとても緊張しました。他の演者の発表を聞いて現代の産科の様々な問題点についても知ることができ、良い機会でした。」

                    看護医療学科4回生(9期生) 西田いづみ

 

5,「産後うつ病の要因と予防のための効果的な介入方法」

第34回奈良県母性衛生学会5-1-down

ー終了後の感想 

「学会への参加や発表に参加するのは初めてで、どのような雰囲気なのか、などイメージがつかず、緊張しました。しかし、参加者の皆さんが真剣に発表を聴いてくださり、とてもやりがいを感じました。学内での学習で、今回質問されたことを生かし、よりよい発表ができるよう頑張りたいと思います。」

看護医療学科4回生(9期生) 岩本汐加

 

学会の座長であった奈良県立医科大学大学院看護学研究科女性健康・助産学の五十嵐稔子教授と一緒にゼミ生全員がパチリ!五十嵐先生には学生の発表をとてもほめていただき学生たちもうれしそうでした!!!

 

第34回奈良県母性衛生学会7-1

▲【左から3番目】五十嵐稔子教授

 

同じく座長の一般社団法人奈良県助産師会の宮田英子会長と助産専攻科実習でお世話になっている心友助産院の西川院長と一緒にパチリ。

 

第34回奈良県母性衛生学会8-1

▲【前列右】宮田会長【全列中央】西川院長【前列左】鷲尾(畿央大学看護医療学科講師)

 

学内発表は10月ですが、先行した発表に向けてみんなよく頑張ったね。

この経験は、今後の国家試験合格に向けての頑張る力に、そして、看護師・助産師としての活躍に役立つと思います。頑張れ!

 

看護医療学科講師 鷲尾弘枝

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2019年5月16日(木)

2019年5月10日(金)に「乳幼児の成長・発達」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設飛鳥学院の見学に行かせていただきました。

 

飛鳥学院では、様々な理由により家庭で生活ができない子どもたちが健やかに成長し、自立を支援することに重点をおき、子どもたちが希望をもてるよう愛情のこもった関わりを実践されています。

 

児童養護施設「飛鳥学院」を見学1-1

 

飛鳥学院は、あたたかく安心感を与えるような木造の建物でした。飛鳥学院理事長河村先生から、この建物が72年前にその当時の戦災孤児の方々のために建てられた建物であることをお聞きして歴史を感じました。

大学での講義の中では、児童虐待件数が増加していることや、育児不安を抱えている母親が増えていること、その支援には専門職の連携が必要なことを学んでいましたが、施設を見学させていただき、虐待を受けた子どもたちが元気に生活されている様子を知ることができました。そして、子どもたち自身がなりたい自分になれるような環境を整え、将来的な自立を願って児童相談員や臨床心理士、ソーシャルワーカー等のスタッフの方々がチームになって子どもたちと向き合っておられることを学びました。

 

また、児童家庭支援センターあすかでは、育児に対する不安をひとりで抱え込み困っている母親や苦しんでいる子どもたちを助けるためにフリースペースを設けるなど、地域に開かれたシステムがつくられていました。

助産師は命の誕生とともに育児の始まりにかかわる仕事です。児童虐待を予防するためには大きな役割があると思います。母親とその家族の育児に対する不安を軽減し、「育児を行う生活をポジティブに捉えられる」ように支援していきたいと思いました。

 

飛鳥学院理事長河村喜太郎先生、院長河村善一先生、副院長宮崎先生、児童相談員の清水先生、そして飛鳥学院の皆さま、貴重な時間をいただき、ありがとうございました。

 

                  助産学専攻科 佐田聖奈・大賀彩香

 

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近畿地区助産師学生交流会へ参加~助産学専攻科

2019年5月15日(水)

2019年4月27日(土)、甲南女子大学で行われた、近畿の助産学生が集う「平成31年度近畿地区助産師学生交流会」に助産学専攻科の学生8名が参加しました。

 

近畿地区助産師学生交流会1-1

 

前半は前日本助産師会会長の岡本喜代子先生から「助産師学生に必要な弁証法的な学習の仕方」について、講義をしていただきました。助産師学生として、アイデンティティを獲得し助産師になる志を持ち、ポジティブに物事を考え、専門職としての常識を身につけていくことが大切であると学びました。またこれらをもって、質を高めるためには量をこなさなければならないという量質転化の法則に沿って知識や技術を獲得していく必要性について知ることができました。

 

後半はグループに分かれて学生同士で意見交換や交流を行いました。交流することで、他の学校の特色や他の方の考えを知ることができ、考えの幅が広げることができ有意義な時間を過ごせました。

 

近畿地区助産師学生交流会2-1

 

今回の学びを踏まえ、全員で助産師になれるように頑張っていきたいと改めて思いました。

助産学専攻科 岡野葵・岸奈生

 

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