御礼:痛みのニューロリハビリテーション研究会
2021.7.3 に WEB上で「痛みのニューロリハビリテーション研究会」を開催しました.
今回のテーマは「脳卒中後疼痛」であり,大鶴直史 先生(新潟医療福祉大学),長坂和明 先生(新潟医療福祉大学),壹岐伸弥 先生(川口脳神経外科リハビリクリニック),古賀優之 先生(協和会病院)にそれぞれトークをしてもらいました.
大鶴先生からは痛みの脳科学についての基本的なことから最新知見までを紹介して頂き,長坂先生からはご自身の研究を中心にトークしてもらいました.特に,長坂先生のトークでは,視床が損傷した後に脳がどのように再組織化していくのかについて詳細に解説して頂き,これが参加者の興味の中心だったようで,多くの質問が集まり,ディスカッションが非常に盛り上がったように思います.その後に,壹岐先生から中枢性脳卒中後疼痛の事例を紹介して頂き,その評価・分析を皆でディスカッションして,今後に力を入れて取り組まなければならないことが,ぼんやりながらも見えたように思います.最後に,古賀先生から,脳卒中後に生じる肩痛についての疫学・病態メカニズム・リハビリテーションの実際についてトークしてもらいました.肩装具によって肩痛が改善しなかった症例を深めていく作業については,非常に有意義なディスカッションができたと感じています.
今回の研究会では,基礎研究を進めている立場と,リハビリテーションを実践している立場からトークしてもらったということで,新しいリハビリテーションが生まれそうな良い雰囲気がありました.今後も,このような企画をしていきたいと考えていますので,今後とも宜しくお願い致しますm(__)m
参加された皆様,トークして頂いた先生方,この度は有難うございました!
畿央大学 大住倫弘