AO入試 ここがポイント!
受験生応援ブログに6回にわたってお送りした『AO入試のすすめシリーズ』。ご要望にお応えしてまとめて掲載することになりました。しかも一部資料が追加されています。読んでいただいていた方には再確認のために、初めての方はぜひ受験の参考にしてください。 ちまたではAO入試に対する評価が分かれていますが、畿央大学は過去の実績からAO入試積極派です。今までもとても素晴らしい人たちがAO入試で入学してくれているからです。夏休みが終わるとすぐに出願が始まります。この機会にぜひ一度検討してみてください!

その1 「どんな人が受けられる?」

AO入試といえば高校の部活で実績のあった人や、なにか資格をもっている人、ボランティアの経験者などが対象で、「自分には関係ない」と思っていませんか?畿央大学のAO入試はI型~IV型まで4つのパターンを用意して、「畿央大学に行きたい!」という人ならどなたにでも受験のチャンスがあります。しかも専願ではないので、他大学との併願や入学辞退も可能。チャンスの一つとして受験を考えてはいかがでしょうか。まずは「2010年度AO入試募集要項」を手にいれて熟読しましょう。8月22・23日のオープンキャンパスではAO入試説明会も開催しますから、時間のある方はぜひ畿央大学にお越しください。

 その2 「選考の方法は?」

一口にAO入試と言ってもその内容は、書類選考のみやエントリープラス面接、小論文と集団討論など様々。畿央大学では1次選考(書類選考またはセミナー)を突破した受験生だけが2次選考に進んで、小論文と面接の試験を受けます。もし1次選考で不合格になったときは、早く頭を切り替えて推薦入試の対策にかかることができます。

その3 「I型(自己推薦)について」

I型(自己推薦)の1次選考について説明しましょう。I型では高校生活においてなにかアピールできるものをさがしてください。部活や生徒会などの課外活動、ボランティア、国際交流の経験など、なにか一つを選んで「自己アピール文」を書きます。出願資格には特別な基準はなく、自己アピール文が書ければどなたでもチャレンジすることができます。もちろん実績は高いにこしたことはありませんが、1次選考さえ突破できれば最後は総合判定ですから、面接と小論文で十分挽回が可能です。「自分には関係ない」と思っていたあなたも、ぜひ検討してみてください。

 その4 「II型(エッセイコンテスト併用)について」

畿央大学では高校生を対象としたエッセイコンテストを実施していますが、このコンテストの応募要領にのっとってエッセイを執筆し、提出することでAO入試に出願できるのがII型(エッセイコンテスト併用型)です。I型のように高校時代に特別な活動歴がなくてもAO入試に出願できるチャンスですから、ぜひチャレンジしてみてください。もちろんコンテストの入賞権利もあるので、優秀な作品は教育奨学金(最優秀賞だと5万円)がもらえるかもしれませんよ。 エッセイは小論文のようにきまった形式がなく、散文とか随筆とかよばれます。普通の作文よりはひとひねり必要で、800字の中でいかに個性を発揮するかがポイントとなります。「エッセイって何?」とイメージがわかない人は、過去の入賞作品を一度参考にご覧ください。自分の実体験や印象的なエピソードに基づくものが、読む人の心をとらえやすいようです。あなたもこの夏はエッセイストをめざしてください!

その5 「III型(セミナー)について」

AO入試で畿央大学入学を目指す方の最後の手段がIII型(セミナー)です。Ⅰ型のように高校時代に特別な活動歴がない!かといってII型でエッセイ書くのも得意じゃないという人。また「高校はずいぶん前に卒業しているので・・・」という人など、III型はどんな方でもAO入試に出願できるチャンスですから、ぜひチャレンジしてみてください。
III型の1次選考は書類審査ではなく、畿央大学教員の授業(セミナー)を聞いて、直後に配布される課題に答える形式です。60分の授業中は自由にメモをとることができますが、丁寧な板書や試験に出るポイントを示してもらえる高校の授業と違い、大学の授業は口頭で淡々とすすむことが多く、先生の言いたい事やその日の授業のポイントを聞き分けながらノートをとっていく必要があります。特別な対策のとれない入試だけに、ふだんの授業にのぞむ姿勢や集中力、将来めざす分野について日頃考えていることなどがポイントとなりそうです。

