教育学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
555700
専門科目
教科に関する科目
2回生 後期
授業コード 科目名 単位
555701
社会科概論(2E123対象)
2
代表担当者名
岡田 良平
科目内容
〔授業の到達目標〕
1 戦前の地理・国史及び戦後の社会科の成立から現在に至るまでの経緯をふまえ、教科の理念を理解している。
2 社会科の目標を達成するための授業づくりの基礎理論を理解している。
3 小学校学習指導要領に示された社会科の目標や各学年の学習内容およびその取扱いについて理解している。
4 社会科の評価の在り方について理解している。

〔授業科目内容の概要〕
社会科とは、教育基本法第1条に示されている「平和で民主的な国家及び社会の形成者」の育成を直接担う教科である。戦前の地理、国史、修身から戦後の社会科成立の経緯を考察する。また、学習指導要領の改訂によりどのように社会科が変容していったのかについても学修する。我が国の学校教育における中核的役割を与えられた教科である社会科について、理解を深めるとともに授業設計の基礎となる授業づくり・教材研究・評について実践を通して学び、知識や技能を身につける。

〔授業計画〕
第1回 オリエンテーション・社会科の誕生と変遷・目標・社会科教育をめぐる考え方(「公民的な資質」「社会的な見方・考え方」とは何か)
第2回 地域学習の実践:市町村調べを通して
第3回 ICTを使用した土地利用の変化(第3学年「市の移り変わり」を事例に)
第4回 各地域の地誌に関する・プレゼンテーションおよびディスカッション
第5回 第3学年の内容とその取扱いと評価の在り方
第6回 中学年における教材づくり(中学年の新聞づくり)
第7回 第4学年の内容とその取扱いと評価の在り方
第8回 新聞づくりを通したプレゼンテーションおよびディスカッション①(中学年の子どもの発達に即したまとめ学習の在り方)
第9回 地球儀の使用に関する実践・年表の作成
第10回 高学年における教材づくり(高学年の歴史新聞づくり)
第11回 第5学年の内容とその取扱いと評価の在り方
第12回 新聞づくり・年表を通したプレゼンテーションおよびディスカッション②(中学年と高学年のまとめ学習の在り方の違いに関する検討)
第13回 第6学年の内容とその取扱いと評価の在り方
第14回 社会科学習における社会的な見方・考え方を広げる授業実践の検討
第15回 学修のまとめとふりかえり

〔授業外学修の指示〕
・新聞づくりなどで各自で創意工夫して、調べ学習を行い、新聞や年表にまとめたり、PCを使用(パワーポイント、ワード)したプレゼンテーションの準備など、授業内で課題を複数回指示する。指示した所定の提出方法で期間内に提出すること(締め切り厳守)。
・使用教材である「小学校学習指導要領解説 社会編」をよく読み、理解を図ること。
・書籍や教育雑誌等に掲載されている社会科の授業実践に積極的に目を通し、講義で学んだ理論がどのような形で実践されているのかに関心を持って授業に臨むこと。
・授業中に配布されたプリントやワークシートなどは、学習記録として整理して残していくこと。

〔使用教材〕
・文部科学省『小学校学習指導要領解説 社会編』(東洋館出版)

〔参考図書〕
・授業中に示すことがある。

〔成績評価の方法・基準〕
・授業内でのテスト60%(社会科学習指導要領から出題。マークシート方式。100問×60%で得点を算出)、授業内での課題・授業に対する姿勢40%
※提示する課題には「将来、子どもたちに見せる見本」を創意工夫して作成することを目標としている。そのため、子どもたちが真似したいと思える十分なクオリティを求める。ただ提出すればよいという安易な発想は慎みましょう。
・ 授業内で実施した課題も成績評価に含める。



〔学生へのメッセージ〕
社会科は子どもたちにとって好き嫌いがはっきりした教科のひとつです。社会科が好きになってもらうためには、先生自身が社会科の指導スキルだけでなく、見本や手本を示すための知識や技能を身につけなくてはいけません。子どもに社会科の魅力を伝えるために、実際に作る・やってみることを通して難しさや面白さを体験し、実践に活かしてほしい。

〔教員の実務経験〕
小中学校で14年間の教員経験をもち、授業づくりやカリキュラム・マネジメントの実践と研究をしてきた。特に地域学習の単元開発、教材研究、指導方法、評価のあり方について実践を通して指導している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕CSS2132

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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