畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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2019年7月17日(水)

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第2回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が7月12日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生と教員がレポートします。

 

こんにちは!今回の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の教員2名と私たち学生8名が参加してきました!

 

また地域の方たちの参加は、住民の方々や、御所市の地域包括支援センターの方、地域ボランティアの方も含めて15名の参加がありました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」1-1

▲学生ボランティア

 

<午前の部>

~認知症についての講話~

午前の部は認知症サポーター養成講座として、畿央大学の島岡先生による認知症についての講話が実施されました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」2-1

▲認知症についての講話

 

講話では、認知症高齢者の介護経験がある方が書かれた絵本「ばあばはだいじょうぶ」の紹介や認知症の統計、分類、症状、改善・予防・対応方法についての話が行われました。絵本では小学生の主人公の祖母が認知症になっていくことに対する戸惑いや作者の思いなどを感じとることができ、私たちも聞いていて胸が熱くなりました。また、最新の情報として、高齢者の難聴が認知症に影響を及ぼす可能性があるという話もあり、認知症への理解が深まりました。

 

~学生によるアクティビティ~

講話の後は、脳を刺激する活動として学生によるアクティビティ『後出しじゃんけん』と『もしもしかめよの手遊び』を実施しました。

 

『後出しじゃんけん』は、学生に勝つ、もしくは負けるように、後出しでじゃんけんをするゲームで、初めは手だけを使用していましたが、後半では足も使用し、手と足同時にじゃんけんを実施しました。皆さん、勝つ方はわりと簡単にできるようですが、自分が負けるように後出しじゃんけんをするのは難しく、苦戦されていました。後になるにつれてどんどんと難易度が上がっていき、「手は学生に勝つ、足は学生に負けるように出してください」という説明に、「えー!難しい!!」という声も上がっていましたが、笑顔で楽しみながら参加してくださいました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」3-1

▲皆さん一緒に後出しジャンケン♪

 

『もしもしかめよの手遊び』は、童謡「うさぎとかめ」のリズムに合わせながら、片手をグー、もう片方の手をパーにして、グーにした方の手を隣の人のパーにした手の上に乗せ、手を一回叩くごとに交互に変えていくゲームです。はじめは隣の人と手を合わせるのをためらう様子も見られましたが、学生が間に入り一緒に行うことで、皆さんが一体化してゲームを楽しむことができました。手を一回叩くごとにパー・グーを交互に変えるのは難しそうにされていましたが、何度か実施していくうちに慣れてこられ、リズムのスピードを上げながら実施していきました。こちらも皆さん笑顔で、歌も歌いながら楽しそうに参加してくださいました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」4-1

▲もしもしかめよの手遊び

 

アクティビティ後は学生も一緒にコーヒーをいただきながら、参加してくださった皆さんとお話をすることができました。「楽しかった」と言って下さる方も多く、学生自身も楽しみながらカフェに参加することができました。認知症について、基本的な知識だけでなく、認知症の方を介護している人の思いや最新の情報なども学ぶことができ、認知症について改めて考え直す良い機会になったと感じました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」5-1

▲参加者さんとの語らい(ご本人様の許可を得て写真を掲載ております。)

 

看護医療学科4回生 田中香名子

 

<午後の部>

~認知症の人の介護について語る会~

午後は「認知症の人の介護について語る会」として、認知症の人やその家族・介護者、介護経験者やケアマネジャー、地域包括支援センター職員、大学教員などが集い、認知症の人の介護について語り合う場を設けています。今回も11名の参加がありました。

今回は、認知症の人や介護者に対する地域の支援の在り方や、ご近所との付き合い方等について話し合いました。

認知症高齢者が一人暮らしをしていると、何かとお世話をしてくださる近隣の方がいてくださりありがたい反面、距離が近すぎて、離れて暮らす家族がプレッシャーに感じることがあるという話や、新興住宅地ではあまり近所のことを干渉しないため、何かあった時に不安と感じているという話もありました。しかし、地域によっては、住民同士の話し合いで、75歳以上の人はゴミ当番の立哨を免除しようと決めたり、自分がゴミ出しする際はついでに隣人の高齢者にも声を掛けて一緒にゴミを持っていくなどの工夫をしていらっしゃる方もおられました。また、御所市では、大型ゴミや不燃物の回収を電話で依頼すると家の前まで取りに来てくれるサービスが始まったそうです。

