第8回日本運動器疼痛学会で発表してきました.
第8回 日本運動器疼痛学会(名古屋)で佐藤さん(博士後期課程),今井さん(博士後期課程),片山さん(修士課程),平川さん(客員研究員),信迫先生,私(大住)が発表して参りました.この学会は医師,臨床心理士,看護師,理学療法士,作業療法士などと幅広い職種が参加する学会であり,学際的な痛みの治療を議論する学会でもあります.また,第8回 日本運動器疼痛学会の会長は松原貴子 教授(日本福祉大学健康科学部)であったこともあり,コメディカルの参加が多く,非常に盛り上がっていた印象です.なお,本学会でコメディカルである理学療法士が会長を務めるというのは初のことであり,痛みの治療に対する学際的な取り組みの必要性を物語っています.
我々の演題名は以下であり,いずれも多くの議論ができたと感じております.
佐藤剛介「周期運動が脊髄損傷後の神経障害性疼痛と安静時脳波活動に与える影響」
今井亮太「腱振動刺激による運動錯覚時の運動主体感が疼痛抑制に与える影響」
片山 脩「感覚-運動の不一致における異常感覚の検討」
信迫悟志「頚部痛患者における視線方向認知課題時の脳活動」
大住倫弘「到達運動計測による複合性局所疼痛症候群のフィードフォワード制御の特性抽出」
大住倫弘「Virtual Reality Systemを用いたリハビリテーションによって幻肢の随意運動が再構築され幻肢痛が緩和する」
夜は懇親会に3研究室合同懇親会(長崎大学 沖田研究室・日本福祉大学 松原研究室・畿央大学 森岡研究室)で,親睦を深め,会長である松原教授を労いました.
そして、今回は大学院生の今井亮太氏(博士後期課程)の授賞式がありました!第7回 日本運動器疼痛学会でのポスター発表の成果が認められたのです!彼の専門である「腱振動刺激を利用したニューロリハビリテーション」は非常に注目を集めており,これで4回目の受賞(他学会含む)ということになります.これは,まさに「快挙」に値する成果であると思っております.おめでとうございます!
最後になりましたが,本学会を通して,痛みのニューロサイエンスおよびニューロリハビリテーションが少しずつ浸透しつつあると感じました.これからもキッチリとコツコツ継続してればと思います.今後とも宜しくお願い致します.
畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