畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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被災地支援の活動

2012年7月3日(火)

昨年の被災地支援について、現地に行った畿央生が発表!

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福島の子どもたちのために8月に開催される「のびのびキャンプ2012」に向けて、事前研修を兼ねた「“素朴な”こころのケアセミナー」第2回が2012(H24)年5月26日(土)に実施されました。キャンプの企画・運営にも積極的に関わっている被災地支援サークル「ホープフル」の学生から当日のレポートが届きました。


こんにちは!被災地支援サークル・HOPEFUL二回生・森本敦です!

2012(H24)5月26日(土)に行われた第2回”素朴な”こころのケアセミナーにおいて、今年の2月におこなった宮城県気仙沼市でのボランティア活動、そして昨年の8月におこなった「のびのびキャンプ2011」について、報告・発表をさせていただきました。

気仙沼市でのボランティア報告では、被災地の現状を私たちが撮影した写真とともに説明し、実際訪れた感想や避難所の方々の様子をお話しさせていただきました。避難所の方々は、津波・地震の恐怖、避難所での生活を過ごす中での苦しみ、これからへの不安や希望などのさまざまなお気持ちを、私たちにとても親切にお話してくださいました。もとの気仙沼に戻そう、たくさんの人が来てほしい、立ち上がろうという皆さんの思いに、私たちもたくさんの勇気をいただきました。
また、南気仙沼小学校でのボランティアでは子どもたちの元気溢れる笑顔にたくさん出会うことができました。遊びを通じて子どもたちと交流し、一緒に過ごすなかで見えてきた震災の心の傷跡。改めて感じた「当たり前」の大切さ。実際に現地に行くことによって、強くなった被災地への思い。この経験は私たちにとってかけがえのない体験になりました。

「のびのびキャンプ2011」の報告では、キャンプを開催した主旨と、それまでに至るさまざまな思い、そしてキャンプでのいろんな思い出や僕たちから見た子どもたちの様子を発表させていただきました。昨年ののびのびキャンプは福島県の小・中学生29人を招き、栃木県で実施しました。
文字通り「のびのび」と大自然の中を走り回る子供たちの笑顔がとてもキラキラしていたこと、普段では味わえない思い出がたくさんできたこと、子どもたちとマンツーマンという近い関係で過ごすなかで生まれた発見や悩み、それをスタッフみんなで解決したこと、たくさんの方々のご協力があってすばらしいキャンプが開催できたことを、キャンプで撮り貯めた写真を交えながら、振り返りました。

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今もなお、ニュースでは原子力発電所の事故による放射能被害の話題が尽きません。子ども達にとっても遊ぶ場所・時間が制限されたり、我慢をすることが多くなって、心の重くなってしまうような気持ちになる時間が増え、また保護者の方も心配が尽きない状況です。のびのびキャンプは子どもたちが思い切り羽を伸ばせる環境の中で、気持ちのリラックスができ、保護者が安心して送り出せるということを念頭において活動しました。

HOPEFULの発表後は、大阪大学から酒井佐枝子先生をお招きして、「子どもをめぐる諸問題—アタッチメント・発達障害の視点から親子関係を考える」について、講演していただきました。発達障害の概要、生活の中、学校で起こりうること、アタッチメントにより形成されるさまざまな人間関係について説明していただきました。
実際に発達障害の症状の疑似体験をし、そのなかから見えた対応の仕方をみんなで話し合いました。けして、一方的にこちらが判断して、対応などを考えて接するのではなく、子どもの立場に立って一緒に対策を考えることが大切だと思いました。

今回、HOPEFULとして発表資料を準備し、発表させていただく中で、当時のことを何度も思い出しました。そして、今、私たちにできることは、このような体験を一人でも多くの方々に「発信していくこと」だと思いました。今年実施するのびのびキャンプについても、さまざまな形でみなさんにご報告する機会があると思います。みんながずっと被災地を思う心を持ち続けるためにも、耳を傾けていただけたらうれしいです。

【関連記事】

被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて①~事前研修を兼ねたセミナーが開講!
http://www.kio.ac.jp/information/2012/07/post-528.html

被災地支援~教育学部生有志が、宮城県南気仙沼小学校へボランティアに!
http://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-492.html

学生・教職員有志による東日本大震災支援のための「のびのびキャンプ」を実施!
http://www.kio.ac.jp/information/2011/10/post-421.html

2012年7月2日(月)

被災地支援と自分にできることを考える
「”素朴な”こころのケアセミナー」がスタート!

