教育学研究科 2025年度版
更新日:2025/04/05
科目コード 科目区分 科目分類 配当回生
810900
専門基礎科目
1回生 後期
授業コード 科目名 単位
810901
発達脳科学特論
2
代表担当者名
森岡 周
科目内容
〔授業の到達目標〕
胎児期から老年期に至るまでの脳の発達について理解する。
運動、知覚、情動、言語、社会性などの人間が持つ機能と脳の発達の関係性について理解する。

〔授業科目内容の概要〕
「脳を育む」「脳を創る」「脳を守る」こと、このこと自体が教育である。そのためには、それを実践する者は脳の機能を知っておく必要がある。ここでは、これまでの脳科学の成果を基に、人間が持つ運動、知覚、情動、言語、社会性などの機能の発達と脳機能の関係について学び、保育所や幼稚園、学校、あるいは親の育児現場に役立つ知識を修得させる。本科目履修により、脳機能の後天的・可変的な要素を理解し、人間の精神身体機能に見られる多様性の多くは、発達過程における脳の適応の結果であることを講義から理解させる。

〔授業計画〕
第1回 脳の構造と機能
第2回 前頭葉の構造と機能
第3回 大脳辺縁系の構造と機能
第4回 後頭葉・側頭葉・頭頂葉の構造と機能
第5回 前頭葉と島皮質の構造と機能
第6回 運動関連領域の構造と脳機能
第7回 小脳と大脳基底核の構造と機能
第8回 感情の発達と脳機能
第9回 共感能力および共同注意の発達と脳機能
第10回 自己認知および心の理論の発達と脳機能
第11回 自己制御および社会行動の発達と脳機能
第12回 言語の発達と脳機能
第13回 主体性と学習意欲のメカニズム
第14回 社会的疼痛と身体的疼痛の関係
第15回 発達障害のメカニズム

〔授業外学修の指示〕

〔使用教材〕
適宜、資料を配布する。

〔参考図書〕
森岡 周:脳を学ぶ〜「ひと」とその社会がわかる生物学〜.協同医書出版社
森岡 周:発達を学ぶー人間発達学レクチャー.協同医書出版社

〔成績評価の方法・基準〕
レポート課題(100%)

〔学生へのメッセージ〕
なお、メディアを利用して遠隔で授業に出席できるが、メディアの利用はあくまで補助であり、教室での対面授業に出席することが主である。
履修に関して留意すること
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