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看護医療学科の新着情報一覧

2013年の看護医療学科の新着情報一覧

2013.10.09

本学教員が、ミクロネシア連邦で健康増進に関する調査を実施中!vol.2

畿央大学の国際保健医療技術協力参入をめざして  『ミクロネシア連邦における高齢者の健康とQOL向上を支援するモデル事業』     畿央大学に入職した時、私はトヨタ財団から受けた研究助成の終盤で、大洋州ソロモン諸島における妊産婦のマラリア予防教育教材の開発に取り組んでいました。 思ったようには事は進みませんし、本務との時間調整など少し焦りを感じることもありましたが、現地からの帰国報告に伺った際に金子章道健康科学部長は、「奈良の畿央大学、日本の畿央大学に留まらず、世界の畿央大学を目指したい。あなたも頑張ってください」と励ましてくださいました。その時、いつか畿央大学が組織として国際保健医療協力に関われたらいいな、と漠然と思ったことを記憶しています。   そしてソロモンのプロジェクトが終了して2年が経過した昨年10月1日から5ヶ月間(2012年10月~2013年3月)、今度は畿央大学開学10周年記念在外研究としてミクロネシア連邦ポンペイ島(州)におけるフィールド調査を行う機会を得ました。テーマは「生活習慣病に関する予防行動に影響を与える要因を探る」というもので、 465名の面接と、523名の身体機能測定を実施しました。 今回の国際保健医療協力への参入に関する提案は、現地での調査期間に生まれたものです。 そして、今回、今年6月に応募したJICA関西センター市民参加協力(海外)『国際協力 次の一歩プログラム』が採択され、9月1日から29日までミクロネシア連邦ポンペイ州に行って参りました。 国際保健医療協力参入への試み『草の根技術協力事業』提案のための事前調査です。『草の根技術協力事業』には『草の根協力支援型』という枠組みがあり、“知識や技術はあるが開発途上国への支援実績は少ない”NGOや大学などの団体をJICAが支援し国際協力活動を後押しします。   『ミクロネシア連邦における高齢者の健康とQOL向上を支援するモデル事業』のアイデアは、先の在外研究フィールド調査で、予想以上に高齢者が少ないと感じたことから始まりました。 事実、面接調査協力者の平均年齢は、男性51.65歳、女性47.48歳でした。ウィークデーの日中ですから、もっと高齢者が多いと考えていたのです。高齢者の引きこもり?重度の生活習慣病で寝たきり高齢者ばかり?さまざまな憶測から、ポンペイ島に住む高齢者の生活や社会の中での位置づけなどに関心を持ちました。   WHO世界保健機関は、途上国を含む世界のほとんどの国で平均寿命が延びていることを示した上で、すべての国や地域は高齢化に向けて準備をするよう呼びかけています。 ポンペイ州の人々にとって高齢者は敬うべき存在で、多くの家庭では、事実、高齢者は敬まわれています。ただ、敬まわれることが必ずしも適切なケアを受けていることとは一致しないので、例えば、何をすることもなく、椅子に座って1日をすごすことで、脳機能を含めた身体機能が損なわれたり、社会との関わりが断ち切られたり、QOLを低下させていることが考えられます。 日本では「介護予防」という言葉があり、高齢者の健康維持増進のためのプログラムはたくさんあります。 生まれ育った国や地域が違っても、人の命の重さが等しいとするのなら、それはどの年代の方々にも当てはまること。高齢者が生き生き元気にすごすことは医療費の削減や家族の介護負担を軽減する、そうした理論も共通のものでしょう。 高齢化社会に備えたシステムの構築、高齢者ケアに対する知識や技術の移転など、日本に蓄積されてきたそのノウハウを国際協力で活用できればと考えます。また、多くの途上国はまだまだ母子保健や教育を優先課題として予算を投入し、高齢者や障害者のケアに目は向けるゆとりがありません。だからこそ、途上国における高齢者や障害者の生活改善や健康課題には外部から技術と資金を持ち込む価値があると考えます。     ▼前回の調査でも訪ねたエリアもあり、今回の私の訪問を待っていてくれた方もありました。「前回のアドバイス、ストレッチ体操と散歩を毎日している」とニコニコして話をしてくれました。     ▼「で、次はいつ来るのさ?もうポナペに住んだらいいじゃない!」と。     ▼高台にある自宅からそのすそ野の娘の嫁ぎ先まで下りてきてくれた高齢ご夫婦。(前列左と前列中央)ご主人は目がほとんど見えません。おそらく白内障と思われますが、手術のできる医師も施設も国内にありません。ほとんどを自宅の中で過ごしているということでした。ブルーの上着は公衆衛生局のスタッフ。     ▼寝たきりになってから7~8年くらいという女性。起こしてあげるとしばらくは自力で座位を保持できる。褥瘡はなかった。時々横の川へ抱いて連れて行き水浴びをさせているとのこと。     ▼ランチを食べながらチームミーティング。     ▼「おまえたちのじゃない、お客さんのだよ」サトウキビを切り出してきてくださった。     ▼83歳というこの女性はこの地域の最高齢。80代の方々は、日本の統治時代に小学生だったので多くはあいさつ程度の日本語は今も話すことができる。しかし、この女性は「耳が聞こえなくなってずいぶん経つので忘れてしまった」とさびしそうな表情で語った。     ▼すっぽんぽんは最高!子どもたちはみな逞しいです。     ▼冠婚葬祭に欠かせない豚,デカイ!近寄られるとかなり恐怖を感じます。     今回は、5つの自治区において60歳以上の地域住民356人(+プレテスト19名)を対象に日常生活の様子や日常生活で感じる障害、生きがいなどについてインタビューを実施しました。 356名という人数はポンペイ州に居住する高齢者の20%弱にあたり、資料としても大変意義があります。これらのデータから『ミクロネシア連邦における高齢者の健康とQOL向上を支援するモデル事業』の意義を主張していきたいと思います。   看護医療学科 准教授 堀内美由紀 【関連記事】 本学教員が、ミクロネシア連邦で健康増進に関する調査を実施中!vol.1 JICA関西facebookページ

