健康科学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
474110
専門科目
専門分野
3回生 後期
授業コード 科目名 単位
474111
老年看護学実習(3K対象)
2
代表担当者名
室谷 牧子
科目内容
〔授業の到達目標〕
1)老年期の特徴をふまえて高齢者の多様性やその人らしさを理解し、記述できる。
2)生活機能障害・健康障害をもつ高齢者のその人らしさを尊重した看護援助が実践でき、記述できる。
3)高齢者の入院治療と生活を支える専門職の役割を理解するとともに、多職種連携の目的とチームケアの重要性を理解し、記述できる
4)高齢者の尊厳と生活の質を支える老年看護の専門性について、自らの体験をふまえて考察し、記述できる。

〔授業科目内容の概要〕
医療機関において臨地実習を行う。既習の老年看護学および関連科目の学びをふまえ、多様な健康レベルにある高齢者に対する看護援助ならびに生活援助の実際を看護過程の展開を通して学修する。また、高齢者の心身を活性化するアクティビティケアの意義を実践を通して考察するとともに、保健医療福祉チームの一員としての看護職の役割と多職種連携のあり方を考え、高齢者の尊厳と生活の質を支える老年期の看護の専門性について考察する。

〔授業計画〕
【実習期間】 病院実習2週間
学内実習2日間、臨地実習8日間、計10日間の実習を行う。
【実習場所】 大阪府または奈良県内の病院
【実習内容】 病院(一般病棟・回復期リハビリテーション病棟・療養病棟)で療養する65才以上の高齢者を1名受持ち、看護過程を展開する。
*詳細は老年看護学実習要項を参照すること。

〔授業外学修の指示〕
1)実習開始までには、基本的な看護技術の手順を学習しておくこと。
2)オリエンテーション内容を十分理解し、指示された準備をすすめること。
3)必要な事前学習を十分に行った上で実習に臨むこと。
4)実習要綱・要項、実習資料を熟読するとともに、ITリテラシーに関する注意事項を遵守し、医療者としての倫理観に則り学習すること。

〔使用教材〕
1)「臨地実習」実習要綱、老年看護学実習要項、老年看護学実習の手引き、看護技術臨地実習チェックリスト、感染予防マニュアルなど
2)正木治恵・真田弘美編「老年看護学概論 老いを生きるを支えることとは」改訂第4版、南江堂 ISBN: 978-4-524-23378-6
3)真田弘美・正木治恵編「老年看護学技術 最後までその人らしく生きることを支援する」改訂第4版、南江堂 ISBN: 978-4-524-23317-5
4)山田律子・井出訓編 「生活機能からみた老年看護過程+病態・生活機能関連図」第4版、 医学書院 ISBN:978-4-260-04274-1
5)亀井智子編「根拠と事故防止からみた老年看護技術」 第3版、医学書院. ISBN:978-4-260-04326-7

〔参考図書〕
1)適宜紹介する。
2)八島妙子編 「老年看護ぜんぶガイド」 照林社 ISBN:13978-4796525596
3)角濱 春美著 「実践! 高齢者のフィジカルアセスメント: 手技と事例で学ぶ/老化を理解して、異常を見逃さない!」メディカ出版 ISBN:13978-4840461429

〔成績評価の方法・基準〕
事前学習、実習取り組み状況(態度含む)、実習記録、実習レポートなどにより総合的に評価する。評価ではルーブリックと実習目標の到達度を自己評価し、面談で教員と振り返り、教員がフィードバックを行う。

〔学生へのメッセージ〕
自分たちの今の社会を築き上げてくれた高齢者を敬う気持ちを大事にしてほしいと思います。自分たちとは異なる生活背景や価値観に触れ、その人の人生を考えることから高齢者の思いや尊厳に配慮した看護を探求することを期待します。人は何歳になってもより豊かな人生をどのように自己決定して過ごしていくのか、自身の課題ともなり得る貴重な機会です。主体的に実習に取り組みましょう。

〔教員の実務経験〕
看護師、保健師、介護支援専門員として、診療所、訪問看護、保健所、保健センター、地域包括支援センターで勤務し、地域の人々の保健・医療・福祉に資する活動を展開してきた。現在、地域で高齢者の介護予防・社会参加支援、事例検討会、認知症の本人・家族・支援者支援、障害者支援、子育て支援活動等に大学生や卒業生と参加しながら、現場での学びの機会の確保と地域貢献、地域のニーズ解決に向けた地域・教育循環活動を継続しており、これらの経験を授業や実習指導で教示している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕GPN1433

【履修制限あり】学科内規参照のこと
〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(1)医療従事者として、人間の尊厳や生命への畏敬について理解し、人の痛みや健康への願いを汲み取ることができる感性を持っている。(徳をのばす/態度・志向性)
(2)チーム医療や高度医療、地域の訪問看護などの場面で、様々な医療関係者と円滑なコミュニケーションを図り協働し、リーダーシップを発揮できる。(徳をのばす/態度・志向性)
(4)看護医療分野に関する高い専門性と臨地に役立つ実践力を修得している。(知をみがく/知識・理解)
(5)保健・医療・福祉の各分野の専門家との連携・協働の土台となるプレゼンテーションスキルを身につけている。(知をみがく/汎用的技能)
(8)看護医療に携わる者として、あらゆる生活の場で生じる利用者のニーズを正しく理解し、責任を持って問題を解決していくことができる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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