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こんにちは!看護医療学科1回生、学生広報スタッフ「きーさん」こと喜島です。

入学前から東日本大震災の被災地支援活動を続けています。
奈良県主催のボランティアバスで岩手にも行き、ホームページで県の取り組みを見ていて畿央大学の「のびのびキャンプ」を知りました(実は、受験動機の一つにもなったんです^^)。

・奈良県公式ホームページ掲載記事(災害ボランティアバス)
  
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_itemid-70665.htm#moduleid46210
・「のびのびキャンプ2011」ブログ記事
  
http://www.kio.ac.jp/information/2011/10/post-421.html

大学では、今年も8月に「のびのびキャンプ2012」を企画していて、今回の場所は奈良!福島の子ども40人を招待してキャンプを行います。きーさんも参加する事になりました。子どもとマンツーマンで3泊4日を過ごす私たち学生ボランティアは、その為に必要な姿勢やスキルを身に付ける事前研修を受けています。
それが、「“素朴な”こころのケアセミナー」です。

もともとは、キャンプボランティア希望者だけでなく、今後も何らかの形で被災地支援を考えている方々、被災地の子どもや保護者の心のケアに関心のある多くの学生のために企画されたこのセミナー。素朴な、人が本能的に備わっている利他性(人のためになろうとすること)や共感能力によって“その人の傍らに立つこと”=「“素朴な”心のケア」実践者になるためのプログラムです。

【5月19日(土)PM】

この日は第1回セミナーが開かれました。
講師は3人。牧田潔氏(兵庫県こころのケアセンター)からは、被災者に起こり易い心理的な変化や、それに対して取るべき及び取ってはいけない行動等について。
沼崎穂高氏(大阪大学)からは、現在も福島が直面している放射線と言う脅威について。
そして、福島から京都へ自主避難して来られた西山祐子氏(京都・避難者サポートネットワーク)からは、被災者の生の声をそれぞれ講演して頂きました。

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きーさんは宮城を中心に活動してきたので、福島の現状は知らずにいました。
震災から1年と数か月。徐々に回復しつつある目に見える被害の裏で、目には見えにくい「心」のケアを必要とする人は大勢おられると感じました。
放射線と言う目に見えない脅威にさらされる子ども達が、思い切り外で遊んで本来の自分に戻れるお手伝いを、微力ながら出来ればと思います。

きーさんは、キャンプ開催場所である奈良県立野外活動センターに小5と高1の2回、行った事があります。それから約20年経った今も、良い思い出として心に残っています(あ、年がばれちゃいますね笑)。
20年後の子ども達の心にも、キラキラ輝く素晴らしい思い出となっているような、そんな楽しいキャンプにするべく頑張ります!!

今後もいろんなスタッフが、ブログやフェイスブックページ等で情報発信をしていきます★
是非、このプロジェクトにご理解とご協力を(^^)v

フェイスブックページ「畿央大学のびのびプロジェクト」
http://www.facebook.com/nobinobiproject

2012年6月2日(土)

被災地ボランティアサークルHOPEFULです。
今回は、このサークルをつくるきっかけにもなった宮城県気仙沼市でのボランティア活動について、冬木学長先生とお話がしたいと思いこのような機会をいただきました。

訪問前には、この被災地ボランティア活動ではどんなことをしたのか、また活動していく中でどのようなことを感じたのかを、限られた時間の中で、何をどの順番でどのように話せばよいのか分からず、大変不安でした。しかし、実際に訪問すると、学長先生から今回の話題を切り出してくださり、とてもスムーズに話を始めることができました。
私たちは、できるだけ現地のリアルな様子を伝えたいと思い、気仙沼で撮ってきた写真を持って行きました。それらを見ながら、被災地に行くことになった経緯や、現地の人々の様子などをお話させていただきました。学長先生の知人の方にも被災された方がおられ、その方の当時の様子についても聞く事ができました。

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学長先生は、私たちの緊張している姿を感じ取ってくださったのか、途中、私たち自身のことについて質問してくださいました。出身地や家族のこと畿央大学に入ってどう感じたのか、どうして教育に携わろうと思ったのか、など個別に質問してくださり、私たち一人ひとりと向き合って話をしてくださったことがとても印象的でした。

その後、被災地だけでなく、子どもにとっての先生は一生覚えている存在であることや、教育の対象は人であることなど、教育者として何が大切な事なのかについてもお話していただきました。

今回の訪問を通して、私たちが特に心に残ったことは、学長先生がおっしゃられた「心がついてこないと人とは関われない」という言葉でした。被災地でも、被災地域に住む方々は優しさであふれており、また助けあいの心が根付いていました。そのため、その言葉を聞いた時、自分自身とても納得することができました。
また、若い時の経験がその後の人生に大きな影響を与えるという言葉も、今後も被災地支援活動をしていこうとする私達に向けられた激励の言葉のように感じられました。
今回はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました。