2013.10.03

就活レポート~就職活動の現場から~№202

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第202弾! 看護医療学科3期生(14卒) 中村智美さん 藤田保健衛生大学病院 勤務   【その病院に決めた理由】 私は自分自身の学びを積み重ね、看護の知識や技術を向上させ、患者様に安心を感じていただけるような看護師になりたいと考えています。この病院を知ったのは友人の紹介でした。病院見学に行き、教育制度・最新の設備など働き学ぶ環境が整っており「幅広い看護実績」がつめると感じ、ここで働きたいと思ったからです。 【就職活動を振り返って】 4月から合同説明会や病院見学に参加していましたが、なかなか決まらず悩みました。しかし、「焦って行動し後悔をしないように」と看護医療学科の先生方から言っていただけたおかげで納得のいく就職活動ができたと思います。 【就職活動でPRしたこと】 面接では「笑顔」「自分を知ってもらう」ことを意識しました。自分の考えを伝えることが苦手なので、面接官の方たちに自分を知ってもらいたいという姿勢を忘れないように挑みました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 面接練習をして頂き就職サポートの講義を受け、自己分析をすることができたと思います。私は就職試験受験先を決定するのが遅かったのですが、担任の西川さんをはじめキャリアセンターの方が相談に乗ってくださり安心して就職活動が行えました。ありがとうございます。               【後輩へのアドバイス・メッセージ】 悩んだときにサポートしてくださるキャリアセンターの方や先生方がいることはとても力強いことだと思います。 就職活動だけでなく実習や授業、卒業研究などもあり大変ですが、説明会や病院見学、インターンシップへの参加でわかること、感じるものがあると思うのでまず参加してみてください。また、その中で自分の時間も大切にして悔いなく過ごしてください!

2013.10.01

就活レポート~就職活動の現場から~№200

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第200弾! 看護医療学科3期生(14卒) 畑田早紀さん 大阪市立大学医学部附属病院 勤務 【その病院に決めた理由】 病院の募集要項の表紙にあるキャッチフレーズを見たとき、この病院でなら私の目指す“まごころのこもった看護”を実現できるのではないかと感じたのがきっかけです。また、教育・研修制度が整っていて、大学の先輩看護師から「ゆっくりと確実に学べる」と聞いたこと、病院見学会の際に先輩看護師が新人看護師に指導している様子を何度も目にしたことから、知識や技術をしっかりと身につけられるのではないかと感じ、この病院を選びました。 【就職活動を振り返って】 3回生の3月に参加した病院合同説明会から始まり、4回生の4月~6月に気になる病院の見学会に行き志望の病院を決定するまで、散々悩みました。病院見学会やインターンシップに参加するのももちろんですが、大学の先輩看護師から実際に働いてみての生の声を聞かせてもらえたことは、とても参考になりました。志望病院を決定してからは、時間のない中で履歴書作成や面接練習、小論文・筆記試験の準備に大忙し。試験前日から体調を崩してしまい、どうなることかと思いましたが、今までサポートしてくださったキャリアセンターの方々や、当日励ましてくれた友達のおかげで、乗り切ることができたと感じています。 【就職活動でPRしたポイント】 笑顔を忘れず、はきはきと大きな声で、面接官の目を見て話すよう心がけました。面接本番では、予想していなかったことを聞かれたり、緊張でうまく話せなかったりすることもあると思いますが、どんなときでもこの姿勢を忘れずに乗り切りました。また、予測できる質問に関しては、どう答えるかを事前に準備しておき、自分の思いをしっかりと伝えられるようにしました。短い面接の時間の中で、いかに自分の思いを伝えられるか、難しいことだけど大切だなぁと感じました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 悩んだらキャリアセンター、わからないことがあればキャリアセンターと、今思えば毎日のように駆け込んでいました。志望病院決定の相談や履歴書の添削、面接練習と、時間をかけて丁寧に対応してくださり、自分自身納得のいく形で就職試験を受けることができました。不安でいっぱいだった試験前、たくさんアドバイスをくださったり自信を持たせてくださったりと、私が内定を頂けたのも、西川さんを含めたキャリアセンターの方々のサポートがあってこそだと感じています。本当にありがとうございました! 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就活シーズンにも実習があるので、3回生のうちから病院合同説明会に参加して、気になる病院をいくつか見つけておくことをおすすめします。病院見学会やインターンシップは、病院の雰囲気を知ることができて病院選びの参考になるので参加してほしいですが、日程が決められていることが多いので、早いうちから確認しておくと良いと思います。大学の先輩看護師の話はとても参考になるので、ぜひ先生に頼んで連絡をとってもらってください。あと、キャリアセンターの方々は本当に頼りになります。   やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、とけじめをつけながら時間を有効的に使い、勉強に遊びに部活動にアルバイトに、いろいろなことを経験して、有意義な学生生活を送ってください!

