健康科学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
450300
専門科目
応用栄養学
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
450301
健康づくり運動処方演習
2
代表担当者名
永澤 健
科目内容
〔授業の到達目標〕
(1)体力レベルや年齢,疾患の有無など個人の状況に応じた健康づくりのための運動処方の基本的考え方を理解する.
(2)健康づくりのための運動処方の実際について学修することで,運動処方の立案能力の基礎を身につけている.
(3)運動処方の理論を生活習慣の指導に応用できるようにする.

〔授業科目内容の概要〕
本講義では,運動処方の意義と理論,運動処方の手順,運動効果の判定方法,個人の状況と目的に応じた健康運動プログラム立案の実際について学修することにより,管理栄養士として必要な運動処方の作成能力の基礎を身につけることを目的としている.生活習慣病の予防と治療のための運動処方の手順,運動時のリスク評価と運動当日の体調チェック法,心拍数と自覚的運動強度を用いた運動強度の設定などを演習形式で学習する.また,高血圧症,糖尿病,肥満症などの生活習慣病の治療のための運動処方を演習形式で作成する.運動生理学の知識を基盤にして,科学的根拠に基づく運動処方が立案できる能力が身につくように講義と演習を進行する.有酸素性トレーニングやレジスタンストレーニングについて,科学的知見と経験則による原理・原則とを区分して理解できるように解説する.

〔授業計画〕
第1回 運動処方の手順,有酸素性運動の処方,心拍数を用いた運動強度の設定
第2回 有酸素性運動の運動強度の設定方法,トークテスト
第3回 レジスタンス運動の処方1(安全なレジスタンス運動の実施法)
第4回 レジスタンス運動の処方2(負荷重量の設定と運動効果)
第5回 子どもに適した運動
第6回 高齢者に対する運動処方
第7回 介護予防のための運動処方の基礎(健康運動指導の実際1)
第8回 高齢者対象の運動指導の留意点(健康運動指導の実際2)
第9回 フィットネスクラブにおける運動処方
第10回 子ども向けの運動プログラムと処方の基礎
第11回 成人向けの運動プログラムと処方の基礎
第12回 健康関体力の測定と評価
第13回 介護予防のための体力の測定と評価
第14回 高血圧症,肥満症に対する運動処方の作成
第15回 糖尿病に対する運動処方の作成

〔授業外学修の指示〕
運動生理学の知識を基にして授業を進めるため,授業前に運動生理学の復習を済ませること.
毎回の授業後にノートの内容を中心にして知識の整理を行うこと.

〔使用教材〕
教員自作のプリントを使用する.また下記の教材を必要に応じて使用する.
『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』・厚生労働省・厚生労働省のホームページからダウンロード可能

〔参考図書〕
『すべての診療科で役立つ 身体運動学と運動療法』・曽根博仁・(羊土社)・ISBN 978-4-7581-2388-4
『運動処方の指針 運動負荷試験と運動プログラム 原書第8版』・ACSM(American College of Sports Medicine)/日本体力医学会体力科学編集委員会監訳・(南江堂)・ISBN 978-4-524-26216-8

この他に以下の参考資料を講義で使用する.
『「WHO身体活動および座位行動に関するガイドライン」日本語版』・国立健康・栄養研究所
『改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」』・国立健康・栄養研究所

〔成績評価の方法・基準〕
レポート50%,各回の課題20%,演習に対する取組姿勢30%で評価する.

〔学生へのメッセージ〕
授業では、有酸素性運動(自転車運動)、レジスタンス運動、体力測定など、実際の運動演習を行います。各授業内容に適した運動用ウェアとシューズを着用し、準備を整えて参加してください。臨床栄養実習室の教室定員を超える履修者がある場合は履修者数を絞る場合があります。また、レジスタンス運動の処方の演習に関して、実習用の機材の定員を超える場合には学籍番号で授業日を振り分けて実施することがあります。詳細については初回授業で指示します。
授業前には『運動生理学』の講義内容を復習し、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に関する知識を整理しておくことが求められます。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕APN1233

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(4)食や栄養に関する高度な専門知識・技能を修得している。(知をみがく/知識・理解)
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