2024.03.19

日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 1st Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター

2024年3月7-8日、フランス・リヨンにおいて、日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 1st Meetingが開催されました。   CREST:国立研究開発法人科学技術振興機構による戦略的創造研究推進事業 ANR:The French National Research Agency (ANR) NARRABODY:Narrative embodiment: neurocognitive mechanisms and its application to VR intervention techniques (ナラティブ・エンボディメントの機序解明とVR介入技術への応用)     CRESTは国内の競争的科学研究費としてはトップに位置するもので、本学森岡周教授らの日仏合同研究チームが2.74億円(5年6ヵ月/3研究室合同)の研究費を取得しています。   【プレスリリース】森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。       1日目(3月7日)スケジュール The Director’s welcome ■ Yves Rossetti : introduction ■ Sotaro Shimada : The Narrabody Project ■ Gilles Rode : Presentation of the hospital and professionals ■ Tachibana Shotaro : Cultural comparison of Japanese and French rehabilitation ■ Noémie Larbi & Y Rossetti: La psychomotricité : between neurosciences and phenomenology Visit : The Mouvement & Handicap facilities Visit : Facilities for rehabilitation (Sébastien Mateo) ■ Afternoon session (Morioka Shu, Chair) ■ Preliminary results: ■ Tachibana Shotaro : self-efficiency measures ■ Hugo Ardaillon & G Rode : self-portraits as narrative and sensorimotor reports ■ Laurence Havé & François Quesque: ownership and agency following a left parietal lesion ■ Pr Morioka & G Rode : the pathologies relevant for NARRABODY ■ Central, peripheral, pure motor, sensory deficits, … ■ Yvan Sonjon, Eric Chabanat & J-B Van der Henst : Chronic pain and efficiency ■ Matthias Buffet & Noémi Larbi : self-narratives and anosognosia Discussions   ▼左:1日目のMTGの前に訪れたリヨン大学神経科病院。この奥にフランス国立衛生医学研究所(Institut national de la santé et de la recherche médicale:INSERM)がありました。 ▼右:1日目のMTGが行われたリヨン大学病院     2日目(3月8日)スケジュール Morning session (J-M Roy, Chair) ■ Morioka Shu: Introduction ■ J-M Roy, Tanaka Shogo, and Tachibana Shotaro: Semi-structured interview with patients Discussion ■ What are the ideal common patients’ populations in Japan and France? Inclusion criteria Outcome measures for motor function ■ Box and block test, Nine hole peg test, ARAT, kinematics… ■ 10 m walking speed Interview and assessment schedule (per week?) Physiological measure ? (ECG, resting-state EEG, pupil diameter…) Anticipating ethical requirements & data sharing… Miscellaneous Afternoon session (Shimada Sotaro, Chair) ■ Tachibana Shotaro : self-efficiency measures ■ YuanLiang Zhu & YR : Efficiency boost for reaching? ■ Shimada Sotaro : Narrative-EEG measurement on RHI and FBI ■ Sebastien Mateo & YR : Efficiency boost for walking? ■ Discussions   ▼2日目のMTGが行われたリヨン大学・高等師範学校(École Normale Supérieure de Lyon:ENS-Lyon)。この中のデカルト館にてミーティングが実施されました。     第1回ミーティングについて 日本側からは嶋田 総太郎 教授(明治大学)、森岡 周 教授(畿央大学)、信迫 悟志(畿央大学)が現地参加し、2日目のミーティングでは、田中 彰吾 教授(東海大学)がWebで参加されました。フランス側からはYves Rossetti教授(リヨン神経科学研究センター)、Gilles Rode教授(リヨン大学)、Jean-Michel Roy教授(ENS-Lyon)をはじめ、François Osiurak教授(リヨン大学)、Shotaro Tachibana研究員(リヨン大学病院)、多くの共同研究者、大学院生らが参加されました。   ミーティングでは、本研究課題の核となるナラティブ・インタビュー項目の詳細、日仏の医療制度・文化の違い、ナラティブ-ミニマル相関コヒーレント分析、包含・除外基準、追加すべき測定項目、パイロットスタディ、ケーススタディなど、研究計画の詳細について、アフターディスカッションも含めて約28時間の活発なディスカッションが行われました。また本研究課題のPreliminary resultsの報告や関連したケーススタディの報告も行われました。その中には非常に稀有なケースについて、詳細に分析したとても興味深い報告もあり、同じ建物内に病院と研究機関が存在し、医師、セラピスト、研究者が一例について非常に詳しく観察評価し議論できる環境を整備しているフランスの臨床研究力の高さを目の当たりにすることができました。こうした環境を日本の臨床施設でも整える必要があると強く感じました。   こうした科学力の高さだけでなく、期間中の移動や食事を全てアテンドしてくださり、フランス側の研究者らの優しさ、思いやりの深さに強い感銘を受けました。   この第1回ミーティングは、NARRABODYを通じた認知神経科学-哲学(現象学)-ニューロリハビリテーションの今後の展開において、非常に重要な第一歩になったと感じています。       畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 准教授  信迫 悟志   【関連サイト】 JST CREST「マルチセンシング」領域2023年度 領域会議が京都・知恩院で開催されました~ニューロリハビリテーション研究センター 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 

