第6回日本運動器理学療法学会学術大会で発表してきました!
第6回日本運動器理学療法学会学術大会(博多)で大住倫弘助教,今井亮太さん(客員講師),藤井廉さん(修士課程),重藤隼人(博士後期課程)が発表して参りました.今年度から初めての分科学会での開催となり,日本運動器理学療法学会,徒手理学療法部門,ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法部門が共催しての開催となり,各分野に特化した講演・セミナー・シンポジウム,そして演題発表も一般演題・ポスター演題に加えて,症例報告があったのが特徴的でした.私は基調講演を聴講させていただき,北海道文教大学大学院の宮本重範先生からは「運動器理学療法の趨勢と今後に期待すること」というテーマで,徒手理学療法分野を中心に世界の理学療法および日本の理学療法の変遷と今後の課題についての講演がありました.医学の進歩や研究分野での新たな発見に伴い,我々の評価・治療の対象や方法論も大きく変化しており,今後も世界の動向,社会のニーズに目を向けていく重要性を再認識しました.九州大学大学院の整形外科医である中島康晴先生からは「整形外科医から理学療法に望むこと」というテーマで,チーム医療としてメディカルスタッフの相互の協調・連携の重要性を述べるとともに,理学療法士と新しいエビデンスの構築に向けて共同研究を行いたいと述べていたのが印象的でした.また,今回は私たちの研究室からは主に疼痛関連の研究をしているメンバーで発表を行ってきましたが,疼痛の専門的な学会で議論されている内容が運動器理学療法学会の中では十分に知れ渡っていない現状も再認識でき,今後広く議論ができるように様々な場面で発表や議論の機会をもち,論文化して形にしていくことが重要であると感じました.運動器理学療法の発展および社会に貢献できるように,今後も研究活動を進めていきたいと思います.
我々の演題名は以下であり,いずれも様々な意見をいただき多くの議論ができたと感じております.
<ポスター演題>
大住倫弘「地域在住の腰痛有訴者における腰椎屈曲-伸展運動の運動学的特徴-運動恐怖に着目して-」
今井亮太「術後1週間の痛み改善度は1カ月後の痛みの予後と関連する」
藤井廉「痛み関連恐怖による重量物持ち上げ動作の動作特性」
<一般演題>
重藤隼人「疼痛強度における中枢性感作と心理的因子の関係性」
博士後期課程 重藤隼人