教育学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
556520
専門科目
教科に関する科目
4回生 後期
授業コード 科目名 単位
556521
社会科実践演習(つくろう!社会科)
2
代表担当者名
岡田 良平
科目内容
〔授業の到達目標〕
社会科の意義、目標、内容、授業設計に関する理論をふまえた概念探究型社会科の学習指導案を作成するとともに、理論を踏まえて授業分析と基礎的な社会科に関する知識の定着ができる。

〔授業科目内容の概要〕
授業づくりと授業分析を行うことを通して、理論をふまえた社会科授業を設計する力を育成する。社会科は地理的分野、歴史的分野、公民的分野から構成され、社会的事象の因果関係を考察する過程において一定の暗記を含んだ基礎的知識の定着を必要とする。現在、学校現場では社会科の知識を十分に持たずに授業をする教員が増えている。こうした現状を鑑み、講義では、社会科の理論と授業づくりや模擬授業などを通した実践だけでなく、社会科における基礎的な知識の定着を図ることにも傾注し、小学校教員としての十分な教養を身につける。


〔授業計画〕
第1回 社会科の理論と実践の融合(現在に至る社会科の歴史的背景)
第2回 概念探究型社会科授業の基礎理論と深い学び
第3回 社会科の教材研究から学ぶ①(地理的分野)
第4回 社会科の教材研究から学ぶ②(地理的分野)
第5回 社会科の教材研究から学ぶ③(政治的分野)
第6回 社会科の教材研究から学ぶ④(国際社会・公民的分野)
第7回 社会科の教材研究から学ぶ⑤(歴史的分野)
第8回 社会科の教材研究から学ぶ⑥(歴史的分野)
第9回 社会科授業づくり①-教科書分析・授業展開の在り方
第10回 社会科授業づくり②-教材研究
第11回 社会科授業づくり③-板書計画
第12回 社会科授業づくり④-本時の学習指導案の作成
第13回 社会科授業づくり⑤-ワークシートの作成
第14回 模擬授業と検討会
第15回 指導と評価の一体化に関する検討会

〔授業外学修の指示〕
・個人で任意の学年・単元を選択し、学習指導案の作成と模擬授業を行うため、学習指導案、発問、板書計画、ワークシートの作成を課す。
・小学校教員の土台・教養として、義務教育課程(高校入試)の社会科の知識が必要であるため、各回高校入試レベルのワークシートの課題を課す。
・高校入試レベルの模擬試験等を活用して、知識の定着と内容の確認を図るため定期的に試験を行うため十分な予習・復習を求める。

〔使用教材〕
文部科学省『小学校学習指導要領解説 社会編』(日本文教出版)

〔参考図書〕
・授業内で適宜、指示する。

〔成績評価の方法・基準〕
・模擬授業(学習指導案・ワークシートの作成が必要)
・高校入試レベルの模擬試験等を活用して、知識の定着と内容の確認を図るため定期的に試験を行う
・ 平常点として授業内で実施、指示した課題・提出物を成績評価に含める。
・ 授業内での社会科の模擬試験50%,提出物等の課題30%、模擬授業・授業への積極的な参加20%

〔学生へのメッセージ〕
本講義は4回生での配当となり、学校現場で働くに当たって社会科を体系的に学ぶ最後の機会でもある。本気で学びたいと考える意欲的な学生像を期待する。社会科は暗記科目であるという揶揄もある一方で、基本的な知識や教養を身につけることは教員として当然の姿である。模擬授業・授業内での課題・模試等を通して小学校教員として十分な教養を身につける機会としたい。

〔教員の実務経験〕
小中学校で14年間の教員経験をもち、授業づくりやカリキュラム・マネジメントの実践と研究をしてきた。特に地域学習の単元開発、教材研究、指導方法、評価のあり方について実践を通して指導している。
履修に関して留意すること
〔科目分類番号〕PSS2134

〔関連するディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)〕
(3)現代の教育課題に対する確かな理解と豊かな教養を備えている。(知をみがく/知識・理解)
(4)学校教育、幼児教育、保健教育に関わる分野の高度専門職業人として必要な教育学の諸理論、子どもの発達、各教科・領域の内容や指導法、学校保健等についての専門的な知識を有している。(知をみがく/知識・理解)
(7)授業や保育、養護に関わる内容・活動について自ら考え、実践し、マネジメントしていく力を身につけている。(美をつくる/総合的な学習経験と創造的思考力)
(8)生涯にわたって自律的に学び続け、教育者として自ら成長していくことができる。(美をつくる/態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力)
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