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VOICE 夢をかなえた先輩たち

看護医療学科(看護師)

御前 大地さん

大阪市立大学医学部附属病院勤務
看護医療学科2014年3月卒業
和歌山県立耐久高校出身

代弁者として患者に寄り添う

手術室を専門とする手術室看護師をしています。主な業務は医師に手術器具を渡すことと、フロア全体を見渡してコントロールする司令塔という役割もあります。手術室看護師は患者さんと関わる時間が限られているため、病棟の看護師と比べて信頼関係を築きにくい立場。そこで少しでも信頼し安心して手術に臨んでいただくため、手術の前日にお会いしてお話を伺うという取り組みもしています。この時、フィジカルアセスメントだけでなく、気持ちを傾聴し社会的なバックグラウンドまで情報を得ることが重要。麻酔で眠って手術が始まると、看護師が患者さんの代弁者になります。手術の個別性を高めるためには、「この患者さんはどうしてほしいのか」を最優先に考えますが、既往歴などの書類上の記録だけでなく、患者さん自身を知ることが大切なのです。また大学病院という性質上、難度の高い手術も多くあります。当然患者さんも不安を抱えているので、少しでもリラックスして手術に臨んでいただけるよう寄り添うほか、何ができるかを常に考えています。

看護論理を深めた学外実習での体験

「寄り添う」とは何か。この課題には在学中から関心を持ち、「看護倫理」の授業では先生とも話し合ってきました。また「生命倫理」では理学療法学科、健康栄養学科などの学生とも討論し、多様な意見を交換し合いました。「終末期ケア論」をきっかけに終末期ケア病棟での実習でも「寄り添う」ことについて考えさせられました。そこは亡くなるまでの時間を過ごす場所で、提供する医療は苦痛を和らげるものが中心。病棟内は穏やかな雰囲気で、患者さんも働くスタッフも良い表情をされていました。患者さんの望む医療は、時に医療者が提供したい医療と相反することがありますが、ここでは患者さんを第一に考える大切さを学べました。正直なところまだ答えは出ていませんが、考え続けることが看護師として働くうえで重要な軸になっています。在学時、国家試験に向けての勉強はハードでしたが、大学のサポートがとても心強かったです。数少ない男子学生は今でも月に1回は集まる仲の良さ。学びも仲間も、畿央大学だからこそ得られた大切な宝物です。

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