教育学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
556000
専門科目
教科に関する科目
1回生 前期
授業コード 科目名 単位
556002
生活科概論(1E456対象)
2
代表担当者名
岡田 良平
科目内容
〔授業の到達目標〕
1 生活科設立の背景や経緯をふまえ、教科の趣旨や理念を理解している。
2 小学校学習指導要領に示された生活科の目標と内容およびその取扱いについて理解している。
3 生活科の学習指導の特質について理解している。
4 生活科の評価のあり方について理解している。

〔授業科目内容の概要〕
平成元年版学習指導要領で小学校1・2年生において新設された教科である生活科は、創設以来、具体的な体験活動を通した気づきを深めるいうことは生活科の一貫した基本理念がある。また、小学校就学前の幼児期と小学校中学年での学習を円滑につなぐ役割も与えられているという特性がある。講義では、生活科特有の論理、内容構成、学習指導の特質の視点から基礎的な理解を深める。また、実践的な教材研究や子どもの実際の作品の検討等を通して生活科の基本的な見方・考え方及び評価の在り方を身につける。

〔授業計画〕
第1回 オリエンテーション・子どもの生活空間における認識①(空間的概念の形成)
第2回 子どもの生活空間における認識への理解②(時間的概念の形成)
第3回 子どもの生活空間における認識への理解③(社会的概念の形成)
第4回 生活科における遊びと学び①(第1学年における動くおもちゃづくり:自然を生かしたおもちゃ)
第5回 生活科における遊びと学び②(第1学年における動くおもちゃづくり:季節と行事との関連)
第6回 幼児期における10の姿をもとにした生活科の授業づくりの実践に関する検討
第7回 生活科設立の背景・生活科の特質と教科目標・学習指導要領・生活科の内容構成(第1学年)
第8回 生活科における遊びと学び①(第2学年における動くおもちゃづくり:教科書の内容をもとにした実践)
第9回 生活科における遊びと学び②(第2学年における動くおもちゃづくり:遊び方の創意工夫と児童の成長・表現の見取り)
第10回 まちたんけんにおける地図の作成に関する実践
第11回 学習指導要領・生活科の内容構成(第2学年)
第12回 生活科の学びに関する指導と評価の検討(あるクラスの1時間の授業内容から個人と全体の成長と課題を読み取る)
第13回 生活科の学びに関する指導と評価の検討(児童Aの1年間の学習内容から個人の成長を読み取りと合理的配慮の在り方)
第14回 中学年への接続と地域連携
第15回 学修のまとめとふりかえり


〔授業外学修の指示〕
・おもちゃづくりなどでは各自が家庭から身近な材料を準備したり、実際に創作活動を行うこともある。そのため、授業内で課題を複数回指示する。準備物を準備し、指示した所定の提出方法で期間内に提出すること(締め切り厳守)。
・書籍や教育雑誌、研究紀要等に掲載されている生活科の授業実践に積極的に目を通し、講義で学んだ理論がどのような形で実践されているのかに関心を持って授業に臨むこと。
・授業中に配布されたプリントやワークシートなどは、学習記録としてノートに整理して残していくこと。


〔使用教材〕
・文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 生活編』(東洋館出版社)

〔参考図書〕
・授業の中で必要に応じて指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
・ 授業内で実施した課題も成績評価に含める。
・ 定期試験を実施する。
・ 授業に対する姿勢・授業内での課題40%
・授業内で実施するテスト60%(生活科学習指導要領から出題。マークシート方式。50問×2×60%で得点を算出)
※提示する課題には「将来、子どもたちに見せる見本」を創意工夫して作成することを目標としている。そのため、子どもたちが真似したいと思える十分なクオリティを求める。ただ提出すればよいという安易な発想は慎みましょう。

〔学生へのメッセージ〕
生活科は子どもたちに大人気の教科である。四季の移ろいに合わせて身近な自然環境の変化を発見し、感じ、表現する。身近な人々や社会と出会い、体験し、様々な気づきをもたらす。そうした自分自身の成長を友達と共有し、共に学び合う教科である。その中心は具体的な体験活動という「遊び」を通したものである。生活科特有の論理や単元構成への理解に併せて教材研究の実践を通して学びを深めましょう。

〔教員の実務経験〕
小中学校で14年間の教員経験をもち、授業づくりやカリキュラム・マネジメントの実践と研究をしてきた。特に地域学習の単元開発、教材研究、指導方法、評価のあり方について実践を通して指導している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕CSS2131

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
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