科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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458950 |
専門科目 |
公衆栄養学 |
2回生 後期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
458951 |
公衆栄養学Ⅰ |
2 |
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代表担当者名 | |||
野原 潤子 |
科目内容 |
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〔授業の到達目〕 ①国民・県民・地域住民の健康・栄養問題とそれを取り巻く自然、社会、経済、文化的要因に関する情報を収集・分析し、それを総合的に評価・判定することができる。 ②健康づくり・栄養施策の推移と展開を概説できる。 ③国民健康・栄養調査の概要と結果の評価・活用の仕方を説明できる。 ④健康・栄養政策に関係する法規と公衆栄養を担う行政組織の役割を説明できる。 ⑤食環境の概念を説明できる。 ⑥諸外国の健康・栄養問題の課題と対策を概説できる。 ⑦栄養疫学を理解するとともに、その曝露評価法(結果の信頼性の吟味)としての意義において、食事調査法と実際を理解し、実践・活用できる。 〔授業科目内容の概要〕 本授業では、わが国を中心に、公衆栄養の概念と公衆栄養活動の進め方、社会における栄養問題の把握方法、公衆栄養活動の基盤となる組織・制度・法規、主要な栄養政策やプログラムについて学修する。保健・栄養活動の計画策定の根拠として、あるいは保健・栄養活動を科学的に評価する方法としての栄養疫学の方法について学修する。また、栄養疫学(結果の信頼性の吟味)における曝露評価法としての食事調査の方法について演習をまじえ実践方法を学修する。 〔授業計画〕 01 公衆栄養学の概念:公衆栄養学の概念、公衆栄養活動 02 栄養政策:わが国の公衆栄養活動、公衆栄養関連法規 03 栄養政策:わが国の管理栄養士・栄養士制度 04 栄養政策:国民健康・栄養調査(目的・方法) 05 栄養疫学:食事摂取基準(目的:曝露情報としての食事摂取量) (事後学習・レポート課題:食物摂取頻度法と生活習慣記録調査を実施) 06 栄養疫学:食事摂取基準(方法:食事摂取量の測定方法) (事後学習・レポート課題:秤量法による平日1日間の食事記録) 07 健康・栄養問題の現状と課題:食事、食生活の変化(国民健康・栄養調査結果も踏まえて) 08 健康・栄養問題の現状と課題:食環境の変化と食糧問題 【外部講師:農林水産省職員による出張講座】 09 栄養政策:実施に関連する指針・ツール(食生活指針、食事バランスガイド) 10 栄養疫学:食事摂取基準(方法:食事摂取量の確認、秤量食事記録の食品コード化・入力、栄養価計算) (事後学習・レポート課題:例題の食品コード化) 11 栄養疫学:食事摂取基準(演習:食事摂取量の確認、秤量食事記録の食品コード化・入力、栄養価計算) (事後学習・レポート課題:対象者の食事記録確認、食品コード化・入力、栄養価計算) 12 栄養政策:国の健康増進基本指針と地方計画 13 健康・栄養問題の現状と課題:諸外国の健康・栄養問題の現状と課題(先進国、発展途上国) 14 栄養政策:諸外国の健康・栄養政策(先進国、国際機関) 15 定期試験 16 栄養疫学:食事摂取基準(方法:個人の評価方法) (事後学習・レポート課題:対象者の食事摂取基準による個人評価) 〔授業外学修の指示〕 各回の授業でどのようなことを学ぶのか、使用教材を参考に確認しておいて下さい。また、興味をもった内容は、他の情報媒体なども活用して学習を深めて下さい。 〔使用教材〕 基礎から身につく 公衆栄養学、逸見幾代編著、同文書院、ISBN 978-4-8103-1525-7 公衆栄養学実習ワークブック[第3版]、今枝奈保美編著、株式会社みらい、ISBN 978-4-86015-640-4 調理のためのベーシックデータ第6版、松本仲子監修、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0325-9 日本人の食事摂取基準(2025年版)、佐々木敏監修、第一出版、ISBN 978-4-8041-1492-7 日本食品成分表2025[八訂]、医歯薬出版編、医歯薬出版、ISBN 978-4-263-70149-2(八訂であれば最新でなくても可能) 〔参考図書〕 食事調査マニュアル はじめの一歩から実践・応用まで 改訂4版、日本栄養改善学会監修、南山堂、ISBN 978-4-525-63334-9 食べもの重量早わかり、篠崎奈々、村上健太郎、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0232-0 佐々木敏の栄養データはこう読む第2版、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5459-6 佐々木敏のデータ栄養学のすすめ、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5449-7 行動栄養学とはなにか?、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5464ー0 基礎から学ぶ栄養学研究、村上健太郎、建帛社、ISBN 978-4-7679-6217-7 カラ-完全版日本食材百科事典、講談社編、講談社、ISBN 978-4-0625-6347-5 わかりやすいEBNと栄養疫学、佐々木敏、同文書院、ISBN 978-4-8103-1316-1 国民衛生の動向 2024/2025、厚生労働統計協会、厚生労働統計協会、ISBN なし <新刊>国民健康・栄養の現状―令和5年厚生労働省国民健康・栄養調査報告より―、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所監修、第一出版、ISBN 不明 〔成績評価の方法・基準〕 レポート(30%)、定期試験(70%) 〔学生へのメッセージ〕 公衆栄養に従事する管理栄養士が必要な知識・技術、また公衆栄養が世の中に果たす役割について、当科目を通して理解を深めて下さい。 〔教員の実務経験〕 行政管理栄養士として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、公衆衛生現場で求められている公衆栄養の概念や理論、具体的な方法について学生に教示している。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕PUN1232 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (4)食や栄養に関する高度な専門知識・技能を修得している。(知をみがく/知識・理解) |