このように、地域の住民や行政が協力し合って認知症の方やその介護者が暮らしやすくなる地域をつくっていくことが大切だと再認識しました。

 

第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」6-1

▲認知症の人の介護について語る会

 

認知症の人の介護の話を他人事として捉えず、みんなで分かち合えばもっといろんな解決策が出てきて、たとえ自分が認知症になったとしても安心して過ごすことができる地域づくりにつながると考えます。認知症にご興味のある方は、ぜひ一度お越しください。

 

次回は10月11日(金)10時から、若年性認知症の丹野さんをゲストにお招きして行います。皆さんのご参加をお待ちしています。

 

看護医療学科 助手 島岡昌代

 

【関連記事】

・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2019年7月17日(水)

近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。

 

【第4回:7/9(火)】

〇好きな遊び

〇手遊び『おほしさまはなかよし』

〇絵本『みんなのおねがい』

〇七夕製作

 

今回は6組の親子が参加してくださいました。今期4回目の活動ということもあり、それぞれの子どもたちが好きな遊びをのびのび楽しんでいました。すべり台がお気に入りで何回も繰り返しすべり台で遊んでいたり、電車のレールを作って電車を走らせたり、おもちゃの水道で手や野菜を洗ったりして遊んでいました。

色々なものに関心を持ち、お母さんの元を離れて遊ぶ姿も多く見られました。

 

マミポコ・親子ひろば1-1

 

七夕制作では、シールを貼ったり折り紙をちぎって貼ったりと色々な素材に触れて製作ができました。それぞれオリジナルの織姫と彦星が完成し、それを持って嬉しそうにしている姿が見られて私たち学生も嬉しかったです。

 

マミポコ・親子ひろば2-1

 

前期の活動は、今回で最後でした。今期の間、学生自身不十分な点も多々あったと思いますが、たくさんの親子が参加してくださり様々なことを学び、嬉しいと感じる瞬間もあり、毎回楽しく活動させていただきました。

これからもより安心安全に楽しく活動していただけるよう学生一同努力していきたいと思っております。また後期の活動については、大学のホームページでご案内させていただきますので確認お願いいたします。

 

現代教育学科3回生 古川咲

 

【関連記事】

2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第3回活動報告!

2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第2回活動報告!

畿央大学付属幼稚園の園児たちが大学に来てくれました!~マミポコ・親子ひろば

2019年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動報告!

2019年7月16日(火)

2019年7月9日(火)、奈良県全域でナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)が行われました。

シェイクアウト訓練とは、地震の際の安全確保行動1-2-3「まず低く、頭を守り、動かない」を身に付けるためのシンプルな訓練です。元はアメリカで始まった一斉防災訓練で、日本でも全国各地に広がり、2018年は6,297,584名参加の登録があったそうです。(The Great Japan ShakeOutホームページより)

 

シェイクアウト訓練『安全確保行動1-2-3』

ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)を実施しました。1-1

 

畿央大学も毎年この訓練に参加しており、今年も1限目授業の終了直後、地震を知らせる放送に合わせて、キャンパス全体で1分間の訓練を行いました。

 

ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)を実施しました。2-1-down

 

地震が発生した時の初期行動は、屋内では、机などの下にもぐって頭と身体を守る。屋外にいるときは、カバンなどで頭を守りながら落下物の危険のない広い場所に避難する。

 

ナラ・シェイクアウト(奈良県いっせい地震行動訓練)を実施しました。4-1-down

 

毎年のようにどこかで大きな地震が発生している昨今、地震の危険をより身近に感じている方も多いと思います。「地震発生=自分の身を守る」という意識を持ち、それを行動に直結させる、そのためにもこういった訓練はよい機会となります。また、こういった訓練をきっかけに、自分自身や身の回り、ご家庭での地震に対する備えについても再確認してみてはいかがでしょうか。

学生および教職員のみなさま、ご参加いただき、ありがとうございました!