2013.09.27

就活レポート~就職活動の現場から~№198

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第198弾! 看護医療学科3期生(14卒) 光武味香さん 京都大学医学部附属病院 勤務   【その病院に決めた理由】 私は、将来がんの患者さんに携わる看護師になりたいと思っています。私が選んだ病院は、がんサポートチームや、がんの認定看護師・専門看護師・認定看護師がおられ、がんの患者さんにとってサポートがしっかりしている環境にあります。また、もうひとつの理由として、マングローブ型キャリアパスという教育制度を導入しており、自分の可能性を広げながら看護師として成長することができる環境下にあることです。この二つの理由から、自分がなりたい看護師像だけでなく、ほかの可能性も考えながら成長できるのではないかと考えたからです。   【就職活動を振り返って】 私は、自分が将来どのような看護師になりたいのか曖昧だったため、7月後半まで病院を決める事ができず迷っていました。周りが内定を決める中、自分が病院を決められないことに大きな焦りと不安がありました。しかし、今思えばあの悩んだ時間は無駄ではありませんでした。自分を見つめ直すいいキッカケです。この期間を使って、授業や実習のことを思い出し、もう一度自分の看護師像を見直すことで、自分が看護師としてどのように働きたいのか、より現実的に考えられるようになったのではないかと感じています。その取り組みが、自分がより行きたいと思える病院を見つけ出すことにつながると思います。   【就職活動でPRしたポイント】 病院合同説明会や病院見学、インターンシップに参加し、積極的に質問などを行ってアピールをしました。面接では、目をしっかりと見て、はきはきと笑顔でしゃべることで好印象を持っていただけたように感じます。自分が本当にこの病院に来たいんだということを態度や姿勢で示すことが大切でした。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターは、とっても入りやすい空気!なにか不安なこと、分からないことがあればすぐに伺いました。スタッフさんはとっても話しやすく、病院に迷っていること、履歴書の書き方、面接の内容など、悩んでいることはすべてサポートしてくださいました。とても良くしてくれるキャリアセンターのおかげで、自信を持って就職活動を行うことができました!   【将来の夢】 上記で、がんの患者さんに携わりたいと言いましたが、それだけに限定せず、自分が看護師としての力を最大限発揮できる看護を模索しながら成長していきたいと考えています。また、「あなたに看護してもらえてよかった」と言ってもらえるような看護師になりたいです。 【後輩へのアドバイス】 4回生になると、残っている実習に加えて、卒業論文や国家試験の勉強、就職活動と、一度にたくさんのことが重なります。なので、早い時期から就職活動をすることをオススメします。早く病院が決まり、内定もいただければ、心に余裕を持って他のことに向き合えます。4回生になってすぐでも早くはありません。そのときはキャリアセンターや先生を頼って、頑張ってください!

2013.09.25

就職レポート~就職活動の現場から~№196

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第196弾! 看護医療学科3期生(14卒) 小西侑介さん 大阪府済生会千里病院 勤務   【その病院に決めた理由】 私は患者さんの命に寄り添う看護師になることを目標にしています。救急看護に携ることによって様々な症例を学び、知識や技術を身につけ救急の第一線でインホスピタルだけでなく患者さんの命を左右するプレホスピタルの活動を学びたい考え病院を選びました。救命救急センターを併設しており、疾病や外傷を問わず1~3次までの救急患者の受け入れ、ドクターカーの出動件数も全国トップクラスとプレホスピタルに力を注がれていることに魅力を感じました。あらゆる分野の知識、技術を身につけることができるだけでなく、充実した教育体制や研修のもと看護師として成長できると感じたからです。   【就職活動を振り返って】 就職先を決めるにあたって、勤務地、一人暮らしができるなどの条件を自分の中できめて就職活動を行ないました。実際の活動としては、4月から病院合同説明会に参加し始めました。その中から気になった病院を選び、6、7月には積極的に病院の見学会やインターンシップに参加しました。7月に希望の病院を決め、応募書類の準備、小論文、面接の練習を担当の谷口さんと進めました。採用試験で一番大切なのは、面接の中で自分の思いや、考えを相手に伝えられるかだと感じました。これまでの実習では自分の意見や考えを発言する場が多く、伝える大切さと難しさを感じました。しかし、そういった取り組みが就職活動に生かされたのではないかと感じています。   【就職活動でPRしたポイント】 病院合同説明会や病院見学会、インターンシップに参加し積極的に質問などを行い、アピールできるように心掛けました。面接では自分がどういった看護師になりたいのか、何故その病院を選んだのかなど書面上だけでなく、口頭でもしっかりアピールできるように心掛けました。   【キャリアセンターと就職サポートセンターについて】 応募書類提の締め切りが間近に迫ったころにキャリアセンターを利用しました。時間があまりなかったのですが、担当の谷口さんは迅速な対応で履歴書や、自己PR文の添削をしていただき無事に書類を提出することが出来ました。面接の練習では入退場の仕方、面接官との受け答えの仕方など具体的に教えていただき、本番では緊張や不安なく挑むことができたと思います。また、小論文は大変苦手だったのですが、谷口さんからは自分の看護観を持つことが大切だと教えていただき、自分の看護観を文章にしました。試験の小論文はテーマが少し違いましたが、自分の看護観とつなげて書くことができました。内定を頂けたのも谷口さんの協力と励ましがあったからだと感じています。ありがとうございます!!   【将来の夢、目標】 救急医療について十分な知識・技術を学び、人の命に寄り添える看護師になりたいと思います。そして、人と人との結びつきを大切にし、その人がその人らしい生活を送れるように支援できる看護師にもなりたいと思います。   【後輩へのメッセージ】 病院は数多くあるので病院の理念や設備、自分の看護観をもとに行きたいところを模索してください。その上で実習での学びや感じたことが大切だと思います。4回生は実習や卒業研究と忙しい時期ではありますが、一つずつ成し遂げていくことで達成感や喜びにつながると思います。諦めずに頑張りましょう!!