2024.03.19

看護医療学科 海外インターンシップ2023 vol.3~【2日目】病院での研修がスタート!

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。今年度からの復活に向けて、これまではカンボジアへの現地視察の様子をお届けしてきました。3月16日よりカンボジアに出発し、学生レポート第一弾では事前学習プログラムの様子を、第二弾では到着した日の様子をお届けしました。今回は病院での研修についてレポートしてもらいます。 海外インターンシップ2日目を終えました!本日は、サンライズジャパンホスピタルで研修をさせていただきました。「日本の医療を丸ごと輸出」して現地のスタッフとともに世界標準の医療を提供することを目的に設立された同病院には、理学療法学科2期生の上野さんが勤務されています。     午前は、オリエンテーションとして、サンライズジャパンホスピタルの医療事務の方にお話を伺いました。その中で、「DXプロジェクト」という、VRを活用して一次救命処置を行うという病院が行っているプロジェクトが印象的でした。     その後、実際にサンライズジャパンホスピタルへ行き、院内を案内していただきました。病院設立時、インフラが整備されていなかったことにより、近くの川が氾濫する恐れがあったため、地上階(日本でいう1階)には医療器具を置かないような設計になっていました。また、検査エリアは医療者の動線が短くなる設計であり、診察エリアは患者の動線が短くなる設計になっていました。このことから、カンボジアの文化と日本の病院の特徴をすり合わせた設計になっていることがわかりました。   午後からは、ICU・IPD・産婦人科を、看護師の方に説明していただきながら見学しました。カルテの記入について、サンライズジャパンホスピタルでは電子カルテを使用しているが、他病院では紙カルテを使用していると教えていただきました。カンボジアは多国籍の医療者が働いているため、ひとつの言語に絞ることが困難であるということが理由でした。日本の病院は大多数が日本人医療者であり、このような言語の問題が生じることは少ないため、カンボジアの特徴であると学びました。       見学後、学生間で学びを共有し、看護師の方とカンファレンスを行いました。       日本と異なる医療環境を見学することができ、充実した1日を過ごすことができました。夜ごはんには病院の方おすすめのお店に行かせていただきました!     明日は現地の大学生との交流があります。楽しみです!   看護医療学科2回生 梅原 麻綺、吉田 真里那、久保 楓花   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2023 vol.2~【1日目】カンボジアに到着! 看護医療学科 海外インターンシップ2023 vol.1~事前学習プログラムレポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.4~カンボジア視察/シェムリアップ編 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.3~カンボジア視察2日目のレポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.2~カンボジア視察初日レポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.1~カンボジアで働く卒業生と情報交換! 海外インターンシップ2019 in オーストラリア報告会!~看護医療学科 看護医療学科4回生が、カンボジアでのスタディツアーに参加! 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.6(教員総括)看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 事前校内プログラムレポ―トVol.1  

2024.03.18

畿友会(学生自治会)だよりvol.98~卒業式の運営に協力!

こんにちは!畿友会です!   春風の強い日もありますが、晴れた日には暖かい日差しが心地よい季節となりました。春休み真っ只中、皆さん思い思いに過ごしていることでしょう。   さて、3月14日(木)に卒業式が挙行されました。先輩方の晴々とした姿がとても眩しく感慨深い気持ちになりました。4回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!!           畿友会運営委員では、この卒業式を円滑に行いより良いものとするため、職員の皆さんと共に受付や誘導などを行いました!       多くの業務に携わり、会場に入ったりお写真を撮らせていただいたりと卒業生の姿を間近でみることができとても感動しました!!           卒業生の皆様、社会人生活に慣れるまでは大変だと思いますが、大変な中にも楽しみを見つけ、素晴らしい人生をお過ごしください。たまにはお会いしたいです。後輩より。   改めまして、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!   畿友会 広報部署 健康栄養学科2回生 稲垣 幸寿 Instagram:@kiyukai_kio Twitter:@kiyukai_kio LINE:@kiyukai_kio    ▶畿友会に関連するブログ記事 KIO Smile Blog

2024.03.17

看護医療学科 海外インターンシップ2023 vol.2~【1日目】カンボジアに到着!