2019年7月16日(火)

看護医療学科の3回生前期に開講している「急性期看護学援助論Ⅱ」では、102名の受講生を対象に、救急看護や周手術期看護の実践場面を想定した演習を取り入れた授業を行っています。

これまで、実習先の病院で受け持つ機会が多い疾患を対象に、8つの事例を用いた看護過程の展開を続けてきました個人で患者情報を抽出し看護過程の展開を進めるだけでなく、7~8名のグループで一つの事例を掘り下げていくのがこの授業の特徴です。6月末には、それぞれの学習成果の発表会が行われ、活発な質疑応答や議論を交わしています。

今回は、自分たちが取り組んだ事例の患者を想定したモデルを作り、術後の状態を全員で共有できるように説明するという総仕上げの演習の様子をレポートします。

 

患者モデルを通して学ぶ手術後の看護~急性期看護学援助論Ⅱ~1-1

▲事例の患者を想定したモデルづくりに真剣な学生

 

この授業の学習目標は、「術後看護の基本技術が修得できること」「手術を受けた患者の個別性を考慮した計画立案と実施ができること」で、この日の演習では、学生が術後の患者の状態をつくり、その状態に応じた全身清拭を計画するという内容でした。

 

授業では、後期から始まる臨地実習を見据えて、受け持ち患者さんをイメージしたうえで、手術を受けた患者さんが順調な回復過程を辿るために必要なケアの手段を考えることをめざしています。4月からグループワークを続けてきたメンバーが力を合わせて、自分たちの患者さんについて紹介していきます。

 

患者モデルを通して学ぶ手術後の看護~急性期看護学援助論Ⅱ~2-1

▲胸部の骨を外して狭心症の手術を受けた患者さんを想定したモデルについて解説する様子

 

学生は、患者役と看護師役を演じてシミュレーションをしますが、即席で設けた「ランウェイ」に登場しモデルのように振舞います。全身麻酔で手術を受けた直後の患者さんには、複数の血管から点滴がされ、手術部位にドレーンとよばれる「排液用の管」が挿入されています。また、膀胱内にカテーテルが留置された状態で排尿の管理がなされます。

このように、患者役の学生も実際にドレーンや点滴を入れているかのように、患者モデルをつくりあげました。

 

患者モデルを通して学ぶ手術後の看護~急性期看護学援助論Ⅱ~3-1

▲人工股関節置換術後の患者に留置されているドレーンのメカニズムについて解説する

 

演習の中では、ドレーンから出てくる排液の色も、実際の手術後に近い色合いになっています。これは、学生がドレーン挿入部位と挿入目的を正しく理解するためにも大切ですが、実習が始まったときに、手術後の患者さんが挿入しているドレーン排液の異常を早期発見するためでもあります。写真の事例では、股関節の手術後、自分で歩けない患者さんへの看護を考えましたが、片足が使えず、普段通りの生活ができない患者さんのつらさや手術後の痛みを適切に軽減して、手術後におこる肺炎などの合併症予防における看護師の役割を学ぶことができました。

 

膝関節に人工関節を置換した事例では、一般にも広く知られているエコノミークラス症候群(下肢に形成された静脈血栓が肺に移動して肺梗塞を引き起こす症状)を予防する目的で、下腿に包帯を巻きます。学生は、包帯法についてすでに学んでいますが、膝に大きな手術創があり痛みを伴っている状態の患者さんへの包帯巻きは、簡単ではないようでした。

 

患者モデルを通して学ぶ手術後の看護~急性期看護学援助論Ⅱ~4 -1

▲人工膝関節術後には、深部静脈血栓予防のため、弾力のある包帯をしっかりと巻きます

 

9月になると「急性期看護学実習」が始まり、手術を受ける患者さんを実際にケアすることになります。手術を受けるということは、身体的な侵襲だけにとどまらず精神的な不安や仕事に支障をきたす、家事ができないなど社会的な問題も発生します。そのような対象を全人的に捉え少しでもお役に立てること、また、手術後の回復過程を促進するための看護について実践の場で学びを深めてくれることを教員一同願っています。

 