2013.09.17

学生広報スタッフBlog vol.92~開学10周年記念 看護医療学科シンポジウム「いのちに寄り添う看護」

皆さん、こんにちは! 看護医療学科2回生の学生広報スタッフ、きーさんです☆ 蝉の合唱が鈴虫の独唱に代わり、秋を思わせる日々が続いていますね♪   今年は畿央大学開学10周年の節目。 各学科で様々なイベントが開かれて来ましたが、今回は開学10周年記念看護医療学科シンポジウムについて書きたいと思います(準備の様子はこちら)。 8月29日にホールで本番さながらのリハーサルも行い、本番を迎えました☆   ▲ 朝の様子。会場の準備も万端!テーマは「いのちに寄り添う看護」 きーさんはまず、学生ボランティアスタッフとして来場者の誘導に携わりました。 受付を終えた来場者を、ホール内にいる別のスタッフと連携してそれぞれの座席エリアに誘導。 顔見知りの畿央生から声を掛けてもらったり久々に顔を合わせたりし、ますます発表のやる気がアップ! ボランティアスタッフ業務の後は、すぐに発表者席へ移動しメンバーとともに発表準備です。   ▲先生方とボランティアスタッフの打ち合わせ        ▲受付の様子。スタッフは看護医療学科1、2回生     ▲ 全員スーツ!正装発表チーム☆              ▲学生への謝礼で頂いた大学オリジナルクッキー!!     最初は1回生の発表。 長い間準備や練習を重ねて来た成果をしっかり発揮し、素晴らしい発表になっていました(^^) 高野山宿泊研修で学んだ事を踏まえ、研修前後で医療職を志す考え方にどんな変化があったのか。そして研修を経てたどり着いた、発表者3名それぞれが目指す看護師・保健師像を熱く語っている姿が印象的でした。   ▲1回生発表者(前列4名) ※写真はいずれも29日の直前リハのものです   続いて2回生!きーさんらの出番です。 1回生の夏休みに履修した「チーム医療ふれあい実習」について紹介。 看護・理学・栄養の混成チームで実習を受けた事で、他学科(他職種)の視点を学べた事や専門外の分からない事を教えてもらうつながりが出来た事を強調しました。 実習から1年経った今、こうした下地があったおかげでチーム医療に必要となる職種横断的な考え方、知識、つながりが保たれていると改めて実感しています。   ▲2回生による発表の様子。   この発表に携わった事で、患者さんとのふれあいやコミュニケーション、病院での様々な体験、チーム医療の素養等多くの学びを得られた実習だったと改めて実感しました。   発表が終われば、次は情報交換会の司会! 1人3役、最後の大仕事です。 まずは舞台上でご挨拶☆  ▲伊藤学科長の閉会挨拶に続いて壇上へ。「昭和生まれ」の部分で笑いも取れました(笑)   情報交換会は他学校の皆さんや畿央大学の先生、学生等で賑わいました。学生が多いのでアルコールは無し。でも、参加した皆さんが親睦を深め、おいしい料理を楽しんでいるようでした☆ きーさんも乾杯の音頭を取らせてもらった後はいろんな人と話し、横のつながりを広げる事が出来ました。     このシンポジウムでの発表を通して、実習で得られた学びを振り返り、より深める事に繋がりました。 また、部外講師の講演やパネルディスカッションを拝聴して看護という職種に就き、それを生業とする上での考え方、哲学というものや「いのち」について深く考えさせられました。 学生ボランティアや情報交換会を通して知り合いも増えました。今後の学校生活を更に豊かに出来そうです☆ こうして得られた学びや仲間を大切にし、今後の大学生活を充実したものにして行ければと思います。   最後に、来場者や共にシンポジウムを作り上げた仲間たちの感想を紹介させて頂きます。   ●看護医療学科2回生 浅野友里 畿央ならではの1回生3学科での合同実習を経験できて、そして初めての実習で学んだこと感じたことを代表して発表できてよかったです。これからも看護の勉学に励み、技術を身につけ3回生の実習へと繋げていきたいと思っています。   ●看護医療学科2回生 寺口沙希 こんにちは!看護医療学科2回生の寺口沙希です\(^o^)/ 今回のシンポジウムでは1回生のチーム医療ふれあい実習について発表させて頂きました。この実習では医療関係者と患者さんの関わりを新鮮な目で学びました。今回の発表のために学びを振り返ることができて良かったです。また発表するにあたっては、どう発表すれば相手に伝わるのかが難しくこれからの課題にしていきたいです。 また、4回生の「へき地・離島実習」の発表はその地に暮らす方々との何気無い会話の様子が心に残りました。 他の学生の学びを聞くことがなかったので今回のシンポジウムに参加して様々な方のお話を聴くことができて良かったです。   ●看護医療学科2回生 永井ひかる 今回、10周年という節目ということでこの記念式典が開催されることになり発表者側として参加することができ、本当に貴重な経験をすることができました。この発表のためにチームが作られその中で個人が役割を担い、互いを補い尊重し、一つのことを目標としやり遂げることができよかったです。この発表の機会で学んだことを今後、医療に携わる者となった際に役立てていきたいです。   ●看護医療学科1回生 田中桃加 今回のシンポジウムでの発表を通して、先輩、後輩との生徒同士の繋がり、また先生との繋がりを感じることができました。このような機会を与えていただき、本当にありがたく思います。   ●看護医療学科1回生 蔦屋茉莉亜 私は、このシンポジウムの1回生のまとめ役をさせていただき、チームワークの重要さを感じました。チームで何かをするときは、それぞれが自分の役割をしっかりとこなすことと、一人一人の積極性が大事なのだなと、実感しました。授業の課題と、シンポジウムの準備で大変なときに、メンバーの友達と励ましたり、役割を分担したりすることで、頑張ることができました。自分一人ではできないことを、抱え込むのではなく、周りに手伝ってもらうことも大切だと学びました。 また、入学してすぐにある、高野山での宿泊研修は、1回生にとってはとてもためになるものだと改めて思いました。あの宿泊研修で周りの友達や、先輩方の話を聞くことでさらに自分の将来の看護師像が明確になったと感じています。 発表の場には居ることはできませんでしたが、関わることができて良かったです。ありがとうございました。   ●天理看護学院3年 匿名希望 大学だから僻地とかに行って学べるのはすごくいいなぁと思いました。研修カリキュラムが充実していて、専門学校とは違う魅力を感じました。   ●天理看護学院3年 匿名希望 私はパネルディスカッションが一番印象に残っています。いのちを考えることは自分をもつことが必要なんだなと思いました。患者さんはどんなことを望んでいるのか知るのはすごく難しいと思います。でも対象を理解して、こうすれば少し楽になるかな?喜んでもらえるかな?ともがき考え実践すること全てに意味があると改めて思えました。 スペリチュアルペインは第三者からアセスメントされないようにしたいっていうのは理想だけど、人が死を前に、病気の苦しさを前にした時なかなかそこまで強くはなれないなあと思います。でも病気になる前からリビングウィルについて考えたり、看護師のプロになるために自分を見つめることが大事と思いました。   ●看護医療学科3回生 唐川知子 実習中なので、実習が終わった先輩と話ができて、大変そうだけど、実習頑張ろうと思いました!     ●看護医療学科2回生 匿名希望 最初は他校の人に対して失礼のない対応とか配布物のミスとかいろんなことができるか心配で不安に思ったけど一緒にいた学生ボランティアの仲間や先生のサポートもあってなんとか無事に終わりました。情報交換会での食事も美味しかったです。   ●看護医療学科2回生 森中美幸 ボランティアスタッフとして参加して、このシンポジウムがたくさんの人の協力をもとに行われていることがわかりました。参加した全ての人が「いのち」について改めて考える機会になったと思います。   開学10周年記念 看護医療学科シンポジウム レポート(オフィシャルサイト)

