畿央大学現代教育研究所 「学びを結ぶ」ワークショップを開催しました。

平成25年8月8日(木)に畿央大学現代教育研究所主催の第一回ワークショップを行いました。
猛暑の中を奈良県内の小学校を中心に、若い先生からベテランの先生に至る約60名の先生方にご参加いただきました。 

 

ワークショップのテーマは、「学びを結ぶ」。3つの教室で別々の内容のワークショップが同時に進行され、ご参加頂いた先生方には、そのうちから2つのワークショップで活動していただきました。

 

ワークショップ1は、小学校教員対象に「『つくる活動』で学びを結ぶ」というテーマの下、西尾正寛・奥田俊詞の両研究所員により、図工科と理科における基礎的な知識・技能の習得とその活用法が紹介されました。具体的には、5学年の電流の働きの学習の発展の例が示された後、3学年の風の力や空気の力で走る車をつくる工作の活動を通して体験していただきました。少し内容を詰め込み過ぎたせいか、ワークショップのゴールである「早く家に持って帰りたくなる」車の完成に至ることができなかった参加者が多かったことが今後の課題点となりそうです。

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ワークショップ2は、「『ICT』で学びを結ぶ」というテーマで、西端律子研究所員より、教室における電子黒板やタブレットPCなどの使用方法が紹介されました。
その後、さらに3つのミニワークショップに分かれ、参加者は順番に各ミニワークショップを回りました。
1つ目のワークショップでは、電子黒板の使用方法を紹介し、参加の先生方に実際に板書したり、絵を描いたりして書き味を確認していただきました。2つ目では、ディジタルコンテンツを使用しながら、小学校における外国語活動で子どもが楽しむことができるソフトウエアが紹介されました。3つ目では、本学の深田將揮研究所員が、音読により英語のリスニング力を向上する効果的な学習方法を紹介しました。
最後はワークショップで紹介された教育現場におけるICT導入の感想や意見をグループワークでまとめ、タブレットPCを利用して発表しました。

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ワークショップ3は、「『想い』を語り,つながりを結ぶ」をテーマとし、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻教授の永井利三郎先生(小児神経科医)、池田市立石橋小学校前校長の大谷和夫先生(特別支援教育士SV)をお招きし、特別支援教育について先端研究による情報や知識を提供していただいた後、古川恵美研究所員を交えて、参加者とともに特別な支援を必要とする児童・生徒にかかわる教職員の想いや願いを話し合う場を持ちました。輪になって進められた話し合いの場では、専門の先生方だからこそ相談できること、自分たちの地域とは違った特別支援教育の状況などについて、話題が膨らみました。

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第1回のワークショップは、教育者として現場における様々な問題や課題について意見交換する貴重な機会となりました。
ご協力いただいたアンケートでも、多くの皆様に「参考になった」との回答を頂きました。今後は、ワークショップの感想、研究所への要望等の頂いた声を参考に、より現場の先生方に活用して頂ける活動を目指していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。