患者モデルを通して学ぶ手術後の看護~急性期看護学援助論Ⅱ~5-1-down

 

3回生の皆さん、学習の成果を実習で十分に発揮できるようにしっかり準備を整えていきましょう。 

 

看護医療学科教員(急性期看護学) 林田麗・大友絵利香・大島恵子・菊谷美代子

 

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卒業生に学ぶ心肺蘇生法!~看護医療学科「急性期看護援助論Ⅱ」

「急性期看護学援助論Ⅱ」患者モデルを想定した援助法~看護医療学科

2019年7月14日(日)

2019年5月30日(木)、教育学部必修科目「ベーシックセミナー」および「現代教育論」の拡大授業として、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校(以下、「附属池田小」)を訪問しました。この行事は今年で10回目となります。学生が学校教育の現場を訪れ、児童たちの学習や生活の様子を直接学ぶことができる大変貴重な機会となっています。

 

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2001年(平成13年)年6月8日、刃物を持った男が校内に侵入し、幼い児童と教員を殺傷する事件が起こりました。事件後、附属池田小では安全で安心な学校づくりを目指し、教職員が中心となって保護者や大学関係者が連携しながら様々な努力が積み重ねられてきました。こうした取組により、2010年に日本で初めてWHO(世界保健機構)のInternational Safe Schoolに認証、さらに2015年に日本セーフティプロモーションスクール協議会のSafety Promotion Schoolにも認証されました。

 

今回の訪問では、教育に関わる仕事を志す学生として、学校を安全で安心できる学びの場とする附属池田小の取組を学ぶこと、また授業参観を通じて教員の児童への学習及び生活指導の在り方を学ぶことを目標としています。

 

【児童の皆さんによるお出迎え】

当日は、さわやかなお天気に恵まれ、学生たちは、校門前で「来校者」の吊り下げ名札を受け取り、並木通りを進んで学校玄関前に集合。玄関では、児童の皆さんが「〇年〇組です。ご案内します。」と丁寧にあいさつをしてくれ、各教室に案内してくださいました。児童の皆さんの笑顔のおかげで、学生たちもすぐに打ちとけられた様子でした。

 

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【授業参観】

各教室に分かれた学生たちは、3・4時間目の授業を参観させていただきました。算数や国語、英語、理科など様々な授業を見学しました。授業の中で直接児童と関わることができるように配慮をいただいたクラスもあり、学生たちが、時には真剣にメモをとり、時には楽しそうに児童と話している様子が見られました。廊下を挟んで教室が設置されていますが、廊下側の壁がなく、開閉式のドアのみのオープン教室となっています。向いにある教室から声などが聞こえてくるのですが、児童の皆さんが集中して学んでいる姿がとても印象的でした。また、各階には「先生コーナー」が設けられており、学年集団の先生が待機されています。こうした空間を学校に設けることなど安全で安心な学校を目指す附属池田小の工夫が随所に見られました。

 

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【給食・昼休み】

給食の時間も引き続き持参したお弁当を食べながら児童たちと楽しく過ごすことができました。昼休みに楽しく児童のみなさんと遊ぶ姿も見られました。

 

【安全で安心できる学校づくり 「子どもを守る」 -附属池田小学校事件から学ぶー】

給食後の休憩時間をはさみ、午後は体育館で「安全で安心できる学校づくり」について安井先生より講義を受けました。事件当時の校舎見取り図を見ながら、体育館を出て実際の侵入経路を歩き、事件の概要について学びました。当時のお話をお聞きし、事件で犠牲になった児童8人の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」に献花し、学生の代表が鳴鐘し全員で黙祷をささげました。事件以後も子どもが犠牲になる事件が続いています。この事件をきっかけに大きく学校が変わりました。正門が閉まり、学校の安全は教職員が守らなければいけないという意識に変わりました。事件当時から勤務されている佐々木校長先生は、6月8日に行われた犠牲者を追悼する式典「祈りと誓いの集い」のあいさつで、『「子どもが犠牲になる悲しい事件は本校が最後にはならず、学校や社会の無力さを感じることもあるが、諦めれば学校は学校でなくなり、社会は社会でなくなってしまう」とし、「学校が安全で安心できる場所であるように、これからも努力を続けます」と誓った。』という新聞記事を拝見しました。改めて事件を風化させてはならないと感じました。教員の道を志す学生として、この事件を重く受けとめ、学校安全をどのように進めていくのか考え続けてほしいと願っています。

