平成26年度畿央大学ニューロリハビリテーションフォーラムを開催しました。

平成26年4月13日(日)、畿央大学冬木記念ホールにおいて「平成26年度畿央大学ニューロリハビリテーションフォーラム」が開催されました。
このフォーラムは初の試みで、臨床現場のセラピストから症例提示をしていただき、症例が呈する実際の症状について、それを神経科学に基づいて捉え、そしてどのようにクリニカルリーズニングして治療を行っていくか、講師、演者、参加者が双方向性に議論しながら模索していくことを目的としました。

プログラムは、高次脳機能学部門では「半側空間無視に対するニューロリハビリテーション(大松聡子先生)」、発達神経科学部門では「脳性麻痺に対するニューロリハビリテーション(浅野大喜先生)」、社会神経科学部門では「慢性疼痛に対するニューロリハビリテーション(大住倫弘先生)」、身体運動制御学部門では「失調性歩行障害に対するニューロリハビリテーション(菊地豊 先生)」に関する症例提示を行いました。
今回は、初めての試みであり不安もありましたが、開催までに内容や進行について何度も会議を開き、当日の状況を想像し、楽しみながら準備を進めていきました。そして、200名を超える非常に多くの方々に参加していただくことができました。
そして、各症例における症状を捉えるために様々な評価や論文からの情報を活用し、どのように臨床的に推論していくか、そして治療効果の有無について再度思考を推し進めていくことの重要性、難しさを改めて感じていただけたのではないかと思っています。

ニューロフォーラム2014

最後に、フォーラムについてのアンケートから多くのご意見、ご希望をいただきましたので、今後の開催の参考にさせていただき、さらに良い会に発展させていきたいと考えております。

この場を借りて、ご協力いただきました患者の皆様に感謝申し上げます。また、症例提示をしていただきました先生方、フォーラム開催にご協力いただきました職員、大学院生の皆様に感謝申し上げます。