大学院生が日本基礎心理学会第36回大会でポスター発表をしました!
12/1〜3に立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催された日本基礎心理学会第36回大会で大学院生の石垣智也(博士後期課程)と私(林田一輝 修士課程)が発表してきましたので,が報告させていただきます.
本大会の扱う分野は非常に多岐にわたり,知覚,運動,動物研究,高次脳機能,言語,発達など様々でした.「共感覚的体験:ワークショップと研究の最前線」という題で行われたシンポジウムでは,ブーバ・キキ効果などの「音象徴」と各感覚モダリティを越えて知覚される「共感覚」の違いについての説明とその最前線の研究の紹介が行われ,その不思議さに非常に興味を注がれました.懇親会では「錯視・錯聴コンテスト」の授与式が行われ,受賞された作品をみんなで鑑賞しながら,そのメカニズムについて和気あいあいとディスカッションがなされていました.普段参加している医療やリハビリテーション関連の学会とは違い,本学会は終始穏やかで,優しい雰囲気でした.今回の参加で感じたことは,皆が非常に楽しみながら研究しており,新しい発見に対して高いモチベーションを持って活動をしていることです.本来科学に対する姿勢はこうあるべきだと関心する反面,研究結果が意味する社会的意義を考慮すると批判的に向き合うことも重要であり,両者の行き来が大切であると感じました.
私は「他者との目的共有が行為主体感と運動パフォーマンスに及ぼす影響」という題で発表させていただきました.普段とは違い,医療従事者ではない相手に研究内容を理解してもらうのは難しく非常に勉強になりました.発表時間を超えても質問に来てくださる方がおり,自分自身の研究分野の位置付けを確認する良い機会となりました.
このような経験ができたのは森岡教授をはじめとする多くの方のご指導と畿央大学の支援があってものです.この場を借りて感謝申し上げます.今後,速やかに国際雑誌へ投稿し,少しでも還元できるよう努力致します.
発表演題
石垣智也「身体接触を介した暗黙的な二者間姿勢協調とラポールとの関係」
林田一輝「他者との目的共有が行為主体感と運動パフォーマンスに及ぼす影響」
畿央大学大学院 健康科学研究科
神経リハビリテーション学研究室
修士課程 2年 林田一輝