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【学生の事後レポートより】

学校訪問後、参加した学生に振り返りのレポートをまとめてもらいました。

以下、その一部を紹介します。

 

■小学校に向かう道中で感じたのは、敷地がとても広く、校舎までが長い坂道になっているということです。グラウンドや校舎は木やフェンス、溝があったりなどして正門(玄関)からでないと校舎内へは入れないとても厳重な構造になっていました。玄関前は障害となるものが何もなく開け広げた場所で死角がない状態にしてありました。

 

■子どもたちはみんな積極的に手をあげ発表して、自分の意見をしっかり先生や友達に伝えていました。先生は子どもの発表を頷き、相槌を打ちながら最後までしっかり聞き、「いいね」とほめてから、その発表が関連した疑問をみんなに投げかけていました。先生は参加型の授業をしていて、子どもたちみんなが生き生きと取り組んでいたところが印象的でした。

 

■午後からの講義を受けて初めて、附属池田小学校事件の詳細を知ることとなった。話をしてくださった先生は私たちに、どうするべきだったのか、または自分ならどうしていたかを考えてほしいと訴えた。あの状況で当時の教員たちが求められた判断と、咄嗟に取った行動に、正解などなかったと思う。私は凶器を手にした犯人を目の前に、適切な判断を瞬時にできただろうか。自分を犠牲にしてでも子どもたちを守れただろうか。深く考えさせられるものがある。池田小学校で起きた心の痛む事件が二度と起こらないように、教職員はもちろん、保護者、そして地域が協力して、子どもたちが安心して過ごせる学校作りを推進していかなくてはならない。先生という職業はただ憧れ、子どもが好きであること、そしてやりがいを求めて目指すだけではいけない。あらゆる面での覚悟が必要であると改めて気づかされた。

 

■インターネットや本だけの情報ではなんだか遠くの出来事のようで、現実的に感じられなかったけど、実際に犯人が通った道、罪のない子供たちが襲われた場所に立ち、決してこの事件から距離をとってはいけないと感じた。そして今回、子供たちと話したり、一緒にお昼ご飯を食べたりして過ごす中で、この笑顔を守っていける教師になりたいと強く思いました。

 

■ただ聞くだけではなく、実際にその場所に赴くことで、当時何が問題だったのかが明瞭になりました。それらの体験は、ニュースを聞いているだけでは決して得られなかったことです。話の途中、授業の見学をするために教室へ向かう途中、安全への配慮をいくつも発見していたことを思い出しました。ガラス張りの壁。教室の扉が全開きできるオープン型であること。教室の配置が互い違いになっていること。職員室とは別に、子どものすぐ側で仕事ができるスペースがあったこと。モニターには熱中症への警告や、養護教諭がいる場所、あるいは教室変更などが映されていたこと。これらすべてが事件をきっかけに設けられたのだと改めて理解しました。

 

■約20年前に起こったような事件をもう二度と起こさないように、そしてこの事件を決して忘れることのないように、私たちが今回実際の現場で詳しく説明をして頂き、感じたことを次の世代へと語り継いでいかないといけないのだと強く思った。私は今回の附属池田小学校見学を通して、学校安全のための取り組みがどれほど大切なことなのかを学んだ。そして教師になるためには、自分自身への課題はまだまだ山ほどあると感じさせられた。これから4年間畿央大学で学んでいく中で、様々な専門知識を身に付けると共に、教師になるために必要な人間性を高める努力をしていきたいと思う。

 

お礼

最後に、たくさんの人数にもかかわらず訪問を快く受け入れてくださった校長先生ならびに教職員のみなさまに感謝申し上げます。「どのような教師を目指さなければならないのか。」学生一人一人が考えるよい機会となったと思います。そして学生と楽しく交流していただいた附属小学校の児童のみなさんにも心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。