健康科学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
474000
専門科目
専門分野
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
474001
老年看護学援助論Ⅰ
1
代表担当者名
室谷 牧子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1)老年看護の基本的考え方や対象の捉え方について理解できる
2)高齢者の健康生活を支える自立支援看護について考察することができる
3)生活場面における高齢者の加齢変化について理解するできる
4)老年症候群の各症状の病態と生理学特徴について理解できる
5)老年症候群の各症状が生活に及ぼす影響について理解できる
6)老年症候群の各症状の対処方法について、高齢者の強みを活かしたセルフケアの視点から理解できる
7)高齢者の日常生活動作(ADL)の支援と介助方法が理解できる

〔授業科目内容の概要〕
高齢者の加齢による身体的・精神的・社会的変化を理解し、生活機能のアセスメント、高齢者とその家族がその人らしく自立した生活を支援する看護実践の基礎的知識・技術を学修する。

〔授業計画〕
第1回 ガイダンス、高齢者の身体的・精神的・社会的特徴 伊藤
第2回 高齢者の生活と看護 加齢変化とフィジカルアセスメント①呼吸・循環 伊藤
第3回 高齢者の生活と看護 加齢変化とフィジカルアセスメント②食事・排泄・動作と移動・睡眠・体温・清潔・コミュニケーション・性 伊藤
第4回 高齢者の健康の維持・回復への支援 島岡
第5回 高齢者の療養生活の支援 島岡
第6回 高齢者とのコミュニケーション 室谷
第7回 高齢者に特徴的な症状と看護①高齢者における食事とは 特別講義
第8回 高齢者に特徴的な症状と看護②起立・歩行障害・感覚器機能障害 島岡
第9回 高齢者に特徴的な症状と看護③脱水・痛み・縟瘡・尿失禁・便秘・下痢・寝たきり・せん妄・転倒 島岡
第10回 高齢者に特徴的な症状と看護④清潔・皮膚掻痒感 伊藤
第11回 高齢者に特徴的な症状と看護⑤睡眠・活動と休息・不眠 伊藤
第12回 高齢者に特徴的な疾患と看護①認知症疾患の理解 室谷
第13回 高齢者に特徴的な疾患と看護②認知症の看護 室谷
第14回 終末期における高齢者の看護 高齢者を支える家族への支援 室谷
第15回 定期試験
第16回 まとめ 伊藤

〔授業外学修の指示〕
本科目では、指示された事前課題、疾患・病態生理、老年看護学対象論の講義内容を理解しているという前提で講義を実施します。一人ひとりの高齢者に望ましい看護技術を考えていくため、基本的な看護技術の復習をしておくことが求められます。個人ワークやグループワークを取り入れ、事例を通して高齢者の安全で望ましい援助方法を考えていきます。テキストだけでなく、超高齢者社会に興味・関心を持って講義に臨んでください。

〔使用教材〕
1)老年看護学概論「老いを生きる」を支える 改訂第4版 正木治恵・真田弘美編集、南江堂、2023年(ISBN 978-4-524-23378-6)
2)老年看護学技術「最後までその人らしく生きることを支援する 改訂第4版 正木治恵・真田弘美編集、南江堂、2023年(ISBN 978-4-524-23317-5)
3)「生活機能からみた老年看護過程+病態・生活機能関連図」第4版 山田律子・内ヶ島伸也編、医学書院、2020年(ISBN 978-4-260-04274-1)
※この他、資料を配布する.

〔参考図書〕
1)堀内ふき,諏訪さゆり,山本恵子編 「ナーシング・グラフィカ 老年看護学① 高齢者の健康と障害」 メディカ出版、2023年(ISBN978-4-8404-7840-3)
2) 堀内ふき,諏訪さゆり,山本恵子編 「ナーシング・グラフィカ 老年看護学② 高齢者看護の実践」メディカ出版、2023年(ISBN978-4-8404-7841-0)
3)岡本充子,西山みどり編「高齢者看護すぐに実践トータルナビ」メディカ出版、2025年(ISBN978-8404-8765-8)
4)授業中に適宜紹介する。

〔成績評価の方法・基準〕
日々の取り組み状況、授業・演習中の質問や応答、グループワークへの参加状況(10%)、レポート・テスト(30%)・定期試験(60%)で総合的に評価する。 評価基準は事前に提示し、評価シートにより自己評価を実施する。テスト後に解説時間を設けフィードバックを実施する。 
なお、私語や授業に無関係の作業の実施、無断欠席、無断退室など受講上望ましくない行為はマイナス評価となる。  

〔学生へのメッセージ〕
老年看護学は、加齢による身体的・精神的・社会的変化や疾患などを総合的にアセスメントし、その人の生活の在り方を把握しながら、もてる力やできる力を引き出し援助することを大切にしています。高齢者の持てる力に働きかけるような看護の考え方を身につけ、実践にいかせるように、一緒に頑張りましょう。

〔教員の実務経験〕
講義を担当する教員は、各々保健師、介護支援専門員(診療所、訪問看護、保健所、保健センター、地域包括支援センター)、看護師(病院外来・病棟・地域医療連携室)、教員(専門学校・大学) の経験を活かし、老年看護学を教示している。高齢者とその家族、関係機関や多職種と連携を図り、認知症カフェや認知症の啓発など地域活動を展開しており、実習体験を含め教育に反映すべき努力をしている。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕GPN1432

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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