教育学部3回生 細川・玉木
2回生 松田       

2012年4月6日(金)

2012年2月、私たち教育学部現代教育学科4名は2011年3月11日に起きた東日本大震災の被害にあった気仙沼市にボランティアに行きました。まず今回の活動内容を紹介します。

 

【日時】2012年2月20日(月)~2月25日(土)
【場所】気仙沼市立南気仙沼小学校(宮城県)
【内容】主に休み時間を利用して事前に用意したゲームで子どもたちと遊ぶ
【目的】子どもたちと一緒に遊ぶことを通して「奈良県の大学生のお兄さんお姉さんとこんなことをした」「たくさん遊べて楽しかった」という子どもたちの思い出作りになること。

 

このボランティアでたくさんの事を経験し、たくさんのことを感じました。今回は気仙沼で目にしたこと、聞いたこと、感じたことを4人それぞれの目線で書きます。

 


 

今回のボランティアで、「自分の目で見たこと・現地のたくさんの人から聞いたこと・感じたことを私は忘れてはいけない。そしてたくさんの人に伝えていく。」と強く思いました。

気仙沼市の人々は皆さんとても優しく、お互いがお互いを支え合っていました。「震災から1年間たくさんの人に助けられてきたから、これからは恩返しをしていきたい。」とおっしゃっていました。南気仙沼小学校の児童もすごく心優しく、ボランティアに行っているのに、私の方が気仙沼市の皆さんからたくさんの優しさを頂きました。

震災から1年が経って、ボランティアの数も減少してきて、このまま震災のことを皆が忘れていくのが一番つらいことだと思います。みんなが忘れないために私やボランティアに行った人間がこれから出会う人々に伝えていくのが行った人間の使命だと思います。私はこれからボランティアで見たこと・聞いたこと・感じたことを伝え続けていきます。

教育学部現代教育学科3期生(2012年3月卒) 田仲 由佳

 


 

この4日間を通して僕が一番感じたことは、当たり前が当たり前でなくなることの怖さです。それまで遊んでいた場所が無くなり、それまで自分が通っていた学校に行けなくなり、それまで毎日のように話していた人が遠くに行ってしまいました。すると今まで普通にできていたことが全くできなくなってしまうのです。

今まで、気にせず走り回っていたグランドもそこから先には行ってはいけない、という範囲が設けられてしまいました。子ども達は、それを気にしながら遊ばなくてはいけないため、全力で楽しむことができないように感じられました。せっかく遊んでいても「そっちはだめ、戻ってきなさい」という注意によって、さっきまでの楽しい気持ちは半減してしまいます。一緒に遊んでいた僕自身も、範囲を気にしながら遊ぶことに不自由さを感じました。

このような生活を送るため、我慢できる子どもは多いと感じます。しかし、その反面で「自分の話を聞いてほしい」「ねぇ、聞いて!」と言ってくる子どもや、はしゃいだりふざけたりする子どもは少ないように感じました。発言、態度、反応を遠慮したり、隠したりしているようにも見えました。当たり前の反応や態度が見えない子どもたちを見て、僕は子どもらしさがないと感じ、とても悲しくなりました。この現状を見て、子どもが自分のやりたい事をのびのびとやれる環境の大切さを学びました。将来教師になった時には、そういったクラスづくりを目指したいと考えます。

今回のボランティアではたくさんの学びがありました。しかし、それら全てを整理しきれていないように感じます。今後は身の回りにいる人に伝えながら、自分自身の中での整理をしていきたいと思います。

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教育学部現代教育学科3回生 細川 知憲

 

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2012年3月19日(月)

2012年2月25日(土)、コープこうべ生活文化センターにて、兵庫県ユニセフ協会が主催する「子ども未来プロジェクト―知ることからはじめよう!報告会『福島の子どもたち応援キャンプ』」が開催され、東日本大震災支援のボランティアに参加した学生の代表6名と有志教員4名が参加しました。

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「子ども未来プロジェクト」とは、子どもたちの命と健やかな成長を守りたいという気持ちをカタチに、そして行動につなげるために兵庫県ユニセフ協会が10年前から取組んでいるプロジェクトです。現在は、東日本大震災で困難な状況にある子どもたちに何ができるか、「子どもの権利」の視点から、生きること、育つこと、守られること、参加することについて、様々な形で学ぶことに特に力を入れておられます。