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。今年度からの復活に向けて、これまではカンボジアへの現地視察の様子をお届けしてきました。事前学習プログラムの様子をレポートした第一弾に続き、今回はついに日本を飛び立ちカンボジアに到着した様子をお届けします。 今日、3月17日(土)から海外インターンシップが始まりました。早朝から飛行機を乗り継いでの長旅となりましたが無事カンボジアに着きました。日本とは異なり35℃と蒸し暑い気候です。           現地のホテル到着後、サンライズジャパンホスピタルの方々と夕食を一緒に食べ交流を深めました。私達を快く受け入れて下さり事前学習では学ぶことのできなかった現地で働く方々の声を聴くことができ、より一層カンボジアの医療に関心を持つことができました。         明日以降は実際の病院の見学が始まります。寒暖差がありますが、体調管理を万全に臨んでいきたいです。   看護医療学科 川西 聖弥、久田 伸幸、浅井 妃音、河野 実夢   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2023 vol.1~事前学習プログラムレポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.4~カンボジア視察/シェムリアップ編 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.3~カンボジア視察2日目のレポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.2~カンボジア視察初日レポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.1~カンボジアで働く卒業生と情報交換! 海外インターンシップ2019 in オーストラリア報告会!~看護医療学科 看護医療学科4回生が、カンボジアでのスタディツアーに参加! 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.6(教員総括)看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 事前校内プログラムレポ―トVol.1  

2024.03.16

衛生対策商品メーカー、株式会社サンロードとの意見交換・交流会!~健康栄養学科 上地ゼミ

マスクやキャップなどの衛生対策商品を製造販売する株式会社サンロード様(奈良県橿原市)から、自社製品について性能・使用感・デザインなど「若い方の意見を聞かせてほしい!」というご依頼があり、2024年3月8日(金)に本学にて健康栄養学科上地ゼミとの意見交換・交流会を行いました。         同社からはデザイン、営業、そして商品企画や企画開発の担当者7名が、本学からは健康栄養学科の学生6名と上地教授、上西助教、杉本助手、矢内助手、山田助手あわせて11名が参加しました。       最初に自己紹介を行い、その後プロジェクターを使って会社のご紹介がありました。異物混入対策に必要な衛生キャップ・帽子、衛生マスク、空調フィルターなどを企画・開発し、製造から販売までを一貫して行っていることや、主要な商品である食品工場などで使用する衛生キャップ・帽子などの機能性、デザイン、かぶり心地や特徴などを詳しく学びました。       最初は少し緊張気味だった学生たちでしたが、このころになるとリラックスした様子で、説明を聞いた後、実際に商品を見て、手に取って観察していると「洗濯は可能ですか?」、「何回程度使用可能ですか?」、「洗濯したり、複数回使用しても機能は下がらないのですか?」など熱心に質問をしていました。     また自分たちでも試着して、着け心地や素材の肌触り、脱着のしやすさや、髪の毛がすべて帽子の中に入っているか、見た目のデザインはどうかなど鏡を見て確認しました。実習などで自分たちが使用しているものとどこが違うのか比べたりしながら、意見を述べていました。     前髪を気にする女子大生が多いにも関わらず、「デザインはどうですか?」の質問に、「デザイン性よりも衛生管理の方が大切なので特に気にならない」としっかりした口調で意見を述べており、健康栄養学科3回生としての意識の高さを感じました。       引き続きフリートークをしながら、株式会社サンロードの皆さまにご準備いただいたケーキと飲み物をいただきました。その間も同社製品のマスクをご紹介いただき、特徴やデザイン、パッケージングなどの意見交換を行いました。「ネット販売だったら、パッケージングはあまり気にしなくて良い」や「マスクから口などが少し透けるのはNG」だったり、「少し透けている方が表情がわかってよい」など様々な意見が出ました。           最後に、学生が1人ずつ感想や衛生管理についての意見を発表しました。以下学生からの感想をいくつかご紹介します。   学校で衛生管理について学んでいるので、飲食店でのアルバイトでも気にするようになり、徹底している。 衛生管理を実践する環境を作ることがとても大切だと学ぶことができた。 機能が違う商品があることを知り、将来社会に出たときに「こんな商品もあるよ」と提案することもできるので、良い勉強になった。 それぞれの製品が、どういう意図で作られているのかを知ることができる良い機会となった。 上地教授からは、「学生達はサンロードの皆さまとの和やかな対話のなかで、思いを共有していく心地よさや、意見をまとめあげていく面白さを存分に味わったと思います。また商品開発に対する熱い思いを目の当たりにしたことで、企業がどのように人々の生活に関わり、役立っていくのか、どのような努力や過程があるのか等々『働くイメージ』を掴むことができたのではないかと思います。学生を育てる立場にある教員にとっても、非常に貴重な経験となりました」と感謝の言葉がありました。   株式会社サンロードの皆さまからも「思っていたよりもたくさん意見を聞くことができ、とても良い交流会となった」と喜んでいただき、本学の学生にとっても商品を知り、作っている人たちと会話しながら、意見を伝え、それが新たな商品につながるかもしれない面白さを体験することができた学び多い時間となりました。このような良い機会をいただいた株式会社サンロードの皆さまに感謝申し上げます。   地域連携センター担当職員   【関連記事】 学生考案のメニューがならコープらくらくお料理パックに新登場!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 楽しく見るだけで食課題解決!大学生食提案プロジェクト~健康栄養学科「公衆栄養学実習」 ヘルスチーム菜良 学食コラボメニュー“ボロネーゼ風トマトパスタ”12/7.15限定発売します!! 令和5年度 健康栄養学科卒業研究発表会を開催! 夏のオープンキャンパスで「一食の栄養量を調べよう!」企画に協力!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 令和5年度近畿農政局食育ネットワーク交流会で親子向け食育活動!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2024.03.15

