大学院生がMotor Control研究会で発表しました。

6月25-27日に京都大学にて開催された第9回Motor Control研究会に参加してきました。
今回は、現在行っている研究内容を半側空間無視症例における頭頂-前頭皮質間の位相同期特性という演題で発表させていただきました。Motor Control研究会には生理学・生物学・工学・医学・リハビリ・スポーツ科学など様々な分野の方々が参加されていました。医学やリハビリテーションに近い領域の方とは、半側空間無視の病態や回復機序といったより臨床に近い部分で議論することができました。一方で、その他の分野の方とは人間の注意システムや、脳波の結果やその解析についても踏み込んだ議論をすることができました。普段はリハビリテーションや高次脳機能障害に関する学会での発表が中心であるためか、本学会における議論はとても新鮮であり、更にまた充実したものでした。

MotorControl
研究会のプログラムとしては、特別講演が1つと3つのシンポジウムがありました。特別講演は久保田競先生が「子供の運動機能の発達と前頭前野」という内容で長年の研究そして、発達についての講演をされていました。シンポジウムでは、「新しい身体運動学習理論に向けて」、「未知の克服と環境認知のための身体性情報処理」、「役に立つモーターコントロール:HALをめぐって」の3つがありました。このように、身体性や学習に関する研究やより私たちの臨床現場と近い距離にあるHALについての研究報告がありました。どの研究も非常にクオリティの高い研究であり、参考になるものばかりでした。
本研究会を通して、既述したような研究をリハビリテーションという文脈で捉え直し、臨床研究に繋げていくことが重要ではないかと感じました。

 

畿央大学健康科学研究科修士課程

高村優作