今回、その取組みの一つとして、畿央大学ボランティアが行ってきた2011年8月宇都宮・冒険活動センター「のびのびキャンプ」、2012年1月福島・二本松市「ひらそるウィンターキャンプ」での活動を通じて、学んだこと、感じたことをお話しさせていただく機会をいただきました。きっかけは、昨年の畿央祭で行った『東日本大震災被災地支援プロジェクト報告―福島の子どもたちと畿央生が出会った―』の報告会。ご覧になった兵庫県ユニセフ協会のスタッフが、学生たちが被災地の子どもたちとの関係に悩みながらも、一人ひとりの心に寄り添う姿に感激され「ぜひ、ユニセフでも報告してほしい」とおっしゃってくださったのです。

まず、教育学部の良原先生からのびのびキャンプの概要と目的などをお話された後、理学療法学科2回生の山根悠加さん・横山みさきさん・吉川歩実さんがのびのびキャンプ2011の報告を行いました。

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キャンプ中の写真をたくさんお見せすることでキャンプ中の様子がわかる内容にし、発表原稿も丁寧に用意していたところに彼女たちの熱意を感じました。キャンプ中に困難を感じたこととして、子ども同士のトラブルに対しどのように収束をつければよいか、また発達上の問題などで周囲の子どもたちと比べ遅れを取る子への対応の方法に悩んだことを取り上げていました。そして、子どもたちと心を通わせることができた喜びと、別れのつらさを学生の言葉で語ってくれました。

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その後、2012(H24)年1月7日(土)~8日(日)の1泊2日で実施した「ひらそるウィンターキャンプ」の報告を、教育学部3回生の稲垣美久さん、大林祥子さん、竹森加奈さんが行いました。このキャンプは、夏に実施された「のびのびキャンプ」に続く企画であり、畿央大学の有志学生12名と有志教員3名が参加しました。主に企画をされたのは、共に「のびのびキャンプ」を企画したふくしまの笑顔をつなぐボランティアグループ“ひらそる”でしたが、「のびのびキャンプ」で、学生たちが子どもたちの心に寄り添い、笑顔を引き出していたその力に感激され、「ぜひまた福島の子どもたちに会いに来てほしい」とのラブコールを受けて実現。キャンプ翌日には仮設住宅に訪問し被災者の方々との交流も実現しました。

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キャンプの報告では、再会した子どもたちが5か月の間に大きく成長していたり、逆に震災のために我慢を強いられ子どもらしさを失っていた子どもが、子どもらしく元気に遊んでいたことに喜びを感じたことを語ってくれました。仮設住宅訪問の報告では時折涙を流しながら、住民の方々と交流し感じたことを語る学生たち。

「今まで自分が考えてきた支援というのは自己満足だったのかもしれない。大事なのは『してあげる』ことではなく、『一緒に何かをしようという気持ち』なのだということに、今回の活動を通して気づくことができた。」

「支援に行ったつもりだったが、毎回子どもたちの笑顔にこちらが元気づけられて、温かい気持ちになれた。」

「被災地と、奈良を含む被災していない地域ではどうしても温度差が出るのが自然。被災地支援に関わった私たちができることは、風化してしまわないように『伝え続けること』なんだと思う」

と一言ずつ丁寧に語り、若く素晴らしい感性と、熱い思いを自分の言葉で語る姿に感動し、未来を担う若者たちの力を感じました。

講演終了後の質疑応答も熱気あふれるものになりました。福島の子どもたちと接点を持ったきっかけや、募集方法などハード面に関すること、キャンプ中の子どもの様子、放射能の影響を気にしているか…など多岐にわたる質問が飛び交い、それに対して学生や教員が真摯に対応しました。

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<講演を終えて(所感)>

仮設住宅に訪問した際、住民の方は初対面の若い学生にも関わらず、放射線の為に愛する故郷に帰れない無念さや、家族を失った苦しみ、光の見えない辛い避難生活について語って下さりました。学生は、そのあまりにも重い現実に衝撃を受け、一瞬言葉を失ったと言います。しかし、私はその思いを受け止め、じっと耳を傾け、寄り添う学生の姿を見ました。そして、学生が住民の方々の笑顔を引き出す力に感動しました。ある住民の方は「こうやって楽しいことがあると前に進める気がする」とおっしゃっていました。本学は決して大きな大学ではありませんが、だからこそ教員間・学生間との距離が近く、また東北の方々と1人1人が距離を縮めることも可能だと思います。今後も、他の教職員と共に学生達の「何かしたい!」という熱い被災地への想いを支援していきたいと思います。

看護医療学科 石田めぐみ

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