令和5年度卒業証書・学位記授与式レポート~看護医療学科

令和5年度の卒業証書・学位記授与式が3月14日(木)に行われました。 大学全体の式典は冬木記念ホールで開催され、その後、P201教室にて看護医療学科の卒業証書授与式が開催されました。会場となった教室は、学科内教員の協力を得て、看護医療学科らしいレイアウトを施し教員からのメッセージボードを用意して卒業生を迎えました。       思い起こせば、今年度学位記授与式を迎えた学生たちは、2020年4月、新型コロナウイルス感染症が蔓延し始めた時期に入学しました。新入生オリエンテーション期間中に第1回目の緊急事態宣言が発出されオンデマンド型の授業から始まった学年でした。そのため友人との交流も少なくならざるを得ず、1年生の時は混乱する社会情勢の中での大学生活そのものへの不安も大きかったことと思います。 このような状況の中、学生たちは、演習をはじめとした大学での対面授業が制限付きながらも始まったことで、学友や教員たちとの距離を縮めていきました。   1年後期の基礎実習や3年次の各領域実習では、患者さんとお話しすることや直接触れる看護行為も制限されることが多い中、病院のご協力と教員の工夫により、Onlineでの実習で学びを深めることを併用しながら、患者さんに必要な看護を計画し実践していきました。 また看護師以外の保健師や養護教諭をめざす学生は、2023年5月より感染症分類が変更となったことで、地域や学校での実習をコロナ禍前と同様に行うことができました。   そして、卒業生を祝うかのように前日までの寒さから一転して晴天で春の到来を感じられる温かさのなか、94名が卒業証書・学位記の授与を受けました。 植田学部長の祝辞では、今後医療現場ではより一層看護職の役割の重要性が増すことから、卒業生には精一杯頑張ってほしいこと、そして河野学科長の祝辞では、患者さんを思いやる心の重要性について話され、今後それぞれの分野での活動への期待を含め、エールを頂きました。       学生一人ひとりに卒業証書・学位記が授与されるときの晴れやかな姿は、大変なことも多々あったことを乗り越えたことの自信を感じているようでもありました。 これから、それぞれ採用された病院や地域、学校での看護を担い、さらに助産師としての資格取得を目指して学びを深めていく卒業生の皆さんには、大学で学んだことを活かし、また共に学んだ学友とのつながりを活かして飛翔されることを期待しています。                               担任団を代表して 看護医療学科 教授 松本 泉美   【関連記事】 卒業&看護師・保健師・助産師100%へのお祝いメッセージ!~看護医療学科教員 看護師・保健師・助産師、3年連続100%!~2023年3月卒業生 令和4年度卒業証書・学位記・修了証書授与式を行いました。

2024.03.12

看護医療学科 海外インターンシップ2023 vol.1~事前学習プログラムレポート!

