科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
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468100 |
家庭科教諭免許課程(卒業要件外) |
家庭科教諭 |
3回生 前期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
468101 |
家庭科指導法Ⅳ |
2 |
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代表担当者名 | |||
中岡 義介 |
科目内容 |
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〔授業の到達目標〕 1)日本における食に関する栄養バランス、食の外部化、食習慣の変化を理解している。 2)食生活と健康との関わり、日本の食料自給率、食品添加物について理解している。 3)食品ロスが多い反面、世界の飢餓人口の多さを理解し、食品ロス削減のために実践できることを考える。 4)食育を推進する食生活10原則や食事バランスガイドを理解し、自ら実践し、授業設計に活用することができる。 5)「和食」の特徴と日本人の知恵及び「イノチとココロの教育」の重要性を理解し、授業設計の向上に取り組むことができる。 これらの到達目標により、家庭科教育における食育のあり方を理解し、Think Globally, Act Locallyな食育の授業設計を行う方法を身に付ける。 〔授業科目内容の概要〕 家庭科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された家庭科の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。具体的には、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成のための「食育推進運動」が始まった背景について演習等で考察し、食育基本法と食育推進体制について学修する。次に、自らの食生活を振り返りどのような食生活が望ましいのか、食品の安全性に関する添加物とはどのようなものなのか、それを生徒に伝えるためにはどのような教材や資料が必要なのか、その実践研究の動向はどうかなどについて考え、家庭科教育の実践に生かせる食育の情報機器及び教材の活用や資料づくりを演習や模擬授業等で行う。また、食生活を「住まい方」から総合的にとらえること、食を農業や漁業とともにとらえることを演習や模擬授業等ですすめ、「食に関するイノチ・ヒト・自然に対する感謝の念(ココロ)」につながることを修得する。さらに、食育に関する教材づくり、資料づくりを通して、家庭科教育の教材・資料等の表現手法を修得する。 〔授業計画〕 第1回 栄養バランスの崩れ、食の外部化、食習慣の変化 第2回 食生活と健康、食料自給率、食品ロス 第3回 食育基本法と食育推進体制、フローチャート作成演習 第4回 食生活指針の10原則 第5回 食事バランスガイド、食品ロス 第6回 食品添加物および調査 第7回 文献にみる食に関する日本人の知恵1 食品加工・微生物 第8回 文献にみる食に関する日本人の知恵2 調理・食材 第9回 文献にみる食に関する日本人の知恵3 食風習・味覚文化 第10回 住まい方の中に食生活をみる1 農家型住居の住まい方 第11回 住まい方の中に食生活をみる2 DK型住宅の住まい方 第12回 住まい方の中に食生活をみる3 現代の集合住宅の住まい方 第13回 住まい方の中に住生活・衣生活をみる 第14回 イノチとココロの教育の検討 第15回 教育ファーム(食と農) 〔授業外学修の指示〕 『家庭科指導法を楽しむ本』の食育推進の取り組みに関する「テキスト4」をよく読んで自らの生活経験と重ね合わせること。 〔使用教材〕 『家庭科指導法を楽しむ本』 『中学校学習指導要領解説 技術・家庭編』(平成29年7月)ISBN:978-4-304-02154-1 『高等学校学習指導要領解説 家庭編』(平成30年7月)ISBN:978-4-87730-419-5 中学校教科書『技術・家庭 家庭分野』東京書籍(令和7年度版)ISBN:978-4-487-12122-9 高等学校教科書『家庭基礎』東京書籍(令和4年度版) ISBN:978-4-487-16648-0 高等学校教科書『家庭総合』東京書籍(令和4年度版) ISBN:978-4-487-16649-7 〔参考図書〕 『家庭科指導法を楽しむ本』に記載 〔成績評価の方法・基準〕 (学修態度)50%+(教材・資料づくり)50% 〔学生へのメッセージ〕 教育実践(模擬授業や教育実習)には教材や資料の準備が重要なポイントとなります。「食育」については、教科書がないため、みずからが教材や資料を作成しなければなりません。授業で使える教材や資料の図形化・グラフ化について学修しますので、自分でつくれるようになってください。また、文献や映像の活用方法についても本授業での体験を通して実践に利用してください。また、「食育」を通して得た教材・資料づくりのノーハウを、家庭科指導法Ⅲで習得する家庭科教育への地域と学校の実態の組み込みにも活用してください。 〔教員の実務経験〕 建築・都市・地域の調査、構想、計画設計に携わった実務経験を活かし、住まい方からみた食生活の変遷と現状を示しながら、家庭と学校における食育の課題と解決方策を学生に教示している。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕STC1343 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (2)専門分野および関連分野の専門家との連携・協働に必要な協調性とリーダーシップを身につけている。(徳をのばす/態度・志向性) (4)人間の身体と健康についての科学的視点や専門的知識・技術を修得している。(知をみがく/知識・理解) (8)修得した専門的知識と的確な技術をもって、人間の身体と健康に関する今日的課題を解決し、自らの価値観のもとに創意工夫をこらすことで、地域社会および国際社会に貢献することができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力) |