科目コード | 科目区分 | 科目分類 | 配当回生 |
---|---|---|---|
513820 |
専門基礎科目 |
臨床心理 |
3回生 後期 |
授業コード | 科目名 | 単位 | |
513821 |
カウンセリング |
2 |
|
代表担当者名 | |||
西尾 祐美子 |
科目内容 |
---|
〔授業の到達目標〕 (1)カウンセリングにおいて必要とされる基本姿勢や資質、倫理を習得している。 (2)心理学的援助の初歩的な実践法を理解し,さまざまな技法についてその効果や限界を理解している。 (3)ロールプレイ等を通じ,カウンセリングを受ける側の視点に立つことができる。 〔授業科目内容の概要〕 人の「こころの問題」に対するアプローチとしての、カウンセリングについて学ぶ。カウンセリングに関連した心理療法に関しても,基本的な概念や歴史,対象,具体的な方法を概説する。講義だけでなく,ロールプレイやグループワークを通じた学びから,臨床家に必要な姿勢やコミュニケーションスキルの習得を目指す。 〔授業計画〕 第1回 オリエンテーション:カウンセリング・心理療法とは何か,その背景や歴史 第2回 カウンセラー(心理臨床家)の教育と訓練,倫理 第3回 カウンセリングのプロセス(1):インテーク面接,面接初期の心理アセスメントから見立てまで 第4回 カウンセリングのプロセス(2):面接中期から終結までの流れ,中断や面接構造 第5回 教育相談・スクールカウンセリング(1):学校におけるこころの問題、発達障害に対するアプローチ 第6回 教育相談・スクールカウンセリング(2):仮想事例による演習 第7回 力動論に基づく心理療法(1):理論的背景や技法 第8回 力動論に基づく心理療法(2):精神分析的アプローチ(夢分析)の体験・演習 第9回 行動論・認知論に基づく心理療法(1):理論的背景や技法 第10回 行動論・認知論に基づく心理療法(2):認知行動療法の体験・演習 第11回 クライエント中心療法(1):理論的背景や技法 第12回 クライエント中心療法(2):仮想事例による演習 第13回 芸術・表現療法(1):理論的背景や技法 第14回 芸術・表現療法(2):コラージュ療法の体験・演習 第15回 集団療法・日本で生まれた心理療法 〔授業外学修の指示〕 臨床心理学についての発展的な内容になるため,基礎的な心理学や臨床心理学に関する授業での学びを復習しておく。授業内で実施したロールプレイや演習に関して,自らがどのように感じたか,あるいはどのような場合に効用が発揮されるか,講義資料等を振り返って考えながら授業に臨む。教科書(各回に関連深い箇所は授業時に伝達する)や資料(授業内にて配布)を予習・復習として熟読すること。毎回振り返り課題(CEASアンケート)を課すので、きちんと回答すること。 〔使用教材〕 「やさしく学ぶ カウンセリング26のレッスン」長尾博(著),金子書房, 2008年,ISBN:978-4760836093 ※授業内の演習で使用しますので、必ず購入しておいてください。 〔参考図書〕 適宜、授業内で紹介 〔成績評価の方法・基準〕 期末レポート:60% 授業への参加態度(CEASアンケート含む):40% 〔学生へのメッセージ〕 授業にただ参加するだけで,また教科書や参考文献を読むだけでカウンセリングの技法や心理学的援助の基本姿勢が身につくわけではない。理論を学んでから演習を行う形式で進めるため,積極的な参加姿勢は当然のこと,授業内での質問や発言も求める。 〔教員の実務経験〕 臨床心理士・公認心理師としての業務経験を活かし、教科書の内容に留まらず自身の臨床経験を通じて得られた様々な新療法の効用と限界も交えながら講義している。 |
履修に関して留意すること |
〔科目分類番号〕UHM2123 〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕 (1)生命への畏敬の念を持ち、教育に携わる者としての倫理観や子どもに対する深い理解と愛情を持っている。(徳をのばす/態度・志向性) (5)高度専門職業人として必要な情報収集・処理能力やプレゼンテーションスキルを修得している。(知をみがく/汎用的技能) (9)修得した専門的知識と技術を活用し、地域社会全体の教育力の向上・発展に寄与できる。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力) |