看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。今年度からの復活に向けて、これまではカンボジアへの現地視察の様子をお届けしてきました。今回からは、海外インターンシップに向けた様子をお伝えします。 今年度の海外インターンシップは3/16~22まで2回生から4回生までの23名がカンボジアに出発します。今回は出発前事前学習の様子をお伝えします。   これまでの事前学習では、日本の看護についてや、大学の紹介についてプレゼン資料の作成を行ってきました。 今回3/12(火)は現地説明会として北原グループの西尾 匡紀さんとZoomで繋ぎ、カンボジアの医療体制の様子などをお聞きしました。 西尾さんの勤める北原グループは、東京都を中心に病院を持つだけでなく、医療の国際展開を進めており、2008年からカンボジア事業を進めている医療法人になります。 西尾さんからは、カンボジアの医療体制の実情などを写真や他国との比較を交えて詳しく説明いただきました。     カンボジアの歴史の背景や、以前と比べて死亡原因の順番に変化があること、救急車の管制センターが無いこと、陸続きが故に国外で医療を受ける人が一定数いることなど、日本の医療体制とは異なる部分を説明いただきました。 また家族を大事にする姿勢が強いようで、入院者のベッドの隣に家族用のベッドを置いているのはカンボジアならではの様子ではないでしょうか。   説明後は質疑応答の時間を設けていただき学生からの質問にもそれぞれお答えいただきました。初めて海外へ行く学生も多いため、最後には暑さや食生活の対策など現地での過ごし方についても紹介いただきました。 西尾さん貴重な時間をいただきありがとうございました。     講演後はグループ分かれ、「気候・文化・歴史・言語」、「保健・医療・福祉」、「看護基礎教育」をそれぞれ分かれて調べ、発表しました。 西尾さんの講演でも同様に触れていただいた内容もありましたが、調べていくことでより日本と異なる部分を感じたのではないでしょうか。現地に行く前に興味が湧くことが多くあったのではないでしょうか。     次回は、実際にカンボジアでのインターンシップの様子をレポートしたいと思います。お楽しみに!   看護医療学科 准教授 酒井 啓子 祐實 泰子 對中 百合   【関連記事】 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.4~カンボジア視察/シェムリアップ編 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.3~カンボジア視察2日目のレポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.2~カンボジア視察初日レポート! 看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.1~カンボジアで働く卒業生と情報交換! 海外インターンシップ2019 in オーストラリア報告会!~看護医療学科 看護医療学科4回生が、カンボジアでのスタディツアーに参加! 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.6(教員総括)看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 事前校内プログラムレポ―トVol.1  

2024.03.11

カナダ短期語学留学2024 現地リポートvol.3~ビクトリアでの生活!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回3名の学生が2024年2月24日(土)~3月11日(月)までの17日間をカナダ・ビクトリアのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。前回の第1弾ではホームステイ開始までの様子、第2弾では現地での授業の様子をレポートしてもらいました。今回は第3弾としてホストファミリーやクラスメイトとの交流の様子が届きました! こんにちは。現代教育学科2回生の奥田 航平です。現在、短期語学留学プログラムでビクトリアに留学中です。今回は1週間経った生活の様子をレポートします。   ビクトリアで生活して1週間が経ちました。最初は初めてのことがいっぱいで生活に馴染めるのかとても心配でしたが、ホストファミリーの方、ハウスメイトの学生が優しく迎えてくださりとても嬉しかったです。ほかにも「英語が聞き取れるかどうか」という不安もありましたが、ホストマザーが分かりやすく簡単な英語で説明をしてくださいました。ホストファミリーの方が日本とつながりのあるお仕事をされているということで「ありがとう」や「ごちそうさまでした」「どういたしまして」などの簡単な日本語や日本の文化にもとても興味を持っていただけました。耳に入ってくる言葉はすべて英語ですが、それらの言葉やホストファミリーの表情の中にある優しさを感じることができました。2週目の3月1日はホストマザーの誕生日だったので一緒にお祝いをしました。   ▼ホストファミリーとハウスメイトと   ビクトリアの街の様子について私が感じたことは街の中心と郊外では賑わいや雰囲気がとても違うということです。港ではビクトリアからシアトルへの船が発着していたり多くの人で賑わっていますが、郊外はとても自然が豊かで静かな時が流れていました。ほかにも、ホームステイ先では3月に桜と雪が一緒に見ることができました。これは日本ではなかなか経験できないと感じました。   ▼ビクトリアの港の様子     ▼ホームステイ先の周辺   学校でも最初はうまく話せるかどうかとても緊張していましたが、クラスの中でいろいろな国から来ている様々な人と話したり、自分から勇気をもって声をかけてみると会話が徐々にはずみ、相手のことを知ることができて嬉しかったです。日本では体験することができないことが体験できていると感じました。残りの日数は少ないですが英語だけではなく、たくさんのことを学んで日本に帰国したいと思いました。   現代教育学科2回生 奥田 航平   【関連記事】 過去の短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2024.03.07