2013.09.17

本学教員が、ミクロネシア連邦で健康増進に関する調査を実施中!vol.1

看護医療学科の堀内です。9月1日から28日までの日程で,昨年度5カ月間在外研究で過ごしたミクロネシア連邦ポンペイ州へ来ています。 今回は,ポンペイ州における高齢者の生活実態と高齢者のための健康増進事業(日本でいう介護予防事業)実施の可能性に関する調査です。   在外研究中の調査結果等から,現地へのフィードバックの一つとして「高齢者の健康増進のためのシステムの構築」に関する事業提案をミクロネシア連邦ポンペイ州公衆衛生局にしたところ,逆に『畿央大学とのコラボの可能性』を尋ねられました。国際協力を学んだ学生時代からの恩師や海外で活動する友人知人などのアドバイスも参考に,独立行政法人国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力」という国際協力には経験の少ない組織や大学などが参入できる枠組みへ大学組織として参入する,つまり,畿央大学が国の税金を預かり国際保健医療協力に参入するという案を大学に相談し了解を頂きました。 まだ海のものとも山のものとも分かりませんが,JICA関西センターの「国際協力,次の一歩プログラム」というスキームに畿央大学として申請し助成を受けることができたので,まずは,前述の「草の根技術協力」の企画書(12月締め切り)を書いてみようと考えています。   ▼フィールド調査の様子です。   7人で暮らしているが,仕事や学校で日中はひとりという82歳の女性。目も耳も不自由になったのでほとんど家から出なくなったという。日本統治時代に覚えた日本語は今でも少し話せると,日本語で自己紹介をしてくれた。   ▼10人を超える大世帯だけれど,やはり昼間はひとりという76歳の女性。   ▼火を起こすのは大仕事なので,料理をするのは一日一回。 特に日中独居高齢者がひとりでかまど仕事をすることはありません。   ▼息子や嫁は働きに行っているので,孫の世話をしているという高齢夫婦 孫が祖父母を看ている世帯も多い。 世界では途上国を含むほとんどの国で平均寿命が延びており,WHOも高齢化への対応をすべての国と地域に呼びかけています。 しかし,国際保健医療協力の対象分野としてはまだ焦点は当たっていません。 命の重みが,生まれた国や地域に左右されることなく平等であるために,自分にできることはなんだろうかと国際保健の道に進みました。 その時々で立ち位置やアプローチの方法は異なりますが,医療支出の財政負担を考えると経済力に乏しい国や地域ほど予防に力を入れる意義は大きく,元気な高齢者を支援する保健政策の重要性をわかりやすい形にして関係機関に説明していければと考えています。 看護医療学科 准教授 堀内美由紀

