科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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459350 |
専門科目 |
臨地実習 |
4回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
459351 |
臨地実習Ⅴ(公衆栄養) |
1 |
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代表担当者名 | |||
野原 潤子 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 ①行政栄養士実践活動の場である保健所・保健センターでの栄養改善事業への体験学習を通して、両者の役割・業務の概要と両者の関係を説明できる。 ②地域住民の健康・福祉等に関わる業務内容とチームワーク・連携の中で自分の役割を理解し個々の能力を発揮することを学ぶ。 ③地域住民の健康・栄養問題を取り巻く様々な情報と資源を収集・分析し、それらを総合的に評価・判定して適切な健康問題のマネジメントに繋げる方策(例えば「健康・栄養教室」等)の企画,広報,実施,評価,フィードバック等の一連のプロセスを概説できる。 ④地域の関係機関の育成・支援のプロセスを概説できる。 〔授業科目内容の概要〕 保健所および市町村保健センターの業務および行政栄養士の業務、他職種・関係機関・地域住民等との連携について実際の事業に参画することによって実習する。 本授業を通じて、「地域住民の栄養・健康状態をアセスメントし、抽出された課題に対する公衆栄養プログラムの計画・実施・評価・改善をおこなうまでの公衆栄養マネジメントに必要な理論と方法」を修得する。 本授業では、公衆栄養マネジメントに必要な理論と方法について学修するだけでなく、その知識を実践で活用できるよう事前・事後学習のサポートも行う。 〔授業計画〕 第1回 組織体制と保健活動・管内の概要 第2回 公衆衛生行政の概要(保健所/市町村保健センターの役割) 第3回 行政栄養士の業務の概要、関連法規(法的根拠) 第4回 健康・栄養課題の明確化とPDCAサイクル 第5回 生活習慣病の発症予防と重症化予防や社会生活を営むために必要な機能の維持・向上 第6回 食を通じた社会環境の整備 第7回 市町村/保健所(都道府県)との連絡調整および栄養・食生活の改善のための協働 〔授業外学修の指示〕 事前学習では、実習目的と実習施設の概要・実習内容、当該地域(県および市町村)における健康増進地域計画・食育推進計画等を把握し、地域保健法、健康増進法、食育基本法、母子保健法、高齢者医療確保法、栄養士法等の関連法規・健康日本21・食育推進計画について事前学習をしておいて下さい。公衆衛生、栄養教育、臨床栄養、応用栄養等の関連講義の復習も必要となります。事後学習では、学んだ内容を整理するとともに、理解が不十分だった内容や実習で学ばなかった内容(保健所の人は保健センター業務、またはその逆等)を補習して、学習を深めて下さい。 〔使用教材〕 臨地実習ハンドブック(畿央大学) 公衆栄養学実習ワークブック[第3版]、今枝奈保美編著、株式会社みらい、ISBN 978-4-86015-640-4 基礎から身につく 公衆栄養学、逸見幾代編著、同文書院、ISBN 978-4-8103-1525-7 調理のためのベーシックデータ第6版、松本仲子監修、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0325-9 日本人の食事摂取基準(2025年版)、佐々木敏監修、第一出版、ISBN 978-4-8041-1492-7 日本食品成分表2025[八訂]、医歯薬出版編、医歯薬出版、ISBN 978-4-263-70149-2(八訂であれば最新でなくても可能) 〔参考図書〕 おいしさを伝えるレシピの書き方Handbook、レシピ校閲者の会編著、辰巳出版、ISBN 978-4-7778-1890-7 ステップアップ 臨地・校外実習、長谷川輝美・永井徹編著、建帛社、ISBN 978-4-7679-0571-6 統計情報処理入門、緒方裕光編著、建帛社、ISBN 978-4-7679-4640-5 食事調査マニュアル はじめの一歩から実践・応用まで 改訂4版、日本栄養改善学会監修、南山堂、ISBN 978-4-525-63334-9 食べもの重量早わかり、篠崎奈々、村上健太郎、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-0232-0 佐々木敏の栄養データはこう読む第2版、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5459-6 佐々木敏のデータ栄養学のすすめ、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5449-7 行動栄養学とはなにか?、佐々木敏、女子栄養大学出版部、ISBN 978-4-7895-5464ー0 基礎から学ぶ栄養学研究、村上健太郎、建帛社、ISBN 978-4-7679-6217-7 カラ-完全版日本食材百科事典、講談社編、講談社、ISBN 978-4-0625-6347-5 わかりやすいEBNと栄養疫学、佐々木敏、同文書院、ISBN 978-4-8103-1316-1 国民衛生の動向 2024/2025、厚生労働統計協会、厚生労働統計協会、ISBN なし <新刊>国民健康・栄養の現状―令和5年厚生労働省国民健康・栄養調査報告より―、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所監修、第一出版、ISBN 不明 〔成績評価の方法・基準〕 実習施設での成績(50%)と実習記録・報告書(50%)により総合的に評価する。 〔学生へのメッセージ〕 公衆栄養、行政栄養士が世の中に果たす役割や行政栄養士にとって重視すべきスキル(地域アセスメント、コミュニケーション力、正しい情報の選択、媒体を通しての周知方法等)、ポピュレーションアプローチ、ハイリスクアプローチの両面での対応方法、食環境整備の実際について、今までの公衆栄養学関連科目を復習しながら理解を深めて下さい。 また、実習を引き受けてくださった施設や関係者の方々、指導してくださる管理栄養士の先生方、実習に協力してくださる地域の皆様に対して、謙虚さを忘れず、尊敬の念と感謝の心を持ってください。特に管理栄養士の先生がどのように地域住民や関係者と接し、連携しているのか、その手法やコミュニケーションの取り方について関心を持って実習してください。 〔教員の実務経験〕 行政管理栄養士として業務に従事していた経験を活かし、現場での実体験も示しながら、公衆衛生現場で求められている公衆栄養の概念や理論、具体的な方法について学生に教示し、臨地実習先の指導者から与えられた課題についての指導を行っている。また臨地実習先の指導者である行政栄養士と学生の調整を行っている。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕OST1234 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (7)健康づくりのための望ましい食生活とライフスタイルのあり方を総合的に解明し、それを実践・普及することができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力) |