健康科学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
474050
専門科目
専門分野
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
474051
老年看護学援助論Ⅱ(3K12対象)
1
代表担当者名
室谷 牧子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1)高齢者のその人らしさや健康レベルおよび加齢や生活機能を包括的にアセスメントし、記述することができる。
2)高齢者看護を実践するために個々の特性を捉え、状況に適し根拠に基づいた援助を立案し記述することができる。
3)高齢者の尊厳とニーズを把握し、意思決定を考慮しながら安全に看護を実践していく内容とプロセスを具体的に記述できる。


〔授業科目内容の概要〕
高齢者看護に必要とされる生活機能の視点からのアセスメントや看護技術、紙面上の事例による看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術を演習し学修する。

〔授業計画〕
第1回 合同 ガイダンス、生活機能から見た老年看護過程 看護過程 事例1①情報整理 アセスメント 演習 室谷、島岡
第2回 看護過程 事例1②生活機能関連図 演習 島岡
第3回 合同 看護過程 事例1③看護計画・行動計画の立案 演習 島岡
第4回 合同 高齢者の関わり 特別講義
第5回 実習に活かす高齢者看護技術①日常生活援助 演習 島岡
第6回 実習に活かす高齢者看護技術②リラクゼーション法 演習 伊藤
第7回 看護に活かすアクティビティ 演習 室谷
第8回 看護過程の展開 事例2①アセスメントの共有 演習 伊藤
第9回 看護過程の展開 事例2②アセスメントの発表・生活機能関連図の作成 演習 伊藤
第10回 看護過程の展開 事例2③生活機能関連図の発表 演習 伊藤
第11回 看護過程の展開 事例2④看護計画・行動計画の 立案 演習 伊藤
第12回 看護過程の展開 事例2⑤看護実践演習(高齢者疑似体験) 演習 島岡、伊藤
第13回 看護過程の展開 事例2⑤看護実践演習(高齢者疑似体験) 演習 島岡、伊藤
第14回 看護過程の展開 事例2⑥看護計画の評価・看護 過程のまとめ
第15回 合同 高齢者の尊厳を守る看護を目指して 演習 室谷


〔授業外学修の指示〕
事例展開では実習で実際に用いる記録用紙で看護過程を展開する演習を行います。 記載方法は授業で説明します。記載内容は、既習の老年看護学他関連科目の知識・技術を統合し分析する能力が求められるため、事前に復習や課題に取り組みながら日々自己学習を主体的に行いましょう。

〔使用教材〕
1)山田律子・井出訓編 「生活機能からみた老年看護過程+病態・生活機能関連図」第4版、 医学書院 ISBN:978-4-260-04274-1
2)亀井智子編「根拠と事故防止からみた老年看護技術」 第3版、医学書院. ISBN:978-4-260-04326-7
3)正木治恵・真田弘美編「老年看護学概論 老いを生きるを支えることとは」改訂第4版、南江堂 ISBN: 978-4-524-23378-6
4)真田弘美・正木治恵編「老年看護学技術 最後までその人らしく生きることを支援する」改訂第4版、南江堂 ISBN: 978-4-524-23317-5


〔参考図書〕
1)水谷信子他監修「最新老年看護学」第4版、2024年版、日本看護協会出版会 ISBN:978-4-8180-2605-6
2)奥宮暁子編著「ウェルネスの視点にもとづく老年看護過程」第3版、医歯薬出版株式会社 ISBN:978-4-263-71073-9
3)工藤綾子・湯浅美千代編集「エビデンスに基づく老年看護ケア関連図」中央法規出版 ISBN:9784805859490
4)堀内ふき他編集「高齢者看護の実践」第7版ナーシング・グラフィカ 老年看護学2 ISBN:978-4-8404-8470-1
5)授業中に適宜紹介する。


〔成績評価の方法・基準〕
1)提出物:50% ①毎回授業の理解度を確認します ②ルーブリック ③演習記録の記載状況 ④事前課題
2)レポート評価:30% 授業・演習で学習した内容をふまえ、指定された書式で期日までに提出する
3)授業に対する姿勢:20% 授業・演習中の質問や応答、グループワークへの参加状況を評価する。なお、私語や授業に無関係の作業の実施、無断欠席、無断退室など受講上望ましくない行為はマイナス評価となる。


〔学生へのメッセージ〕
演習は、事前課題の取り組みを必須とし、主体的・積極的に授業に参加してください。特にグループワークではメンバーの考えを共有し、新たな気づきから学びを深めましょう。学修することすべてが、後期の老年看護学実習に役立つ内容ばかりです。わからないこと、質問等は先送りせず、その時々に教員に寄せて解決してください。一緒に頑張りましょう。

〔教員の実務経験〕
島岡、伊藤は、看護師として病院で勤務し、専門学校や大学での教育経験を有する。認知症や高齢者等に関する地域活動や研究で得た知見を教育に活かし、学生とのコミュニケーションに重きを置く教育を実践している。
室谷は、看護師、保健師、介護支援専門員として、診療所、訪問看護、保健所、保健センター、地域包括支援センターで勤務し、高齢者とその家族の多様な健康課題に向き合い、地域関係機関や多職種と連携を図り、社会資源を創設しながら支援を展開してきた。研究や地域活動の経験を教育に活かし、学生のニーズに寄り添い、老年看護に多くの学生が興味を抱くよう努力している。
履修に関して留意すること
事前課題に主体的に取り組み、1人1人が自覚を持ってグループダイナミクスに関与し、効果的に演習に取り組んで下さい。

〔科目分類番号〕GEN1433
〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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