2013.09.09

開学10周年記念 看護医療学科企画シンポジウムを開催しました。

平成25年8月31日(土)、心配していた台風が温帯低気圧にかわり雨の上がったこの日、13時から18時まで、看護医療学科企画によるシンポジウムを開催いたしました。この日のために早い段階から準備をしてきましたが、当日は教職員と12名のボランティア学生とで朝早くから集合して最終確認をし、12時からの受付を開始しました。風はまだ強かったのですが、奈良県内の看護学生や先生方、病院の臨床指導者や卒業生など、総勢300名近い方々に来ていただくことができました。      シンポジウムのテーマは「いのちに寄り添う看護」です。13時より冬木記念ホールにて、坂田進看護医療学科主任の司会のもと、冬木正彦副学長、金子章道健康科学部学部長の挨拶で無事開会となりました。     最初に、「仏教看護・ビハーラ学会」会長、「死の臨床研究会」世話人であられる淑徳大学の客員教授の藤腹明子先生による基調講演が行われました。 先生は平成8年からより日本的な看護である仏教看護を研究され、平成16年には仏教看護・ビハーラ学会を創設されました。基調講演では、いのちの生老病死に寄り添う看護、仏教看護の考え方、看護者として必要なこと、などを実際の患者さんのアンケート結果も交えてお話されました。 その中でも、患者さんに人気のある看護師の特徴は、「いつも笑顔が美しいこと」「美しい立ち居振る舞いや言葉が静かであること」「患者さんと同じ目線で接すること」であり、いつも笑顔で心遣いのできる親身な看護師像はいつの時代も変わらないものだと感じました。 最後に、寄り添う看護を実践するために大切なことは、「人はどこからどのような目的を持って生まれ、また、どのように生き、どのような最期を迎えたいのか」ということを理解した上で、看護者自らの生死観を育むこと、そして、誰もがこの世で一番愛しいのは自分であるから、それゆえに自分のために他人を害してはならない、という最も基本的なことを教えていただき、とても貴重な学びができました。       休憩の後、「いのちの現場にふれて」というテーマで、本学学生による学びの発表が始まりました。発表は4つで、1年次に行われる「新入生宿泊研修」「チーム医療ふれあい実習」、3年次後期の「臨地実習」、4年次の「離島へき地医療体験実習」です。看護医療学科で入学直後に行われる高野山での新入生宿泊研修では、先輩の基礎看護学実習体験と高野山大学・山脇雅夫教授の講演「悲しみから学ぶ」を通して、さらに、さまざまな看護学領域の「臨地実習」を通して、学生はそれぞれにいのちの大切さを実感し、心のケアもできる看護師になる夢を話してくれました。       また、畿央大学の特色でもある健康科学部の看護医療、健康栄養、理学療法3学科のコラボチームで行われる「チーム医療ふれあい実習」では、学科間での学びの比較や実際のコミュニケーションスキルについての学びを話してくれました。      さらに、「離島へき地医療体験実習」の発表は、実習場である島の特徴と看護を関連付けた密度の濃い内容でした。     1部の最後で、本学看護医療学科の堀内美由紀准教授による在外研修で得られた成果が発表されました。堀内准教授は、昨年9月から半年間、ミクロネシアポンペイ州において運動習慣を促進・阻害する要因について研究されました。ポンペイ州の女性は、BMIの超高値を示し肥満が多いという内容に驚かされました。また、言葉は通じなくても想いは伝わることや他国を知り他国を助けることは、日本にとっても大切であるということが心に残りました。     第2部はパネルディスカッションです。テーマはシンポジウムのテーマである「いのちに寄り添う看護」です。コーディネータは本学看護医療学科の河野由美教授と基調講演をして下さった藤腹明子先生の2人で、5人のパネリストによる発表と討議が行われました。     最初に、天理看護学院教務主任の大田容子先生が発表されました。専門職として「いのちに寄り添う看護」ができる力をつけるためには、日々の看護実践活動が大切であるとお話されました。そして、患者さんを理解したいという看護学生のエピソードから、未熟であることや怖さに対して勇気を持つことの大切さを学ぶことができました。 2つ目は、本学看護医療学科の舩瀬孝子教授より、老年看護学領域実習での本学学生の学びをルースジョンストンの「聞いてください看護婦さん」やトラベルビー、ペプローの言葉を題材に話され、人間関係の成立には信頼関係が大切なことや患者さんから謙虚に学ぶことの大切さを学ぶことができました。 3つ目は、大和高田市立看護専門学校学生の菊谷俊彦さんが受け持ち担当された患者さんのエピソードを発表しました。患者さんの想いを理解し、誠意をもって看護することにより、患者さんが自分のことを思ってくれていると感じることが看護の基本ではないか、と話してくれました。 4つ目は、本学看護医療学科4回生の松元佑莉香さんが緩和ケア病棟での実習の学びを発表しました。「いのちに寄り添う看護」は、精一杯生きようとする患者さんがその人らしく生きることを支えることであると話してくれました。 5つ目は、奈良県立奈良病院の小林さゆり看護師が前職場の緩和ケア病棟での体験を発表されました。がん終末期の患者さんが看護によって変化することに、会場は驚きに包まれました。相手を気遣う気持ち、心温まる声掛け、患者の心の叫びに耳を傾ける(傾聴)こと、相手の気持ちに共感する姿勢(共感)など、そのどれもが看護にとり非常に大切であることを教えていただきました。加えて、河野教授が看護は無力である自分を感じることが大切であると語られました。 最後は、本学看護医療学科の伊藤明子学科長の挨拶でした。本学の建学の精神である「徳」「知」「美」の学びが共有できたこと、どの国に生まれてもいのちは同じ重さであり、国際的な視点が大切であること、などを話され締め括られました。     その後は、学生主催による情報交換会が食堂棟に場所を移して行われ、教職員・学生共々大いに盛り上がりました。     不安定な天候にもかかわらず、多数の方々に参加していただき、ありがとうございました。また、協力くださった学生ボランティアの皆さん、ありがとうございました。 多くの皆様方のお蔭で、今年、看護医療学科は6年目を迎えることができました。今後とも引き続き、皆様方のご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

