大学院生・研究員が第25回ペインリハビリテーション学会で発表しました!
2021年5月15日から2021年5月16日にWebにて開催されました第25回ペインリハビリテーション学会において,私,西祐樹(博士後期課程)が発表して参りました.
本学会では,「難治性疼痛の挑戦」というテーマで,痛みの難治化に対する予防と対策についての適応と限界を議論し,解決すべき課題を明らかにしていくという明確なビジョンのもと,特別講演や教育講演,シンポジウムが催されました.登壇された先生方の痛みに対する病態評価に基づいた薬物療法やニューロリハビリテーション、認知行動療法等への介入の視点に感銘を受けるとともに,ポジティブな面ばかりに囚われず,評価・介入の限界点などのネガティブな面を明確化することも,次の臨床につながるのだと再考致しました.
今回,私は,「慢性腰痛者における歩行時の体幹運動制御の変調は環境に依存する―非線形解析を用いて―」という演題で発表を行い,最優秀賞を受賞致しました.カオス解析を用いて日常生活環境における歩行を質的に分析した結果を報告致しました.数多くの演題の中から最優秀賞に選んでいただけたことは,大変光栄に思います.今後もペインリハビリテーションの発展に貢献できるよう,日々精進致します.また,当研究室の林田一輝さん(客員研究員)も「他者に強制された行為に伴う痛みは行為主体感を減弱させる」という演題で優秀賞を受賞されており,大変うれしく思います.加えて,初の座長を務めさせていただき,様々なことに気を配りながら,的確な発言が求められ,その大変さを身に染みて感じました.座長ならではの視点で発表を聴講することができ,貴重な経験をさせていただきました.
最後になりましたが,今回の発表にあたりご指導いただきました森岡周教授と,研究室の皆さま,研究データ収集を手伝ってくださった皆様に深く感謝申し上げます.