「学びを結ぶワークショップⅡ」を行いました。

2014年8月8日(金)、現代教育研究所主催の「学びを結ぶワークショップⅡ」を実施しました。
昨夏に続いて2回目の実施です。今年は昼休みを挟んで3つのワークショップを午前と午後に一回ずつ行いました。

 

内容を紹介します。
ワークショップ1:小学校理科 単元丸ごと授業研究「電磁石のはたらき」
ワークショップ2:小学校国語 国語課と各教科を言語活動で結ぶ
ワークショップ3:ICTの活用 各教科におけるICT機器及びネットワークの活用
現職の先生方を中心とする総勢50名ほどの皆さんは、それぞれの希望に応じて選ばれたワークショップに参加されました。どのワークショップも、皆様の積極的な参加のおかげで活気ある2時間を過ごすことができました。

 

ワークショップ1では、電磁石の原理を利用したイライラ棒を模した子どもが楽しめる実験器具を活用して電磁石のしくみを理解する提案を行ないました。子どもに限らず実験がうまくいったときには、大人の参加者の皆さんも思わず歓声を上げ、笑顔になっておられることが印象的でした。

 

manabiwomusubu2-1

 

ワークショップ2では、言語活動の充実を視点にした国語科と各教科との関連を再考する講義の後、実際に教材を使ってグループワークを行いました。初対面の方たちがほとんどの中、最初は戸惑いながらも各グループで活発な意見交換が行なわれ、最後はグループ毎の発表を行ない、研修の成果を共有しました。

 

manabiwomusubu2-2

 

ワークショップ3では、学校現場におけるICT活用の状況と課題についての講義の後、音楽と図工をテーマにしてICTをどのように授業に生かすのかという実践例を提案しました。音楽では、電子黒板を使ってクラシックの曲の鑑賞が行われました。
図工では,学内で開発中の作品の相互交流サイトを紹介しました。学内のいろいろな場所に住んでいるかもしれないキャラクターを粘土でつくり、その場で撮影した画像をサイトに投稿し、感想を送りあう実践を体験していただきました。
参加者の皆様が学内を歩き回られ、発想豊かにユニークなキャラクターをつくられていました。

 

manabiwomusubu2-3

 

午前と午後のワークショップに合間のお昼休みには、立食形式での食事を摂りながらの交流会を行いました。
本学教育学部白石裕学部長のあいさつの後、午前中のワークショップの感想を伝えあったり、もう少し詳しく知りたいところを各ワークショップの講師に質問したりするなど、活発な意見交換が行われていました。
約1時間のリラックスした会の最後は、現代教育研究所長西尾正寛教授のあいさつで締めくくり、午後のワークショップに進みました。

 

終了後にお願いしましたアンケートから参加者の皆様の声を紹介させて頂きます。
・ グループで教材研究をすることで、自分一人では考えもつかないような展開がうまれ、楽しかったです。
・ 今回参加させていただいた2つのワークショップはとても体験的に学べて参考になりました。講義みたいのではなく実際にやりながらすることで子どもの視野・考えというものに近づけた気がします。
・ 日頃、学校現場と連携を図りながら教材開発をすすめられていることが、使いやすさやニーズに応じた工夫につながっているなと感じました。

 

大学と学校現場を結び、教員と教員、教員と子ども、子どもと子どもの「学びを結ぶ」というワークショップのテーマを、参加の皆様が感じ取ってくださったのであれば、大変うれしく思います。

 

本ワークショップには、現役小学校教員として勤めている本学卒業生も何人か参加しました。学生時代とは立場を違えて学び、学生時代には得られなかった深い理解を得たという意見もありました。また現役学生も運営スタッフとして参加者の皆様のお手伝いをさせていただきました。現職の先生方の熱心な姿勢を見せていただき、将来への熱意を高めることができたのではないかと考えています。
ワークショップを終えられ,帰路につかれる参加者の皆様の充実した笑顔が,この一日の成果を物語っているように感じられました。
畿央大学現代教育研究所では、今後もワークショップを継続していきます。現職教員の皆様の充実した研修の場を提供できるよう努力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。