小学校一日見学を実施しました~現代教育学科

「小学校一日見学」は畿央大学教育学部が独自に設置している「小学校教育実習」「養護実習」を履修するための必修科目です。早い時期に学校の現場を経験することをねらいにしています。   平成22年度より大阪教育大学附属小学校並びに大阪教育大学のご厚意により、平成30年度までは附属天王寺小学校、翌年からは附属平野小学校で受け入れていただきました。新型コロナ感染対策のため2年間オンライン形式で実施しましたが、昨年度は学校を訪問して実施することができました。例年、午前中4時間の授業参観、午後は副校長先生による講話と1日を振り返るレポート作成というプログラムで実施してきました。昨年度は午前のみの実施でしたが、今年度は午後からも実施することができました。参加者は132名でした。   3時間の授業参観と昼食をはさんでからの副校長先生による講話が主なプログラムです。地域の方や保護者の方を交えての「未来そうぞう科」の学習や地震による避難訓練にも参加させていただきました。     授業参観は1年生から6年生の配当された学級で、学習の様子を参観させていただきました。教員の立場から時間毎に異なる教科の指導を目にする、とてもよい機会となりました。グループ活動に入り込んで子どもに声かけをしている姿も見られました。       2時間目終了間際には避難訓練があり、地震発生時における教職員や児童の行動からも学ぶことがありました。午後からは、南副校長先生の講話です。まず、参観した授業から「小学校教員の魅力」「小学校教員の責務」「小学校教員の職務内容」についてお話があり、「教師の場作り・働きかけのよさ」「子どもが『光っている』瞬間」を視点としてグループ討議を行いました。そして、目の前の子どもたちの気付きから学習がはじまること、子どもの興味・関心を喚起し、自力解決できるよう支えていくことが教師の役割であること、教師の仕事には専門性と同時に人間性が求められることなど、教師の役割とやりがいについて語ってくださいました。   学生は帰宅してから1日を振り返りレポートをまとめました。今日の出来事を言葉で表現することによって、教職への思いを一層強くしたことでしょう。 1日の様子を写真と学生の感想で紹介します。 ◇授業について ●6年生社会の授業では、まず教師が教科書を使用せず、児童がノートを書かないという授業スタイルに驚いた。私が小学生だったときは毎時間教科書を使用し、ノートに板書を写すという授業スタイルであったが、児童はノートを取ることはなく、自分のipadにタイピングで自分なりのノートを作成していた。そしてこの授業も児童の意見を主体に授業が展開されていた。児童同士で意見を交換する時間を設定した際も、近くの児童同士ではなく、自由に席を移動して意見を交換し合っており、その時間内で児童同士でipadの使い方などについても教え合う様子が見受けられ、児童主体の授業展開であった。   ●3時間目の書写の時間に以下のような流れがあった。 (先生)「習字の字が上手な人は未来が見えている!〇〇さんは実はその兆しがある!」 (児童)「すごい!なんで?」→プロジェクターを用いて説明。 この、「未来が見えている」という独特の言い回しは、次の一画を意識して文字のバランスを整えるという書道の指導を、児童が興味を持ちやすくなるようにしているという点で、非常に勉強になった。 ◇教師の働きかけについて ●授静かにしてほしい場面で「静かにしましょう」「話を聞きましょう」というような声掛けではなかなか静かにならないことがよくある。しかし、2年3組の先生は静かにできている児童を見つけて「○○さん、静かにできていて素晴らしいね」「○○さん、お話聞く準備早いね」などのように、できていない児童に声を掛けるのではなく、できている児童に声掛けをしていた。それによって、周りの児童も先生に褒めてほしいという気持ちから自然と静かになっていてすごいと感じた。 ◇避難訓練について ●避難訓練を見学した際に、教師は普段の穏やかな雰囲気はなく、人数確認の時には走って報告を行っていた。このことから、避難訓練に対する意識や児童の命を守るための意識が高いと感じた。防犯の観点から学校の廊下には、刺股が置かれていた。大阪教育大学池田小学校の事件から、どこの学校でも学校安全に対する対策が行われているのではないだろうかと感じた。   ●避難訓練という貴重な行事を見学することができたのも、とても為になったと思う。