2013.09.03

第5回やまとフォーラムを開催しました。

冬木学園教員と地域で活躍されている多彩な方々を講師に迎え、第5回やまとフォーラムを開催!   学校法人冬木学園(畿央大学)は地域の文化交流の要となり、その発展に貢献することをめざしています。やまとフォーラムでは、畿央大学はじめ冬木学園各校の教員とともに、地域の実社会で活躍されている方たちを講師に招いて教育・文化・健康に関する14の公開講座を開講しています。基調講演を含めてお一人様3講座に参加いただけます。   例年は8月最後の日曜に開催していましたが、畿央大学開学10周年記念事業等と曜日の調整から、今年は2013(平成25)年9月1日(日)に、『第5回やまとフォーラム』を開催しました。     この日は、台風15号の到来で開催が危ぶまれましたが、温帯低気圧に変わり雨模様ながら無事ご来場者をお迎えすることができました。お客様の受付・誘導・各教室で講師紹介などをするのは畿央大生約30名のボランティアで、やまとフォーラム運営にはなくてはならない存在で手作り感いっぱいのイベントになっています。     開会にあたり、冬木学園理事長(畿央大学学長)冬木智子先生からは「畿央大学を開学して記念の10周年の節目を迎えられたことは地域の皆さまのおかげ」との感謝の言葉が語られ、続いて地元広陵町山村吉由町長からはその御祝いと大学のある町として発展している広陵町の様子を紹介するご挨拶がありました。   坂本信幸氏の基調講演には約350名、1限目7講座350名、2限目6講座300名、のべ約1,000名を超える受講者にお越しいただきました。   今年の基調講演は、「古事記」、「日本書紀」、「万葉集」のふるさと、奈良県が推進する『記紀・万葉プロジェクト』に呼応する形で、万葉集の著名な編者であり、また高岡市万葉歴史館館長・奈良女子大学名誉教授坂本信幸氏をお招きして、『葛城の万葉歌と大伯皇女の歌』と題してお話いただきました。     坂本講師の読み上げる万葉歌によって、1300年の時代を遡って昔の大和人がどのような思いで生きていたのか、宮廷の暮らしは華やかだったのか、政変にあけくれるなかでも兄妹や愛しい人を慕う恋の歌によって古代へと引き寄せられてしまいます。この日の講演に合わせて畿央大学近辺の葛城地域で詠まれた万葉の歌を現在の推定地の写真や地図を示して解説していただき、とても親近感のわく、わかりやすい講演でした。私たちは固有名詞として「万葉集」を知っているだけで、その中身に触れる機会は少ないので、とても勉強になったのではないでしょうか。   基調講演に続くⅠ限目(14:40~15:40 )7講座、Ⅱ限目(16:00~17:00)6講座の概要を紹介します。   【No.1】重信茜講師:香芝市役所 高齢福祉課、地域包括支援センター保健師 「ラジオ体操で健康!元気!~たった3分であなたも変われます~」 誰もが知っているラジオ体操。健康維持、介護予防に最適で短時間で簡単にでき、様々な効果があるラジオ体操の魅力について、実技を交えながら紹介していただきました。     【No.2】北田善三講師:畿央大学健康科学部 健康栄養学科教授 「健康長寿をめざして~『養生訓』にみる健康づくりの秘訣~」 生活習慣病が死因の上位を占める現代にも通じる、短命といわれた江戸時代に84歳の長寿を全うした貝原益軒の養生訓の教えを解説していただきました。          【No.3】西本登志講師:奈良県農業センター総括研究員 「美味しい野菜の新品種をつくりたい!~トウガラシ、イチゴ、菜っ葉の新品種の紹介~」 カプシエイト効果のある育成中の新しい「ヒモトウガラシ」、10年もかかったイチゴの新品種「古都華」、大和真菜の新品種「夏なら菜」・「冬なら菜」の特徴と育成の苦労話などをお聞きしました。      【No.4】中山順講師:畿央大学健康科学部 人間環境デザイン学科准教授 「人にやさしい生活環境づくり~みんなに快適で魅力ある生活環境を求めて~」  高齢者も含める皆にわかりやすく、使いやすく、魅力的な生活用品や空間について、ベビーカーやエレベーターなど私達の身の回りのものを例に挙げ、ユニバーサルデザインの視点から考察しました。      【NO.5】上山好庸講師:あすか劇団「時空」主宰、写真家JPS会員 「先ず思うこと、すべてはここから始まる~手作り舞台はこうして出来上がる~」 15年前に立ちあげた手づくり劇団「時空」は毎年千人以上の観客の前で幻想的な明日香の魅力を大掛かりな舞台装置を用いて演じています。その足跡をたどりながら地域の活性化、地域づくりのあり方を語っていただきました。      【No.6】堀江尚子講師:畿央大学健康科学部 看護医療学科准教授 「孤独死のことについて考えます~それは人ごとではありません~」 孤独死の背景として家族構成や地域社会の変化があり、いまや放置できない社会問題となっている現状を考察し、全国における取り組み事例などを紹介しつつ、みんなが希望を持てる社会づくりについて考えました。      【No.7】石井正信講師:田原本町観光協会事務局長、元奈良県公民教育研究会副会長 「日本人の美しい心が日本を救う~国中と邪馬台国?~」 畿央大学は『太陽の道』の線上にあり、まさに大和の真秀ろばです。この地は大和心と日本文化(稲作文化)の発祥地です。古事記から大和心を紐解きわかりやすく説明していただきました。      【No.8】片上裕之講師:片上醤油 代表者 「醤油 再発見 ~醤油の歴史や種類などをわかりやすく解説~」 毎日使っていて、あまりに身近な醤油ですが、これまでの発展、歴史を振り返り、理解を深めるとともに、現在の醤油の種類やその特徴、使い方などをわかりやすく解説。受講生の皆さんに黒豆の醤を試食していただきました。      【No.9】大城愛子講師:畿央大学教育学部 現代教育学科講師 「スウェーデンの子育て支援と保育 ~仕事と子育ての両立を支えるシステムとは~」 北欧スウェーデンでは女性の就労率の高さと共に高い出生率を維持しており、子どもは社会のものであり“社会的子育て親”の考え方で保育費も安価、小学校から大学まで学費は無料です。日本との制度の違いは根本的に物の考え方の相違があることを学びました。     【No.10】田尾秀寛講師:東寺真言宗権少僧正、四国八十八ケ所霊場会、四国別格霊場会、西国三十三ケ所霊場会の公認先達 「お遍路の社会学」 四国霊場開創1200年を来年に控え、お四国には年間50万人の方がお参りに訪れています。本四架橋後バス遍路が盛んになり世界遺産登録に向けて活動している様子など、お遍路さんについてさまざまな観点からわかりやすい言葉で教えていただきました。      【No.11】近藤芳嗣講師:県民招待作家、奈良市天理市芸術協会員、水門会員、近藤豆腐店代表取締役 「入江泰吉先生に学んだ事 ~表現芸術としての写真~」 大和路は歴史とそこに生きた人々のドラマ。…と自らの作家活動の原点を入江泰吉先生は記述しています。情緒性、空気感、滅びへの愛着などが作品を通じて感じる事が出来ます。今回やまとフォーラムちらし(表面)には入江先生の“二上山暮色”を拝借し、入江ワールドの一端にも触れています。      【No.12】峯松亮講師:畿央大学健康科学部 理学療法学科教授 「筋トレ?いいえ、骨トレ! ~転ばぬ先の骨トレーニング~」 骨折は寝たきりの原因となります。健康のために体を鍛えるように、骨も鍛えることができます。骨粗鬆症と運動を中心にその予防法を概説。運動と栄養のバランスをとって転ばぬ先の骨トレへの挑戦を推奨していただきました。      【No.13】米田安佐子講師:香芝市保健センター 保健師 「あなたにも忍び寄る・・・がん! ~私は大丈夫 そんなあなたが心配です~」 日本では1981年から、がんが死亡原因の第1位を占めており、現在では3人に1人ががんで死亡すると言われています。がんのことをクイズ形式で紹介しながら、がん予防についてみんなで考えてみました。     地域のみなさまに支えていただき、今年でこの「やまとフォーラム」は5回目を、また畿央大学も開学10周年を迎えることができました。心から感謝申し上げますとともに、今後ともご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。

