科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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459000 |
専門科目 |
公衆栄養学 |
3回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
459001 |
公衆栄養学Ⅱ |
2 |
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代表担当者名 | |||
野原 潤子 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 ①地域や職域等の栄養・健康状態の把握・評価方法(栄養アセスメント)を理解し実施できる。 ②疫学の手法やデータを活用して栄養・健康状態の課題とその要因の関係を検証できる。 ③行政栄養士の役割と業務を理解し社会資源を活用しながら、地域特性や集団特性に応じた保健・医療・福祉・介護システムの健康・栄養関連サービスに関する公衆栄養プログラムの計画・実施・評価・改善ができる。 ④食事調査方法について理解し、地域住民を対象にして食事調査を実施し、評価する技術を修得する。 〔授業科目内容の概要〕 公衆栄養学Ⅱと公衆栄養学実習を連動させて、「地域住民の栄養・健康状態をアセスメントし、抽出された課題に対する公衆栄養プログラムの計画・実施・評価・改善をおこなうまでの公衆栄養マネジメントに必要な理論と方法」を修得する。本授業では、地域住民の栄養・健康状態のアセスメント方法、健康増進計画・食育推進計画の策定・実施・評価、健康・栄養教育等の公衆栄養プログラムの展開方法について学修する。さらに、栄養状態のアセスメントに必要な技術として、公衆栄養分野で利用される食事調査方法と集団評価、データ解析について、実施の理論と方法を学修する。 〔授業計画〕 第1回 栄養疫学:栄養疫学の概要 第2回 公衆栄養アセスメント:地域観察・質問調査・既存資料の活用と方法 第3回 栄養疫学:食事摂取量の測定方法(食事記録法、24時間食事思い出し法、食物摂取頻度調査法、陰膳法、生体指標) 第4回 栄養疫学:食事調査の概要、曝露情報としての食事摂取量、秤量食事記録法のポイント (事後学習・レポート課題:平日1日間の自分の食事を記録すること) 第5回 公衆栄養マネジメント:公衆栄養プログラムの目標設定 第6回 公衆栄養マネジメント:公衆栄養プログラムの計画、実施 第7回 公衆栄養マネジメント:公衆栄養プログラムの評価 第8回 公衆栄養マネジメント:公衆栄養プログラムの作成方法 (事後学習・レポート課題:公衆栄養プログラムの作成) 第9回 栄養疫学:食事摂取量の把握方法(成分表、ベーシックデータの活用、重量換算,秤量食事記録の面接確認演習) (事後学習・レポート課題:対象者の食事記録を聞き取り確認したものをコード化し、栄養計算すること) 第10回 公衆栄養プログラムの展開:地域特性に対応したプログラムの展開(健康づくり、食育、在宅・介護支援) 第11回 公衆栄養プログラムの展開:地域集団の特性別プログラムの展開(ライフステージ別、ハイリスクアプローチ、災害時栄養・食生活支援) 第12回 栄養疫学:食事摂取量の評価方法(データ解析・基礎統計量) 第13回 栄養疫学・公衆栄養アセスメント:食事摂取基準による個人と集団の栄養状態評価(集団)、エネルギー補正の方法 第14回 栄養疫学・公衆栄養アセスメント:食事摂取基準による集団の栄養状態評価(集団)演習 第15回 栄養疫学・公衆栄養アセスメント:T検定等を用いた独立した2群、対応した2群による栄養状態評価演習 (事後学習・レポート課題:クラスの栄養状態を比較、評価し、課題を抽出すること) 第16回 定期試験 〔授業外学習の指示〕 各回の授業でどのようなことを学ぶのか、使用教材や他の情報媒体を参考に確認しておいて下さい。また、興味をもった内容は、参考図書なども活用して学習を深めて下さい。 〔使用教材〕 公衆栄養学実習ワークブック[第3版]、今枝奈保美編著、株式会社みらい、ISBN 978-4-86015-640-4 基礎から身につく 公衆栄養学、逸見幾代編著、同文書院、ISBN 978-4-8103-1525-7 調理のためのベーシックデータ第6版、松本仲子監修、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0325-9 日本人の食事摂取基準(2025年版)、佐々木敏監修、第一出版、ISBN 978-4-8041-1492-7 日本食品成分表2025[八訂]、医歯薬出版編、医歯薬出版、ISBN 978-4-263-70149-2(八訂であれば最新でなくても可能) 〔参考図書〕 統計情報処理入門、緒方裕光編著、建帛社、ISBN 978-4-7679-4640-5 食事調査マニュアル はじめの一歩から実践・応用まで 改訂4版、日本栄養改善学会監修、南山堂、ISBN 978-4-525-63334-9 食べもの重量早わかり、篠崎奈々、村上健太郎、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0232-0 佐々木敏の栄養データはこう読む第2版、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5459-6 佐々木敏のデータ栄養学のすすめ、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5449-7 行動栄養学とはなにか?、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5464ー0 基礎から学ぶ栄養学研究、村上健太郎、建帛社、ISBN 978-4-7679-6217-7 カラ-完全版日本食材百科事典、講談社編、講談社、ISBN 978-4-0625-6347-5 わかりやすいEBNと栄養疫学、佐々木敏、同文書院、ISBN 978-4-8103-1316-1 国民衛生の動向 2024/2025、厚生労働統計協会、厚生労働統計協会、ISBN なし <新刊>国民健康・栄養の現状―令和5年厚生労働省国民健康・栄養調査報告より―、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所監修、第一出版、ISBN 不明 〔成績評価の方法・基準〕 定期試験(50%)、レポート(50%) 〔学生へのメッセージ〕 公衆栄養に従事する管理栄養士が必要な知識・技術、また公衆栄養が世の中に果たす役割について、当科目を通して理解を深め、実践できるようにして下さい。 〔教員の実務経験〕 行政管理栄養士として業務に従事していた時の経験を活かし、現場での実体験も示しながら、公衆衛生現場で求められている公衆栄養の概念や理論、具体的な方法について学生に教示している。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕PUN1233 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (4)食や栄養に関する高度な専門知識・技能を修得している。(知をみがく/知識・理解) (6)修得した知識、研究・調査能力を用い、生涯にわたって自ら学び続けることができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力) |