教員が真剣に行うことではじめはふざけて友達と喋り続けていた児童もその様子を見て、最後はちゃんと話を聞き避難訓練を真剣に行っていてすごいと思った。避難訓練は、児童の命にかかわるものであるためとても重要なものだと思った。避難訓練や災害に関する知識を教えていくことは、教員のとても重要な仕事の一つであり、責任がいると強く感じた。避難訓練の際にふざけていた児童を注意していた教員や、前に立ち全体に指示を出していた教員はもちろんどの教員も真剣で、教師という仕事の楽しい面だけを考えていた私は甘い考えだと感じた。   ◇子どもの姿から ●図工の授業では、自分の好きな物語を絵の具やクレヨンで画用紙に描いていくという授業であった。何人かの子たちに、「何を描いてるの?」と問いかけてみると、「桃太郎やで!」や「スイミーっていうやつ!」など、楽しそうに答えてくれ、そこからどんどん話を聞かせてくれる子もいれば、恥ずかしがってあまり喋ってくれない子もいた。先生の立場から見た時にこのような時どうすることが重要なのか考え、やはり児童が話したくない状況でどんどん質問するよりも、表情や話し方などから話しかけやすい雰囲気を作ったり、その子が興味を持って取り組んでいることの話題や行動に対して乗っかっていってあげたりすることを意識すると良いのかなと、児童たちと関わっていく上で感じた。   ●1年のクラスに見学に行った。今回の自分の中でのめあてとして、先生の話し方や表情に注目するよりも、その先生の言動を受けて、児童はどのような表情をしたりどのような行動に繋げたりするのかということに注目をして見学を行った。クラス全体として感じ取ったことは、自分の中の小学1年生のイメージと、実際に学校に通っている小学1年生の姿が大きくずれているということだった。休み時間などには、自分の気持ちを相手に伝えようとしたり楽しく話をしたりしている姿をよく見かけたが、授業が始まったとたん、人の話を聞くときはその発言者の方を向いたり、手を挙げて当てられてから発言したりするなど、想像していたよりもメリハリをつけることができていると感じた。しかし、それは児童が勝手にできるようになるのではなく、教師の日ごろの指導の仕方によっていい方向にも悪い方向にも簡単に変わってしまうのだということも再確認した。   ◇講話を聞いて ●副校長の講話では、教師・学校現場についていくつかお話して下さったが、なかでも自身が感銘を受けたのが「すべての学びは目の前の子どもたちから」というワードであった。教員の意義というのは一般的には「教育者・指導者」という立場であり子供たちが、「学習」する立場であるのだが、副校長の「子どもたちは、きちんと自身の間違いを認め、訂正することができる・子供たちの成長に学ばされる場面がたくさんある」という言葉を聞いて本当にそのとおりであり、それこそ教師というのは「共同探究者」というワードがぴったりだなと感銘を受けた   ◇全体を通して ●今回一日見学を体験させてもらい、学校という場では児童が主役であり、それをサポートするのが教員であると考えた。教員は見本にならなければならないが全て教員が正しいわけではないと思うので、時には児童から学ばせてもらう事も多々あると思うし児童の目線に立ち一緒に成長するという気持ちでいることが大切ではないかと考えた。前回の附属池田小学校から今回の附属平野小学校の経験を通して、先生方のように児童の前に立って授業を行っていけるようになるのかいう不安と教員になりたたいという欲が強まった機会でした。   ●教員は大変といったイメージが1番にありましたが、「大変」以上の魅力がたくさんあることに気づきました。1日のほとんどを学校で過ごし、家族と同じくらい多くの時間を子どもたちと過ごせることは本当に幸せなことだし、先生の影響を受けて成長していくということは、たくさんの子どもの成長の一部に自分が携わることができるのは教員の1番の魅力だと感じました。子どもたちに良い影響を与えられる人間になるために専門だけでなく様々な経験を通して人間性を磨いていこうと心に留めました。     最後に、学生に貴重な学びの場をご提供くださった大阪教育大学並びに附属平野小学校に深く感謝申し上げます。   【関連記事】 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました~現代教育学科 奈良教育大学と算数・数学教育のゼミ交流!~現代教育学科 椎名ゼミ 1回生131名が「小学校一日見学」に参加しました~現代教育学科 大阪教育大学附属池田小学校で学ぶ「安全で安心できる学校づくり」~現代教育学科