2013.09.01

就活レポート~就職活動の現場から~№193

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第193弾! 看護医療学科3期生(14卒) 三橋政仁さん 奈良県立医科大学附属病院 勤務   【その病院に決めた理由】 私は将来、認定看護師になりたいと考えており、認定看護師になるための助成制度の有無を含めた環境があるのかなどをみてどの病院にするのかを決めました。ほかの理由としては、大学病院では診療科も多くあるため様々な患者と関わることができたくさんの経験ができるのではないかと考えたからです。もう一つの理由としては、大学病院では様々な職種の数多くのスタッフが働いておられるため常に新しい刺激を受けることができ看護師として成長できるのではないかと考えたからです。 【就職活動を振り返って】 私は8月ごろまで希望の病院をひとつに絞れず迷っていました。そして、実習なども重なって病院をひとつに決めたころには願書の締め切りが迫っており、急いで願書の用意をしました。なので、病院合同説明会やインターンにも積極的に参加し就職活動を早くから始めといたほうが余裕をもっていけると感じました。願書を出してから試験までは少し時間があるので面接の質問の準備や面接練習をしっかり行うことができました。   【就職活動でPRしたポイント】 面接ではとにかく大きな声ではっきりと答えるように心がけました。そして、私の長所や今まで頑張ってきたことを伝え、そのことを就職してからどのようにいかしていきたいのかを伝えました。また、面接中に質問はないかと聞かれたときには質問を行い、本当にこの病院にいきたいという気持ちをアピールしました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターでは願書の自己PR分の添削から面接練習、御礼状の書き方などなにからなにまで相談にのってくれます。面接練習も納得のいくまでしてくれるので本番はリラックスして臨むことができると思います。わからないことや困ったことがあるとすべて対応してくれるので安心して就職活動をすることができました。   【将来の夢】 私は、ケアを行っていくうえで重要なのは患者さんとの信頼関係であると思っています。なので、患者の心に寄り添うことができ全ての患者さんと信頼関係を築くことができる看護師になりたいと思っています。将来は認定看護師の資格をとり、その知識や技術をいかして一人でも多くの患者と関わっていきたいと考えています。   【後輩へのアドバイス】 看護医療学科では卒業研究や国家試験の勉強も重なってくるのでいきたい病院が決まっているのであれば早い段階から計画をたて行動することが大切だと思います。わからないことがあればキャリアセンターや資料室に情報があるので利用したほうが良いと思います。

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