無限成長美術館 ~国立西洋美術館のその後~


















中村 大志
2018年3月卒業/12期生
ル・コルビュジエは東京上野の国立西洋美術館を、中心から渦巻き状に無限に成長してゆく形式の美術館のプロトタイプとして設計した。コルビュジエ自身は遂にその「成長」を実現することはなかったが、もし彼がその機会を得ていたらと考え、大きく育った同館を構想した。彼の作品群を長期にわたって研究し、おそらく重視されたであろう「ピロティ」「屋上庭園」「モデュロール」の三要素を全館の統一的なコンセプトとして、計画を行った。 また、個々の建物のデザインにあたっては各コルビュジエ作品のモチーフを引用し、この地に足を運んだすべての人がコルビュジエの思想をすべて感じることができる世界で唯一の場所を目指した。