2024.03.07

次世代教育センター主催「近未来テクノロジーの生かし方」を開催!

21世紀に入って20年以上が経ち、携帯電話やお掃除ロボット、無人自動車やChatGPTなど人工知能(AI)を搭載したロボットが活躍する流れは加速しています。そこで、これからの社会を担う皆さんに「ひととAIの関係」に関する教養を身に付けてもらうことを目的として、昨年度に引き続き、冬休みにオンデマンド型の講座を実施しました。学科、学年をこえて41名の学生の皆さんが参加しました。 ※次世代教育センターは2021年4月、次世代社会のニーズに応えられる幅広い教養を身につけた人材の育成を目的として開設されました。毎年度、様々なテーマを取り上げた講座を実施しています。 今年度は、開発が進んでいる近未来のAIテクノロジーを紹介した上で、AIの使い方やAIを用いた犯罪への対策について説明しました。また、担当教員が全1回の講義動画を配信し、学生の皆さんから、質問や意見、感想を送ってもらいました。そして、全ての質問とアイデアへの回答や皆さんの感想を記したファイルを作成し、参加者全員で共有しました。   第1章の「AIで遊び、学び、働く」では、仮想空間(メタバース)や分身ロボット、ドローンなどのAIテクノロジーが遊び、学び、仕事の分野で使われはじめており、将来的には世界で100兆円を超える市場規模となるだろうことを説明しました。また、文章や絵などに関して、ひととAIが作ったものを見分ける方法を説明すると共に、声に関しては見分けるのが難しいので、なりすまし詐欺を防ぐ方法も説明しました。   ▼分身ロボットの説明   ▼AIが作る「なりすましの声」の説明   学生の皆さんからは「テクノロジーという言葉だけでは身近に感じることはできていなかったけど、講義の内容を聞いていくと親近感を感じることができました」や「AIが非常に速く発達してきており、詐欺に使われていることは早急に対処する必要があると思いました」という意見をもらいました。また「たった3秒の『あーーー』といった言葉でもAIは声紋を記録できるのでしょうか?」や「ドローンによる離島への宅配計画が数年前くらいにあったと思うのですが、それはどのようになったのでしょうか?」という質問ももらいました。そこで、声紋は「あーーー」だけでもある程度は盗まれるし、息継ぎするとさらに盗まれること、そして離島も含めたドローン宅配は2028年には日本全国で実現予定であることを説明しました。また「AIが作った文章を人間が少し手直しすることでAIの良い側面と人間の良い側面の両方が組み合わされた文章ができるなと感じました」という素晴らしいアイデアももらいました。   第2章の「AIでひとを知り、治す」では、新型コロナの感染状況や災害の予測、そして患者さんのリハビリ結果の予測などにAIが使われていることや使いやすい予測用AIアプリについて説明しました。また、映像分析用AIが空港検閲や農作物被害防止さらには義肢の作成など、様々な分野で使われ始めていることを説明しました。そして、シンプルな映像分析AIアプリも紹介しました。   ▼未来予測用AIについての説明   ▼義肢の作成に活用される映像分析AIについての説明   学生の皆さんからは「動画を通してプログラミングやAIの使い方を具体的にイメージできて有意義でした。臨床の現場に出た時に適切に活用できるようになりたいです」や「これからどんどんAIの仕事やすることが増えても、人間の仕事もなくならずに人間と共存する未来になるんだろうなと思いました」という感想をもらいました。また「リハビリを始める前に予測を提示した場合に、予測通りにいかなければ患者さんに責められる恐れもあるのではないでしょうか?」といった質問ももらいました。この質問に対しては「『どれほどの確率で』」〇〇のような予後になる」という予測の信頼指標もAIに出してもらい、その情報もセットにして患者さんに伝える必要があることを説明しました。   今年度のプログラムにおいても、学生の皆さんからの質問や意見、感想は非常に本質的かつ発展的であったため、我々教員も触発され、色々なことを考えながら回答しました。充実したプログラムになったと考えています。   畿央大学大学院健康科学研究科  冬木正紀・大住倫弘   次世代教育センター 関連記事 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~応用編~」を開催!|KIO Smile Blog 次世代教育センター主催「文章読解・作成能力検定講座」を開催しました! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」を開催!(今年度3回目) 次世代教育センター主催「プレゼンテーション力養成講座~PowerPointの活用~」を開催! 次世代教育センター主催「コミュニケーション力養成講座~相手に伝わる発信力強化~」を開催! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」(2023年度2回目)を開催! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」を開催! 次世代教育センター主催 「ひとの生活を支える近未来テクノロジー」を開催! 次世代教育センター主催「モバイルプラネタリウム上映会」を開催!!~協力:畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル 次世代教育センター主催 「Excel集中講座」を開催!(今年度2回目) 次世代教育センター主催「Excel集中講座」を開催! 次世代教育センター主催「コミュニケーション力養成講座~プレゼンテーション」を開催! イベントプログラム「これからも『ひと』と『ロボット』は共存できるのか」を開催!~畿央大学次世代教育センター 次世代型情報教養プログラム「ロボットとプログラミング」を開催しました~次世代教育センター