その6「IV型(専門学科自己推薦)について」

2010年度AO入試の新方式がIV型(専門学科自己推薦)です。Ⅰ型との違いは志望する畿央大学の学科に関連する高校の専門学科の出身者なら、高校時代に特別な活動歴がなくても出願できることです。要するにどんなことを高校で学んできたかアピールすればよいのです。出願できる専門学科はスポーツ科、栄養科、看護科、教育科、保育科、建築科などいろいろあると思いますが、普通科の中のコースであるとか、総合科でも志望する学科と関連があれば出願可能です。事前に入学センターまでお問い合わせください。
IV型の1次選考は書類審査で、志望理由書のほかに「専門学科活動アピール文」を提出します。専門学科で学んだ内容や積極的に取り組んだこと、そしてここが一番大切ですが、そのことを大学入学後どのように活かせるのかについてまとめてください。活動を証明する資料は必須ではありませんが、より説得力をもってアピールできるものであれば、提出したほうが有利でしょう。その他に該当する資格や実績があれば、Ⅰ型と併願するのも可能です。

その7「2次選考について」

最後は2次選考の小論文について。学科別の出題ですが、専門分野に限らず一般的な社会問題がテーマになる場合もあります。ふだんから自分のめざす学科の内容はもちろん、一般的な社会問題に関心を持ちましょう。そして自分なりに意見をまとめておくことが大切です。小論文はもちろん形式も重要ですが、やはり内容が一番。テーマにそっていることと、自分の言葉で書くことに気をつけてください。 次に面接ですが、最低限のマナーはもちろん守らなければなりませんが、AO入試ではいかに個性を表現できるかがポイントですから、ありのままの自分をだせるよう心がけてください。ちょっと目立つぐらいに自分の長所をアピールしてみてくださいね。

その8 「追加資料~出願資料作成のポイント~」

●Ⅰ~IV型共通 「志望理由書」について

入学後の学習目標や進路目標などを明快に表現すること!

  • 畿央大学を選んだ理由
  • 学部、学科を志望した理由
  • なぜAO入試なのか  等々…
評価はA~Eの5段階 です

●Ⅰ型 「自己アピール文」・IV型「専門学科活動アピール文」について

高校時代の活動や成果について、自分の言葉で述べること! またその内容がどのようにこれからの大学生活に生かされるのかを論理的にアピールしてください

  • 高校時代に取り組んだ活動や成果、そこから得たこと
  • これからの大学生活との関わり
  • その他自分のアピールできること等々…
  • ●Ⅰ型・IV型 「活動証明資料」について

Ⅰ型は出願要件(a)~(g)のいずれかについて客観的に証明できるもの 例:高校の調査書、証明書・賞状・大会のパンフレット・新聞等のコピー、学内刊行物、高校教員(顧問)や所属団体代表者による証明書、模型、図面、DVD、CD、写真など 次の2点に注意してください

  • 活動期間・役職(部長・主将などの経験者)・団体競技で大会出場の場合は出場登録メンバーであることが証明できるものを提出 してください
  • IV型は「専門学科活動アピール文」の内容について証明できるもの(例:研究発表をまとめたものや論文・専門学科ならではの取り組みの内容がわかるものなど) ただし提出は必須ではなく、任意です
結局AO入試では「畿央大学で学びたい」という強い思いと、自分をアピールすることが不可欠です。形にこだわるよりもむしろ、なにか主張するものが最も大切だということを忘れないでください。 わからないことがあれば、入学センターまでお気軽にご相談ください。Tel 0745-54-1603(代表) 受験生のみなさんの健闘をお祈りします!