教育学部 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
581300
専門科目
数学教育に関する科目
3回生 前期
授業コード 科目名 単位
581301
数学史
2
代表担当者名
横 弥直浩
科目内容
〔授業の到達目標〕
中学校・高等学校での数学の学習において、数学史の扱いはどのようにしているのか、どのようにするとよいのかという問から、数学史を概観し、数学者や有名な定理と関連付けて、教材研究や授業を実践することができる。そのために、数学史についての理解を深め、中学校・高等学校での授業において、数学史を取り入れた学習指導を考える。

〔授業科目内容の概要〕
数学教育の目標論では、文化的価値を伝えることも重要であるとされている。数学の問題を解くことや内容理解を重視するだけでなく、数学史を知ることで、有名な数学者や名前のついている定理について深く理解し、授業実践に役立てることをねらいとする。数学者の人物や時代背景、考え出された数学を主体的に調べながら、教材研究や模擬授業を行う。

〔授業計画〕
第1回 数学史の教育的価値
第2回 数学史概観と教科書で扱われる数学史
第3回 古代エジプト・バビロニアの数学
第4回 ギリシャの数学
第5回 アレキサンドリア時代の数学
第6回 ローマの数学
第7回 インド・アラビアの数学
第8回 中国の数学と中世ヨーロッパの数学
第9回 近世ヨーロッパの数学
第10回 日本の和算
第11回 人物による数学史(エジプト・バビロニア)
第12回 人物による数学史(ギリシャ・ローマ)
第13回 人物による数学史(中世ヨーロッパ、中国)
第14回 人物による数学史(近世ヨーロッパ、和算)
第15回 数学史による教材化についての検討

〔授業外学修の指示〕
中学校数学はもちろん高等学校数学(数学ⅠⅡⅢ ABC)の知識が必要になる。これらの内容について自分の知識が不足している場合は、授業外での予習・復習は欠かさないこと。

〔使用教材〕
配布プリントを使用する。

〔参考図書〕
『モノグラフ改訂版数学史』、科学新興新社、2002年(ISBN-4-89428-187-2)
『高等学校学習指導要領解説(平成30年告示)数学編 理数編』、学校図書、2019年(ISBN978-4-7625-0535-5)

〔成績評価の方法・基準〕
1.授業における活動と発表への取り組み:45%
2.振り返りと課題提出:55%(出席できなかった場合の取組を含む)

〔学生へのメッセージ〕
主体的に授業の活動に取り組み、数学史に興味を持ち、数学者についてや具体的な定理を調べたり、その定理に関わる証明や問題を探究する姿勢を身に付けましょう。

〔教員の実務経験〕
県立高等学校および国立中等教育学校における教員としての勤務経験、大学生への教育実習での教科指導、大学での教科教育法の指導などの経験を活かし、数学科における生徒の実態や課題、数学的問題解決の取組について学生に具体的に教示している。
履修に関して留意すること
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